帝王学 「貞観政要」の読み方 (日経ビジネス人文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞出版
3.66
  • (46)
  • (70)
  • (85)
  • (11)
  • (4)
本棚登録 : 837
感想 : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532190453

作品紹介・あらすじ

組織の指導者はいかにあるべきか?敵の忠臣を登用せよ、部下の諫言を聞き入れよ、清貧の生活に甘んじよ-これらが『貞観政要』の教える行動鉄則だ。古来、為政者の必読書とされてきた名著を、現代のビジネスリーダーに向けて読み解いたベストセラー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・前に塩野七海氏と「コンスタンティノープルの陥落」について対談したとき、その国を興隆に導いた要因が裏目に出ると、それがそのまま国を亡ぼす要因となる、と私がいうと、氏は即座に賛成され、間髪入れず、日本の場合はそれが「和」であろうと指摘された。

    ・昔、漢の文帝に一日千里走る名馬を献上した者がございました。ところが、文帝は次のようにいわれました。「私が祭祀などで平時に行幸するときは一日三十里、戦時などの行軍は一日五十里、前には天子の旗を持つ者がおり、しかも車輌が後続している。私一人だけが千里の馬に乗って一体どこへ行けというのか」と。そして、献上のためにつれてきた費用を与えまして、これを返させました。

    ・傲りは長ずべからず、欲は縦(ほしいまま)にすべからず、楽は極むべからず、志は満たすべからず。

    ・嗜欲喜怒の情は、賢愚皆同じ。賢者は能く之を節して、度に過ぎしめず。愚者は之を縦(ほしいまま)にして、多くを失うに至る。

  • 組織をまとめる上で、諌議や十思、九徳が参考になる。いつの時代でも、人の品性は大事だということ。

  • 民主主義はすべての人に帝王学が求められる.
    古人が手本にした帝王学の書,貞観政要の概説.

    内容は
    ・部下に率直な意見を求めた
    ・その部下が優秀だった
    という感じが.

  • めちゃおもしろかった。帝王学について、もっと学びたくなる本。おすすめです。

    ---

    ◼︎創業と維持
    ・創業よりも守文(維持)が難しい。
    ・創業的発展は永久に続かない。
    ・創業的体制から守成的体制に切り替えなければならない。
    ・ワンマンから、思い切った権限の委譲。1人が1日に意思決定できる回数に限りがあり増やしすぎると正しい判断ができなくなる。

    ◼︎民主主義と帝王学
    ・君主だけが学べば良いのが帝王学だった。
    ・今は、民主主義。民が君主。全員、帝王学を学ぶべき。
    ・中途半端で独裁的な中小企業の社長や、専門家が圧倒的に多い。
    ・帝王学を学んでないから。人の上に立つ、本質を学んでいないから暴君になる。


    ◼︎リーダーと組織
    ・部下との上下関係は、昔からすごく難しい問題である。
    ・部下に対しても、◯◯さんと呼び、丁寧な言葉で話す。新しいトレンドに対するリスペクトがなくなるから。
    ・誰が言ってるかなど立場に関わらず、内容の評価をする。しっかりと考えなくなる。
    ・正しいと思っていることでも流れに頼らず、仮説や背景を丁寧に説明や見える化する。(なぜ?に回答できなくなる。そういう風習だから…みたいな)
    ・リーダーは必ず偏信になる。自戒を常に怠らない。顧客、従業員、フォロワーの声を喜んでむかいいれ、なんでも聞き、筆記させ、対応する。そのための係がいてもよい。
    ・和が組織を滅ぼす。常に、なぜ?をもたなければ船もろとも沈む。
    ・六正、六邪という人事評価。いい基準と悪い基準を作る。

    ◼︎敵をつくる
    ・敵なきものは衰退する。敵をつくる。安心して危機感が持てず衰退してしまう。
    ・必ず、気が緩んで楽をしたいと思うようになる。
    ・敵の忠臣を尊重しつつ、常に警戒する。
    ・敵に最も誠心誠意忠実であったものが味方についた時、最強。どっちつかずのものはいらない。

