そういうものだろ、仕事っていうのは

  • 日本経済新聞出版
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本棚登録 : 474
レビュー : 91
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532171049

作品紹介・あらすじ

人気作家がワンテーマで短篇競作!働くことは生きること。世界とつながること。日経新聞「電子版」小説シリーズ、第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれて手に取った。
    こういう話をじっくり時間をかけてしてくれる先輩がほしいかもしれない。
    先輩の話を聞いて、なるほど、そういうものですか、とか言ってみたいかも。

    でも聞くだけじゃ身にならないということも薄々感づいてはいて、やっぱり自分で見つけなくちゃいけないんだろうとも思う。
    なのでこの本もいつも通り小説として楽しんだ。

    特に良かったのは、大崎善生さんの「バルセロナの窓」と津村記久子さんの「職場の作法」。

    「バルセロナの窓」は主人公とお父さんの関係が素敵。
    父親に近づくために働くという意識は私にはないけれど、父親に認められようと頑張っていた時期はあったように思う。
    今も少しはそうなのか、また違う目標があるのか…。

    「職場の作法」は職場の人間関係の描写がうまいし、面白い。
    タイトル通り職場の作法が楽しく覚えられると思うので、新入社員や人間関係が何故かうまくいかない人にオススメしたい。
    特に社内にインフルエンザウイルスが蔓延する「小規模なパンデミック」が好き。
    具合が悪い時は無理せず休むのが周りの人のためでもある。
    基本ですよね。私も気をつけなきゃ。

  • 『そういうものだろ、仕事っていうのは』。こんな風に面と向かって言われたら、何も言い返せなくなるのは私だけだろうか。とても便利な科白ですよね。"サラリーマン語講座"のスキットのようです。その捨て科白にどう答えるのか?その例文がこのアンソロジーに六つ用意されていたのではと読了後に考え至りました。働いた日々はいつか大いなる遺産になるはずです。私は汗水垂らして働く人々に敬意と尊敬の念を持っています。疎かに『そういうものだろ、仕事っていうのは』で片付けたくはありません。働く意義を今一度、思い出してみようと思います。

  • 作家6人による仕事をテーマにしたアンソロジー。

    「ホームにて、蕎麦。」重松清
    「あの日。この日。そして。」野中柊
    「ハート・オブ・ゴールド」石田衣良
    「バルセロナの窓」大崎善生
    「きみがつらいのは、まだあきらめていないから」盛田隆二
    「職場の作法」津村記久子

    この中で印象が良かったのが 「職場の作法」かな。
    日常の仕事場でのちょっとしたできごとが「あるある」的な存在感でした。

    あとはやはり重松清氏には胸をさされた。
    あいかわらずのヒューマンストーリーは良かった。

  • 仕事に行き詰った私が手にしたのは偶然か、必然か。休みたい、でも休めない。社会人の多くの人が持ってる感情ではないか。思い切って休む。病院に行く。何が正解なのか、わからない。

  • 4月から新社会人になる身として、
    仕事ってどんなものかを感じたかったので読みました。

    仕事にやりがい持ってる人、好きなことを仕事にする人もいれば、お金のためと完全に割り切る人、仕事に狂わされてる人と、ほんとにいろんな人がいて、どんなものか逆にわからなくなりました。でも、こうだ、と定義づけられず、人によってどんなものか違うから面白く多様な働き方や仕事があるんだなと思いました。
    仕事というものに対して価値観が未だに私はしょっちゅうころころと変わっています。仕事に結構意欲だとか希望だとか夢を抱いていたたちですがそういうばかりではなさそうです。就活中から感じてきました。働いてみてからはもっと現実を見るんだろうなと感じました。

    テーマが「仕事」なだけあって、社会人を間近に控えた私にとってはどの作家さんの作品も興味関心を持って読めたし、初めて読む作家さんも多く短編集の良さを改めて感じました。

  • 偶然再読。

    津村記久子の田上さんの話で完全に思い出す。
    不誠実には不誠実で返し、誠実には誠実で返す。人のジャッジが上手い人。的確で格好いいので記憶に残っていた。

    大崎善生の紆余曲折を経て成熟した文学部出身の男の話は、年月が詰まっていて短編なのに重みを感じられた。仕事ってなんだろうなぁ。

  • 『ラウィーニア』ががっつり読書だったので、箸休め的に現代小説アンソロジー。

    ページ開いた途端、フォントのでかさと行間にびっくりした。
    さくさくです。

    重松清 / 野中柊 / 石田衣良 / 大崎善生 / 盛田隆二 / 津村記久子
    多分初めて作者はいない。
    アンソロジーでだけ読んでて単行本は読んだことない人はいるけど。
    皆さんお上手なんだと思うけど、他の作品も読んでみたいとか、読んでも良いなとはならないんだよねぇ……

    装丁 / 寄藤文平+鈴木 千佳子(文平銀座)
    初出 / 日本経済新聞電子版2010年5月1日~31日、6月3日~28日、7月1日~29日、8月2日~30日、9月2日~30日、10月4日~28日

  • *重松清、石田衣良、津村記久子、大崎善生、盛田隆二、野中柊という6人の人気作家が日経Web刊で「働く」をキーワードに競作した短編小説の豪華アンソロジー!――働くことは、生きること。世界とつながること*

    そういうものだろ、仕事っていうのは。いいセリフですね、淡々とした中にも凛とした響きがあって。既読ですが、津村記久子さんの「職場の作法」が一番題名にぴったりな気がします。

  • 人が生きてゆく上で,仕事は欠かせないと改めて思った。

  • 6人の作家が題名の通り仕事と言う事をテーマにしてそれぞれ短編を書き下ろしたものを集めた一冊だと思う。
    私の印象に残ったのはバルセロナの窓とホームにて、蕎麦。
    でもこの2話が特別に秀でているというわけでなく、後の四作もそれぞれおもしろかった。
    チョッと長編を読むのはって言う時に凄く読みやすくておもしろい作品が詰め込まれている。
    これはあたりだと思う(^^)

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著者プロフィール

1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年に『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。小説作品に『流星ワゴン』『愛妻日記』『カシオペアの丘で』『赤ヘル1975』など多数。

「2020年 『ルビィ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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