人生は、楽しんだ者が勝ちだ

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532169312

作品紹介・あらすじ

「研究も家庭も」両方取ると決め、どんな関門にも勇猛果敢に、あっけらかんと挑んできた。日本を代表する女性物理学者が、波乱万丈の75年の半生を、底ぬけに明るい大阪弁で綴る痛快無比の自伝!

感想・レビュー・書評

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  • 米沢富美子さん、NHKテレビの「あの人に会いたい」で知った。
    人生を全力で駆け抜けたような生き方でしたね。

    以下は、ウィキペディアより。

    米沢 富美子(よねざわ ふみこ、女性、1938年10月19日 - 2019年1月17日)は、日本の理論物理学者、慶應義塾大学名誉教授。専門は物性理論、特に固体物理学。アモルファス研究で国際的に知られる。理学博士(京都大学)(1966年)。大阪府吹田市生まれ。旧姓名、奥 富美子。80歳没。

  • ・3編の論文を研究し、新しい発見で修士論文にまとめた。
    ・午後1時から4時までが議論・研究などの集中タイム。
    ・恩師の松原武の口癖:精力と時間を3等分。テーマ探し、実際の研究、論文書き。先取権の関係から、研究が完成したら、論文書きを進める必要がある。
    ・研究者は5年くらいで研究場所をかえるべきだ。
    ・年間5,6本の論文
    ・欲しいものは自分の手で獲得する。

  • 2人で紡いだ物語に続き、著者の本は二冊目。本作は内容的にも時間的にも深くなっている。最後にここまでやってこれた理由を幸運と位置付けているが、元々明晰なポテンシャルと、チャンスをつかみ取るバイタリティとが両立しているからと考える。

  • 挫折をした経験がないように感じた、普通であれば挫けてしまうようなこと、男女差別や夫からの言葉、育児、研究、エネルギーに変えて生きてるパワフルさ明るくて良い。

  • 物理学者の自伝。研究や家庭などすべてに貪欲に取り組んで切り開いてきた半生を明るく綴っている。著者のパワーには圧倒され続けた。

  • タイトルから今どきの自己啓発本的な内容を想像していると、痛い目には合わないけど冒頭からストレートパンチを軽く正面から食らうことになる。語り口が三人称的で、ユーモラスで、久々に一息で読み切ってしまった。理論物理学者米沢の自伝的回顧録。さいきん自分の父親を癌でなくしたり自分の幼い子供たちの成長ぶりを見守るなかでいろいろクエスチョンを投げられてるような気がした。

  • 日本物理学会の会長も務めた女性物理学者、米沢富美子氏の自伝。話は明治時代の祖父母の頃から始まっていて、当時の時代背景や生活ぶりも非常に興味深い。

    昭和13年に大阪で生まれ、数学好きだった母上の血を引き継ぎ、幼少のころから勉強が好きなお子さんだったらしい。時代的に進学や就職には相当苦労したようだが、京都大学の助手時代には、あの湯川秀樹先生と一緒に働いていたそうだ。

    主な研究成果としては、「コヒーレント・ポテンシャル近似(CPA)の理論」や「金属-非金属移転の物理」など。特にCPAの研究では4名が同じ発見をした、という惜しい理由でノーベル賞候補にはなれなかったらしい。

    研究のため子供を連れて海外に赴任したり、国際学会を自ら主宰するなど、非常に活動的でまさに激動の人生という感じ。元祖理系女子の自叙伝、とても面白い作品でした。

  • サイエンス

  • 女性理論物理学者。子育てをし、研究するすごい人がいたのだ。

  • ご本人を存じあげなかったため、読んでもなかなか入り込むことができませんでした。

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著者プロフィール

前慶大

「2015年 『人物でよむ物理法則の事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

米沢富美子の作品

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