信長の棺

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 901
感想 : 148
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  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532170677

感想・レビュー・書評

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  • テレビで本能寺の変の特集を見るとこの本を思い出します。
    読んだのはかなり前です。手に取ったときは難しそうで読めるか不安だったけど、読み出したら止まりませんでした。
    信長公はどこにねむっているのだろうか?

  • 探偵役に太田牛一を迎え、本能寺で消えた信長の遺体を探す歴史ミステリー小説。
    「信長公記」を秀吉に監修されながら作成するやり取りがなかなか面白い。秀吉の思い出が伝わってくるような展開である。
    太田牛一の視点で描くリアル信長の最期という、ある意味、目から鱗の話の構成に頭が下がります。(笑)
    あんまり肩肘はらずミステリーとして楽しみましょう。

  • 「信長公記」の作者が、信長にまつわる疑問を解いていく。太田は信長の近くに仕えていたので、大変に信奉している。本能寺で遺骸が見つからないことを哀しみ、信長がいかに偉大であったかを記して後世に残そうとする。「この国の歴史で、天下を狙われたお方に、悪人でないお人が一人でもありましたでしょうか。」(P230)上に立つの人物評価は、本人の死後に変転していく例はいくらでもある。世間の評価に関わらず、太田のように心底慕う人がいたのなら、人の多面性を無視して人物評価などできないものだ、と思う。

  • 1582年、明智光秀の謀反により天下人織田信長は本能寺にて倒された。

    本能寺消失後、明智軍は信長の遺骸捜索を行ったが、信長の死を示すものは何も見つからなかったという。

    信長の亡骸は何処に消えたのか?

    信長の祐筆にして『信長公記』の作者である太田牛一の視点で、日本史ミステリの最大の謎に迫る作品。

  • ステファンにあげた

  • 信長の遺骸は何処にあるのか?ミステリーと太田牛一が時の権力者豊臣秀吉を相手に信長公記を書き記す。

  • 2022年4月30日「世界一受けたい授業」で紹介
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00127074

  • 職場の人が貸してくれて読みました。少し読みにくいと言われてましたが、慣れれば大丈夫です。太田牛一という信長の時代を生きた伝記作者を軸に、本能寺の変で殺害された信長の遺骸を、探していく物語が描かれる。その中で、太閤秀吉や、石田三成、家康との関連が絡み合う。牛一は信長に惚れ込んでおり、何とかして信長の一生を書き残したいと願う。そして、信長の遺骸を探すことが一生の使命として、阿弥陀寺に辿り着く。当時の寺社や、権力者との繋がりなども知っていた方が読みやすいとは思ったが、謎の本能寺の変をすこし垣間見られた気がする。久々の歴史小説でしたが、面白かったです。

  • 未だ謎の信長の死。
    もしかしたら、そうかもという結末。
    作者の想像力に脱帽。

  • 5

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著者プロフィール

加藤 廣(かとう ひろし)
1930年6月27日- 2018年4月7日
東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、中小企業金融公庫(現日本政策金融公庫)に勤務し、調査部長などを歴任。山一証券経済研究所顧問、埼玉大学経済学部講師を経て経営コンサルタントとして独立し、ビジネス書執筆や講演活動を行う。
50歳頃から、人生を結晶させたものを残したいと考えるようになり、歴史関係の資料類を収集。2005年、『信長の棺』で作家デビュー。当時の小泉純一郎首相の愛読書との報道があって一気にベストセラーになり、高齢新人作家としても話題になった。のちに大阪経済大学経営学部客員教授も務めた。
『秀吉の枷』『明智左馬助の恋』を著し、『信長の棺』を含めて本能寺3部作と称される。ほか『水軍遙かなり』、『利休の闇』。その一方で『戦国武将の辞世 遺言に秘められた真実』、『意にかなう人生 心と懐を豊かにする16講』など歴史エッセイや教養書も刊行を続けていた。

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