バブルと生きた男: ある日銀マンの記録

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532176082

感想・レビュー・書評

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  • 「バブルでGO」でも注目された、バブル崩壊最大の原因「総量規制」を実際に手がけた人物の肉声が聞ける本です。

    日銀マンが優秀でないわけありません。でも、読んでいると、一人のサラリーマンが、世の中の流れに翻弄されながら注目されたり、されなかったりしながら生きた記録であることがわかります。

    ある意味、優秀なサラリーマンと、凡庸なサラリーマン人生を送る自分とに共通する部分を意識させてくれます。
    それは、自分の仕事だけで大きな世界の流れを変えることはできない、という現実であり、同時に自分の手がけた仕事によって、歴史が変わるようなこともある怖さでもあります。

    金融用語が当たり前のように出てくるので、すこしは基礎知識が必要です。でも、サラリーマンって辛いな、と思ったときにオススメできます。

  • 日銀マンによるバブル期およびバブル処理を中心とした回顧録。
    但し、著者が意思決定の中心であったりしたものは少なく、時代の記録の色彩が濃い。
    タイトルは最近増えているバブル期をテーマにしているように見えるが、かなり異なる。

著者プロフィール

評論家

1956年福岡県生まれ。79年東京大学法学部卒業、日本銀行入行。90年大蔵省銀行局へ出向。日銀調査統計局企画調査課長、経済産業研究所上席研究員、日銀金融機構局審議役などを経て、2012年経済産業研究所上席研究員、2013年大分県立芸術文化短期大学教授。2018年退職し、著述活動に専念。

「2022年 『リスク、不確実性、人類の不覚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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