    ◼︎リーダー失格、人間失格
    ・欲しいとなれば、前後の見境なく闇雲に欲しがる。
    ・企画を思いつくと社員のことなど忘れて突っ走る。
    ・名誉職を高望みして自分の位置を忘れる。
    ・足りぬ足りぬと事業を拡張して破綻。
    ・遊び出すと限度なく溺れる。
    ・軽率に初めてすぐ嫌になり関心を失い終わりを全うせず放り出す
    ・煽てられて耳目が塞がれ人の言うことに耳を貸そうとしない
    ・無茶な恩恵を与えてしまう
    ・罰するときは怒り狂って罰に限度がない。
    ・自分はなんでもできると思い込む。
    ・寝るは一畳。虚栄心を捨てよ。
    ・税は多めくらいにおさめよ。小さな得で大きな徳を失うな。
    ・戦は民を疲弊させる。本当に必要なことなのか、考える。
    ・個人的な恩情は禁物。迷信や宗教、家族の私的な意向、縁故も入れず、度を超えるパーティの開催にも気をつけろ。

    ◼︎九徳
    ・寛にして栗。寛大だが、しまりがある。
    ・柔にして立。柔和だが、ことが処理できる。
    ・げんにして恭。まじめで、丁寧、愛想がある。
    ・礼にして敬。事を治める能力があるが、慎み深い。
    ・じようにして毅。大人しいが、内が強い。
    ・直にして温。正直、率直だが、温和。
    ・簡にして廉。大まかだが、しっかりしている。
    ・剛にして塞。剛健だが、うちも充実。
    ・きようにきて義。強勇だが、義しい。

  • 日本のリーダーたちに読み継がれてきた名著を山本七平が解説、ていうあおり文句だけでビジネスマンがいっぱい釣れそう。
    ビジネスマンじゃないけど私も釣られました。 笑

    さて埋もれた名著こと『貞観政要』(じょうがんせいよう)。
    唐代に編纂された太宗の言行録、だそうです。(by Wiki)
    至極ごもっともなことが事例とともに挙げられてるので、割と読み易かった。

    帝王学はね、民主主義な今こそひとりひとりに必要なんだって。
    「民」が「主」ってことは、ひとりひとりが君主の権力を持ってるッてことでしょ。
    君主ひとりが悪いならその首すげ替えればいいけど、国民みんなが甘言に惑わされて楽なほうに勝手にしたら…ガクブル(((;゚Д゚)))
    いちばんなるほどねえと思わされました。

  • 貞観政要とは、貞観の治で知られる唐の太宗の政治の要綱である。歴史を作った人の伝記だけに、彼にとって不都合なことは載せていないはずであり、ここに書かれていることを鵜呑みにすることはできないが、これだけの統治者である人の行動を無視するのも得策ではないだろう。とはいえ貞観政要を丸読みする語学力もなく、しょうがないので、この本を読んでみた。この本による太宗の特徴は、常に諫言を求めることである。しかも彼は、諫言をした部下に多くの下賜をし、それに報いた。これってかなり稀有なことであると思う。世の常として、諫言には、「地方転勤」なる返し技が待っている。愛する我が社もその例に漏れず、残念。ちなみに太宗の後にあの有名な則天武后が出現。おそらく太宗による国家の基礎作りがなかったたら、則天武后により唐は短命政権で終わっただろう。

  • 歴史
    評論

  • 縺ゥ縺薙°縺ォ縺ゅ▲縺溘?縺壹→謗「縺励↓謗「縺励※隱ュ遐エ縲ゆサ翫∪縺ァ菴募コヲ繧りェュ繧ゅ≧縺ィ縺励◆繧薙□縺代←縺ェ縺九↑縺玖ェュ繧√↑縺九▲縺溘?縺悟?縺ェ縺上i縺??よィゥ蜉帙r謖√▽縺ィ縺?≧縺薙→縺ッ螟ァ螟峨↑縺薙→縲ゅ◎縺励※縲∬?ウ縺ォ逞帙>縺薙→縺」縺ヲ遒コ縺九↓縺ゅk縺代←縲√◎繧後r險?縺」縺ヲ縺上l繧倶ココ縺ッ螟ァ莠九↓縺励↑縺阪c縲

  • まあまあかな。

  • 十思、九徳、十八不徳の一文がとてもためになります。

全60件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。
著書には『「空気」の研究』(文藝春秋)、『帝王学』(日本経済新聞社)、『論語の読み方』(祥伝社)、『なぜ日本は変われないのか』『日本人には何が欠けているのか』『日本はなぜ外交で負けるのか』『戦争責任と靖国問題』(以上、さくら舎)などがある。

「2020年 『日本型組織 存続の条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本七平の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジョエル バーカ...
トーマス・フリー...
ジェームズ アレ...
スペンサー ジョ...
ロバート キヨサ...
遠藤 周作
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする
×