本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞社
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本棚登録 : 1256
レビュー : 116
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532190699

作品紹介・あらすじ

自動車修理工から身を起こし、「世界のホンダ」を一代で築いた日本のビジネスヒーロー、本田宗一郎。彼が自らの前半生を回顧した「私の履歴書」を中心に、人間的魅力に満ちたその生涯をたどる。後半部には、彼が社内報等に寄せた文章をもとにまとめた「本田宗一郎語録」も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 本田宗一郎の魅力が十分に伝わる。自分を信じて、努力を惜しまないロマンチスト。それをサポートする実務家の藤沢武雄氏。一番感動したのは本当に親族を一切関与させなかったこと。誰でも子供はかわいいもので自分が作った会社に子供を入れたいと思う気持ちは自然だと思う。それをも自分の信念に妥協せず突っ張り通したのはすごい。二人で同時にやめるくだりはホロッとさせられる。

  • ご存知ホンダ創業者、本田宗一郎。第1章は日経新聞の「私の履歴書」コーナーに連載された1950年代から60年代の、ホンダ創設間もない時代に本田自身によって書かれたものだ。第2章は、本田と組んでホンダを世界的企業にした、名コンビの相方、藤沢氏について書かれている。第3章は、日経新聞が編集したと思われる、本田の信条というか、本田語録である。
    以前他の本でも彼の伝記的なものは読んでいたので内容は大体知っていた。本田氏本人は独創的なエンジニアで、それを二人三脚で支える藤沢氏は実務にたけていた。好奇心旺盛な青年時代を過ごした本田氏はオートバイやエンジンに興味を持ち、自分で製作して世に出したいと願う。学問はないが、今でいうところのインダストリアルデザインの天才であった。技術だけではだめで、発明は芸術的でなくてはいけないというのが本田宗一郎の考えである。また、若い人のひらめきを最大限生かせるような場を設けることが使命だという。
    よくまとまった本だった。本田氏のワクワク感が伝わってくる。まさにフロンティアそのものだ。F1レースへ参加、4輪車への進出、どういう紆余曲折を経てホンダが世界的な企業になってきたかが、本書を読むとよくわかる。

  • 11/9/6
    Hide-tomo Koike
    “@Teacher_bot: 苦しい時もある。夜眠れぬこともあるだろう。どうしても壁がつき破れなくて、俺はダメな人間だと劣等感にさいなまれるかもしれない。私自身、その繰り返しだった。(本田宗一郎) http://t.co/nr2Nned #meigen”

  • 「良品に国境なし」のことを身をもって1次元しようと決心した また働き良い環境にするの経営者の義務でもある 川島喜八郎は本田が千両役者なら、藤澤は名演出家だった。舞台装置を整え、シナリオを書き、本田と言う千両役者を踊りまくらせたと二人の関係を芝居に喩えた

  • 本田宗一郎の生き方がよくわかる

  • 本田の親父さんの生き様を余すところなく伝えてくれる書。4輪参入の際の、通産省の保護政策を否定し、自由競争を支持する考え方は、その後の歴史も支持してくれていると思う。

  • 本田技研の創始者、本田宗一郎氏の名著。

    「失敗することを恐れるより、何もしないことを恐れろ」は、挑戦し続ける本田さんだからこそ、説得力があります。
    これから何かを成し遂げないといけないときには、肝に銘じたい言葉ですね。

    技術者ではなく社長を選択した本田さんですが、破天荒であり、激情家だった彼を支えた藤澤武夫さんの存在も大きかったことを初めて知りました。
    やはり成功した起業家の横には名参謀あり。
    1人のチカラだけでは成功は難しいこともよく理解できました。

  • 本田宗一郎(おやじ)と藤澤武雄(おじうえ)は本当に素晴らしいビジネスパートナーだったのだな。

    常に10年、20年先をみた経営とおやじを超える技術者と自分を超える経営者を育てることに尽くし、しっかりとバトンタッチできたおじうえを心から尊敬し、ありがとうとお疲れ様を伝えたい。

