平成の政治

  • 日本経済新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532176495

作品紹介・あらすじ

☆平成という時代を振り返るとき、日本の政治をどうとらえればいいのか――。オーラルヒストリーの第一人者である政治学者と長く政治取材の経験を重ねたジャーナリストが、3人の論者を招いて考える。

☆50年以上、日本政治を研究してきたコロンビア大学のジェラルド・カーティス教授、経済財政相として、またエコノミストとして日本の政治を見てきた政策研究大学院大学の大田弘子教授、政治学者として活躍の後、地方自治の現役責任者に転じた熊本県の蒲島郁夫知事――。

☆外の目、内の目、地方からの目……。さまざまな視座を持つ論者に、碩学の聞き手が鋭く迫る。政治という軸から「平成」を解剖し、これからの日本を展望する一冊である。

感想・レビュー・書評

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  • 読了 20230804

  • 小選挙区制は日本には合わない。
    二大政党ではなく、多党制が良い。
    これからは利益配分ではなく不利益配分の政治になる。

  • カーティスさんが竹下登との裏話をしているのが面白かった。こんなに日本の政治に入り込んでいたのかと感心した。

  • 2018/1出版。小泉さん、安部さん、民主党時代などの首相の評価などがざっくばらんに語られていてわかりやすく良かった。

  • 著者2人に、ジェラルド・カーティス、大田弘子、蒲島郁夫の各ゲストを迎えての鼎談だが、各ゲストの立ち位置も異なっていて、それぞれに面白い。中でも、カーティス氏は、外国人ということもあってか、昔の日本の政治家から色々な話が聞けていて、そういうリアルなエピソードもまた興味深い。
    平成の政治ということで、ここ30年のことが色々と語られていて、分かりやすく、理解しやすい。

  •  章ごとに1人ゲストを迎えた鼎談集なので読みやすい。大田弘子氏と蒲島郁夫氏は実務者としての一面も強く、どうしても個人の経験に基づくため(それはそれで面白いが)、「官邸主導」「地方の視点」というテーマが俯瞰的とはいかなかったように感じたが。
     政治家の匂いがしない政治家が増えた、派閥や族議員教育が弱くなった、といった点が指摘されている。第一章表題の「政治改革の功罪」の意味するところのようだが、章を跨いでこの視点は出てくる。御厨・カーティス両教授は、当時の中選挙区制への絶対反対を笑いを込めつつ反省しているぐらいだ。
     野党に対しても手厳しく、決めない・収めない民主党、また今の立憲民主党は55年体制下の社会党のような反対姿勢のポーズをとっているのは残念、と指摘されている。
     なお芹川氏が、橋本総理を「温かみのある人」と評する理由や「記者人生で忘れられない思い出」として、特ダネを教えてくれたことを挙げている。これが政治記者というものか。

  • 東2法経図・6F開架 312.1A/C96h//K

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著者プロフィール

東京大学名誉教授,東京大学先端科学技術研究センターフェロー

「2021年 『日本政治史講義 通史と対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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