FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実

  • 日本経済新聞出版
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レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532176525

作品紹介・あらすじ

全米№1ベストセラー! アメリカで話題沸騰。
FEAR: Trump in the White Houseの日本語版!

ニクソン政権を退陣に追い込んだ
ワシントン・ポスト紙の調査報道記者が
トランプ政権の真実を暴く!

政権内部を知悉する重要人物らに
数百時間にわたる極秘インタビューを敢行。
会議メモ、部外秘のファイル、文書、個人の日記といった一次情報から
大統領執務室、エア・フォースワン、ホワイトハウスの公邸部分で
トランプ大統領の意思決定がどのように行われているかを暴く。

全世界15カ国以上で刊行が決定した今年最大の話題作!

感想・レビュー・書評

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  • 米国のトランプ政権の舞台裏を綿密なインタヴューで赤裸々に明らかにした。ウォーターゲート事件をスクープした若手記者の一人だった著者は現在もワシントン・ポスト紙で副編集長をしている。トランプ政権とはなんという政権なのだろうか。これは一人トランプ大統領の資質によっているのだろう。世界の超大国の大統領がこのような勘による政権操縦をしているなんて!

  • トランプの大統領らしからぬ行動の記述にまじって、米軍の北朝鮮関連の動きが書かれてて、思わぬ収穫。

    就任早々から、オバマ大統領は 特別 アクセス・プログラム 数件を承認していた。北朝鮮のミサイルを抑止するために、軍と情報機関はこの区画格納された秘密作戦を行なっていた。ひとつのプログラムは、北朝鮮のミサイル試射前と試射中に、指揮、統制、遠隔操縦、誘導システムにサイバー攻撃を行なうものだった。このリスクの大きいサイバー攻撃は、オバマが大統領に就任した最初の年からはじめられた。成功率はさまざまだった。 loc1942

  • ドナルド・トランプは、確かに“恐怖の男”である。

    著者の意図的には、ドナルド・トランプが、恐怖を武器にして、様々な人々を操ったり、様々な国を恫喝したりと言う事を言わんとしているのだと思うけど、私的には、文字通りドナルド・トランプは『リアル恐怖の男』だなと思います。

    日ごろニュースを見ていても、なんとなくは感じているけど、この本を読むと、本当に何も知らない、思い込みの激しい、無能な人間が、何千発モノ核兵器をもつ国の国家元首であることに【本当に】恐怖を覚えました。

  • 【トランプが燃えているとき、その軌道を周回している人間はすべて熱を感じ取る】

    関係者への膨大なインタビューを基に、トランプ大統領下のホワイトハウスの内実について迫った作品。アメリカを始めとした世界各国でベストセラーに輝いています。著者は、「調査報道」という用語の確立に多大なる貢献をしたジャーナリズム界の巨人、ボブ・ウッドワード。訳者は、これまでも同著者の作品の翻訳を手がけてきた伏見威蕃。原題は、『Fear: Trump in the White House』。

    衝撃的なタイトルと宣伝文句につられ、「感情的なトランプ大統領 vs. 理性的な側近」という先入観が成り立ってしまいそうですが、本書が明らかにしているのは、誰しもの感情と感情が真正面からぶつかり合う壮絶な決闘の様子でした。読み物として抜群に面白いのと同時に、トランプ政権の意思決定の在り方を考える上でとても参考になる一冊だと思います。

    それにしてもリンゼー・グラム議員の交渉術が凄まじい☆5つ

  • こういう人材でもアメリカ合衆国大統領を務められることがよくわかった。その下のスタッフの苦労は半端ないと思うが。

  • ボブ・ウッドワードが描くトランプ大統領像。
    2016年末の大統領選挙においてヒラリー・クリントンを破って大統領となったトランプ。
    ウッドワードは彼がもつ数々の情報源から得た情報を基に大統領選前後のトランプと、彼を大統領にしようとした人たち、そして当選後のホワイトハウスにおけるトランプと、彼の閣僚や側近たちの動向を詳細に描き出している。
    ちなみに読んでいて、あまり意外性はない。というのも、報道されるようにトランプ大統領は高圧的であり、気まぐれであり、ナルシストであるというトランプ像がほぼそのまま出てくるからだ。
    明らかになってくるのはトランプの中には彼の感じているアメリカ像、世界の中でアメリカが置かれている境遇、あくまでも彼が感じている境遇がある。すなわち、超大国として頼られる国であり、時にあまりにも頼られすぎ、他国が果たすべき責務までを背負いこまされているアメリカ。本来はもっと強く威厳があるはずなのに、他国から食い物にされているアメリカだ。
    彼の側近には彼のアメリカ像に共感し、それを変えようとする、すなわちアメリカ・ファーストを進めようとする陣営と、そのように見えるのは国際関係の中で各国と協調しているからであり、アメリカがその役割を変えようとすることは逆にアメリカの不利を招くとするグローバリスト陣営だ。
    トランプは前者の陣営の声を代弁することで大統領になったが、ある意味それはあくまでも彼の思い込みの中でのアメリカ像だ。トランプは一人の無知な少年で、二つの陣営に分かれた大人たちから、それぞれの主張を聞かされるといつも彼の主張が揺れ動くように見える。それ故にマスコミから「ぶれている」と喝破されると動揺して激しく抵抗する。
    そしてその動揺を側近たちの責任として叱責する。
    その繰り返しがホワイトハウスの中で絶えず繰り返されている。
    ちなみに、安倍首相はトランプとの信頼関係を強く強調していたが、この本の中で彼の名前は出てこない。日本という国名も数回、片手程度しか出てこない。
    アジアで取り上げられるのは中国と北朝鮮と韓国だ。
    中国に対してはアメリカを貿易赤字に陥らせている国として攻撃するものの、中国が北朝鮮に対して制裁に出たのは自分と習の信頼関係のおかげだと信じている。
    北朝鮮は核実験を強行し、そのミサイルがアメリカにまで届くようになりつつある脅威として。
    韓国はその北朝鮮からの攻撃を検知する重要拠点という位置づけだ。アラスカの基地からでは北朝鮮からミサイルが発射されて15分後にならないと検知できないが、韓国からは数十秒後に検知が可能だ。しかし、トランプの口から韓国の名前が出てくるのはその軍事上の重要性ではなく、韓国が在韓米軍の維持にお金を出さないことに対する不満が原因だ。何度も何度も韓国が金を出さないなら、韓国に駐留している米軍を引き上げさせろと主張しては側近から止められ、韓国との同盟の重要性を説明されるということが繰り返される。
    そう、日本の名前がトランプの口から出てこないのは、日本がお金を出し、アメリカの意見にも抵抗しないからなのだ。