  • HONDAの創業者・本田宗一郎氏の伝記。
    非常に面白く読めた。
    技術にとことん向き合う姿勢は勿論だが、一緒に仕事をする同僚にも恵まれていたんだなぁと思う。

  • <目次>
    はじめに
    第一部 私の履歴書
     1 浜松在の鍛冶屋に生まれる
     2 自動車修理工場に見習奉公
     3 小僧っ子から神様へ
     4 若造と二人で「浜松支店」
     5 ピストンリング製造に苦闘
     6 バイクからオートバイづくりへ
     7 東京に進出、初の四サイクル
     8 借り着で藍綬褒章を受ける
     9 不況下、不眠不休で代金回収
     10 国際レースに勝ち世界一へ
     11 米国並みの研究費をつぎこむ
     12 社内にしみわたる理論尊重の気風
    第二部 履歴書その後(一九六二年―一九九一年)
     1 疾風怒濤の十年
     2 F1への挑戦
     3 小型自動車に賭ける
     4 さわやかな退任
     5 もうひとりの創業者、藤澤武夫
     6 葬式無用
    第三部 本田宗一郎語録
     三つの喜び
     製品の美と芸術
     資本とアイデア
     技術と個性
     自戒―工業的道義心について
     工場経営断想
     TTレース出場宣言
     目前の利益にこだわるな
     ざっくばらん人生
     得手に帆を上げ
     「悪い子」に期待する
     冗句(Joke)のない人生は無味乾燥だ
     ひとりよがりを排そう
     まず自分のために働け
     車のメーカーとしての責任
     退陣のあいさつ
     私のものの見方、考え方
    おわりに
    本田宗一郎年譜

    ***
    自動車修理工から身を起こし、「世界のホンダ」を一代で築いた日本のビジネスヒーロー、本田宗一郎。彼が自らの前半生を回顧した「私の履歴書」を中心に、人間的魅力に満ちたその生涯をたどる。後半部には、彼が社内報等に寄せた文章をもとにまとめた「本田宗一郎語録」も収録。
    (本書裏より)

    ***

    ホンダの創業者、本田宗一郎の回顧録&伝記のような入門書。
    口コミを見ていたらこの1冊が入門書としては一番良さそうでしたので購入してみました。
    自分も社会人としてそこそこやってきた時期に読んだので、胸が熱くなることは勿論、初心を思い出して喝を入れられたような読後感です。

    印象深かったのは、語録に収録された「技術と個性」に語られる《個性》とはなにかを本田氏なりに解釈した一節。
    一見「自動車」とは全く関係のないマチスやピカソの絵画から始まるこちらの談話は、氏の深い洞察力を垣間見れてとても面白かったです。

    ****
     もし実物に似ていることに絵の価値があるとすれば、どのように巧みに描いても写真にはおよびません。最近は優れた色彩写真さえもできております。
     しかし、いかに写真が進歩しても絵画が尊ばれるゆえんは、絵に描いた人の独自な見方―個性が盛られているかたであります。
     個性の眼で見、個性によって感じられたものが描かれているからであります。
     同じリンゴにしても、北国の寒い冬を凌いだ枝に実ったリンゴを想像して描いたもの、あるいは信濃の高原の、澄んだ大気の中に美しい娘さんたちによって摘まれたリンゴを思って描いたもの、あるいはまた、酸味をともなった甘味のあるさわやかな味感に心を惹かれて描いたもの等、描く人の感じ方―個性に染められて描かれていればこそ、絵画には価値があるのであります。
     技術にしても同様であります。個性の入らぬ技術は価値の低い乏しいものであります。
    (p221)
    ****

    少し前の「製品の美と芸術」と併せて思うに、これが高度成長期を牽引した自動車メーカーの人々が感じていた、「自動車ってかっこいい!」という単純なワクワク感であり、それがあったからこその発展だったんじゃないかなぁ、と、モノづくりのなんたるかを改めて考えさせられます。
    「三つの喜び」は、全文印刷してトイレに貼って毎日眺めたいくらい、モノをつくる人々にとっては良い訓示ではないかなと感じました。

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著者プロフィール

本田技研工業創業者

「2016年 『会社のために働くな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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