秀吉の枷 下

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532170707

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  • 「秀吉の枷(下)」加藤廣著、日本経済新聞社、2006.04.18
    366p ¥1,680 C0093 (2020.04.16読了)(2008.11.08購入)(2006.05.18/3刷)

    【目次】
    第九章 心の闇
    第十章 九州遠征
    第十一章 淀の方
    第十二章 家康追放作戦
    第十三章 秀次殺し
    第十四章 前野家千本屋敷
    終 章 秀吉・その死
    あとがき 2006年3月
    参考文献

    ☆関連図書(既読)
    「信長の棺」加藤廣著、日本経済新聞社、2005.05.24
    「秀吉の枷(上)」加藤廣著、日本経済新聞社、2006.04.18
    「国盗り物語 一」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.11.30
    「国盗り物語 二」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.11.30
    「国盗り物語 三」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.12.20
    「国盗り物語 四」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.12.20
    「下天は夢か 一」津本陽著、講談社文庫、1992.06.15
    「下天は夢か 二」津本陽著、講談社文庫、1992.06.15
    「下天は夢か 三」津本陽著、講談社文庫、1992.07.15
    「下天は夢か 四」津本陽著、講談社文庫、1992.07.15
    「鬼と人と(上巻)」堺屋太一著、PHP文庫、1993.05.20
    「鬼と人と(下巻)」堺屋太一著、PHP文庫、1993.05.20
    「豊臣秀長(上)」堺屋太一著、文春文庫、1993.04.10
    「豊臣秀長(下)」堺屋太一著、文春文庫、1993.04.10
    「秀吉(上)」堺屋太一著、日本放送出版協会、1995.12.21
    「秀吉(中)」堺屋太一著、日本放送出版協会、1996.04.30
    「秀吉(下)」堺屋太一著、日本放送出版協会、1996.10.12
    内容紹介(amazon)
    戦国大名一の出世頭、羽柴(豊臣)秀吉を主人公にした歴史小説は世にあまたありますが、この作品には「まったく新しい秀吉」がいると断言しても過言ではありません。その出生、そして人生にはいまだ多くの謎が潜んでいます。その謎を凝視していくと、晩年のバランス感覚を失った権力者の悲しき末路が見えてきます。著者は遺された歴史資料に書き落とされた“歴史の行間”に想像力をはばたかせ、驚くほどにリアルな新解釈を積み重ねていきます。その大胆でスリリングなストーリー展開で、上下巻合わせて1300枚の大作ですが、息もつかせず一気に読ませる作品となっています。

  • 秀吉の子をなしたのはなぜ淀殿だけだったのか・・・
    後継者秀次の切腹の裏にある真相とは・・・
    秀吉は天下の先に何を見ていたのか・・・

    加藤廣が描く本能寺三部作の第二作‼

  • 秀吉の晩年が描かれる。
    前野が語る、上司との付き合い方。結構、印象に残りました。

  • 信長を殺したのは、光秀ではなく、秀吉の陰謀だった! 忍びをたくさん放って、なんでも知っていたわけです。光秀が謀反を起こすことも。 ホントかどうかはともかく、歴史の教科書はほんの表面的な出来事しか教えていないんだなあ、と。まあ、歴史は後からどんなふうにも解釈できますから、当然かもしれませんが。

  • 信長の棺の設定を引き継いだ話。

    主役であるはずの秀吉が溌剌として描かれている期間が少なく、ずっと鬱々ぐずぐずしているので読んでて疲れた。
    ちょっと長いわ。

    千利休が自分の持ってるイメージより嫌な感じに描かれていて意外だった。

    てかまぁ、大半の登場人物が(信長も秀吉も)ある意味大変人間らしく、嫌な感じに描かれてるから内容は面白いけど読んでてあまり楽しくない。

    三部作最後は前二作でかっちょよく書かれてた明智左馬之介が主役。
    どんな描かれ方なのかとても楽しみ。

  • 上巻に比べて読みづらかった。どんどん転落していく晩年の人生。結局、信長に怯え、信長を超えることができなかった人生だったし、それを自覚しているが故に苦しんだんだろうな…

    個人的に信長や家康よりも秀吉が好きなのだが、やっぱり醜い部分もたくさんあるんだな…

  • ミステリー作家の視点なんでしょうね。
    上巻では、信長がなぜ身の回りの警護がうすい状態で本能寺に滞在にしていたのか?。
    下巻では、なぜ、淀殿だけ、秀吉の子供を受胎したのか?。
    まあ、多少うがった見方という感じがしないでもないですが、そこそこ説得力もある。
    確かに、太閤の色狂い、女漁りと悪名をとどろかすほど、子づくりに執念を燃やした秀吉が、淀殿にだけ二度子供ができるというのはやっぱり不自然ですよね。
    淀殿が、1枚上手だったということでしょうか?
    結構資料など、丁寧に調べているようなので、歴史好きの方は一度読んでみる価値があるかも。

  • 秀吉が信長の密命で掘った
    本能寺から南蛮寺への抜け道

    信長の命で戦い続けた秀吉
    でも・・・すべての敵を一掃
    したあとの自分は?

    明智光秀の謀反を聞いた秀吉は
    「抜け道を塞げ!」

    この命令で信長は死んだ
    その秘密を抱えてその後の秀吉がある

    でも・・・晩年の秀吉はキライです

  • やっと読み終わった。
    上巻が天下取り、なのでサクサク読めるのですが、下巻はそこからの転落(でもないけど)、苦悩なので、なかなか進まず。
    でも、歴史ミステリーとしてはほんとにおもしろい。
    普段現代ものしか読まないけど、たまに読むとほんといいですよね。

    淀殿、秀次、と史実に描かれていないものがこうやって出てくるのが醍醐味なんだと思います。

  • 本能寺3部作の第2作。「信長の棺」よりは若干落ちる。でも読んで損はない。

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著者プロフィール

加藤 廣(かとう ひろし)
1930年6月27日- 2018年4月7日
東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、中小企業金融公庫(現日本政策金融公庫)に勤務し、調査部長などを歴任。山一証券経済研究所顧問、埼玉大学経済学部講師を経て経営コンサルタントとして独立し、ビジネス書執筆や講演活動を行う。
50歳頃から、人生を結晶させたものを残したいと考えるようになり、歴史関係の資料類を収集。2005年、『信長の棺』で作家デビュー。当時の小泉純一郎首相の愛読書との報道があって一気にベストセラーになり、高齢新人作家としても話題になった。のちに大阪経済大学経営学部客員教授も務めた。
『秀吉の枷』『明智左馬助の恋』を著し、『信長の棺』を含めて本能寺3部作と称される。ほか『水軍遙かなり』、『利休の闇』。その一方で『戦国武将の辞世 遺言に秘められた真実』、『意にかなう人生 心と懐を豊かにする16講』など歴史エッセイや教養書も刊行を続けていた。

加藤廣の作品

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