  • 2年前の著作をようやく読み終えた(ボブ・ウッドワードは最近またトランプに関する著作を発表したばかりだ)。
    命令書を大統領のデスクから、側近がサインされぬよう持ち去る、という衝撃のプロローグにはじまり、選挙戦からトランプ政権前期の混乱が克明に書かれる。
    それにしても克明である。「ディープバックグラウンド」インタビューで構成されるトランプ政権の恐ろしさ。
    トランプ氏は本書にも言及があるとおり、元々大統領になる気などなかったのだろうとは思う。その立場に立たなければ幾らでも言えることがあるからだ。責任を負うことに関して、彼は無頓着であると感じる。
    思いつき、思い込み、忘れっぽさ、気まぐれ、そして「嘘つき」と称されるその態度。プレゼンは聞かない。あくまで意思を通すことが「強さ」だと考えており、Twitterで「生の声」を伝えることを好む大統領。そして「強さ」を履き違えている節がある。本書を読む限り、トランプ氏には凡そ堪え性がない。そして、その道の専門家がいくら説いても聞かないあの頑なさ。「嘘だ」「でたらめだ」の多さ。説得が通じない男、トランプ。
    政治というのは本当に一筋縄でいくものではないと思わされる。理想を邁進していけるのは恐らくフィクションの中だけで、政治はもっと泥臭く地味で報われない。一刀両断で何もかもは解決しない。しかしトランプ氏はそのことに気づいていないか無視している。そういう意味では、政治がよくわからない一般市民に感覚が近いと言えるのかもしれない。分かりやすく単純な言説は、一定の高評価は受けるものだ。しかし、それを選ばない理由は沢山あるのだ。
    指揮系統の混乱ぶりも酷く、多くの側近がトランプ氏の元を去る。加えて家族が政権に入り系統も何もなく直談判する。
    個人的にはよく4年もったな、という感じだが、しかし間もなく行なわれる大統領選挙もどうなるか全く分からない。トランプという人を変えるのは無理だろう。しかも彼は抑え込めない。これからの4年、どうなるのであろうか...。
    トランプ氏のテレビ好きエピソードはさもありなん、という感じであった。ある意味メディアに掻き乱され過ぎているともいえる。

  • 流石ボブ・ウッドワード作品で、緻密な取材と分析力だ。改めてトランプの選挙とその後の政権運営の出鱈目さを認識した。反知性主義も極まれり。早くこの男が政治舞台から消えることを深く望む。

  • 腹心をクビにしたり、様々なことが日々起こっているかの国の政情であるが、うちらの国と大きく違うのが、権力に対する反対意見も、かなり自由に奔放に発信されているということだと、さいきんとみに感じる。

    日本だと、かなり特殊な人や組織でないと発しないような意見を、御腹痛の人であったり、メジャーな一般紙の記者であったり、芸能人であったりスポーツ選手が真剣に表明したりする。

    それはやっぱり健全で素晴らしいことやと思う。
    そして、それは誰かが作ってくれた環境ではなくて、自分たちで勝ち取り守ってきたものなんだろうとも。

  • トランプ政権2冊目。1冊目がトランプ政権に賛同的な本だったので、反対サイドっぽい本を選びました(つもりでした)。

    感想。反対サイドではありそうだが、だいぶ政治寄りで、かつストーリー仕立てで前回大統領選前から始まる内容は、予想していなかった。私はトランプ政権&その下での経済についての評価を端的に学びたかった。

    本書は、トランプの人柄がよくわかり、それを押さえ込もうと苦労されている様子もよくわかり、その実態がFEARなのもわかって、全米大ヒットの暴露本?なのだろうが、私が読みたかった内容では無く、私の選択ミスでした。

    そのため読み飛ばしただけです。

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著者プロフィール

米国を代表するジャーナリスト。1943年生まれ、イェール大学卒。49年間にわたりワシントン・ポスト紙の記者、編集者を務め、ニクソンからトランプまで歴代大統領を取材・報道しつづけている。
ウッドワードは同紙の社会部若手記者時代に、同僚のカール・バーンスタイン記者とともにウォーターゲート事件をスクープし、ニクソン大統領退陣のきっかけを作ったことで知られる。このときの二人の活動から「調査報道」というスタイルが確立され、また同紙はピュリツァー賞を受賞した。ウッドワードはその後も記者活動を続け、2002年には9.11テロに関する報道でピュリツァー賞を再度受賞。
『大統領の陰謀』『ブッシュの戦争』『FEAR 恐怖の男』など、共著を含めた19冊の著作すべてがノンフィクション書籍のベストセラーリスト入りを果たしている。そのうち13冊は全米№1ベストセラーとなった。現在はワシントン・ポスト紙アソシエイト・エディターの責にある。

「2020年 『RAGE 怒り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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