リエンジニアリング革命: 企業を根本から変える業務革新

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532191542

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに再読。いわずとしれた、BPR(Business Process Reengineering)の元祖、ハマーの本。
    BPRという言葉は、既に手垢がついた感じだが、真の意味でのBPRが本当にできているのか、再度考えるきっかけにしたいと、読みなおした。
    顧客志向に基づき、ゼロベースで業務を、プロセスという単位で、再構築することの重要性が述べられている。
    さすがに事例は古いと感じるが、今、多く実施されているBPRは、「コスト削減」が最優先されており(もちろんこれは重要だが)、「顧客志向」という観点を、ともすれば忘れがちなのではないかと思った。

  • 1万円の決済をするのに1万円以上かかるような会社にお勤めのみなさん(会社員でない方はちょっと信じられないかもしれませんが、このような会社は世の中にいっぱいあります)、ぜひこの本を読んでみてください。ドラッカーも「価値を増大させない活動を廃止しても、顧客が失うものはない」、「進行性の病は、静観することでは治らない」といっています。部分最適が事業部内においてさえ根絶できない会社が、今やらなければならないことは、改善では、再構築です。

  • 90年代に流行したBPRの本。組織でなくプロセスに着目することで、単なる業務改善にとどまらない抜本的かつ劇的な改革を行う、と。その具体的な手法として、情報技術の導入、細分化された業務の統合と権限の配分、それらを有効に機能させる多能工、といったところが挙げられている。アダム・スミス以来の伝統的な管理パラダイムとは真逆をいく新たなパラダイムとぶち上げている。
    正直なところ、これが当時どの程度新しいものとして評価されたのかよくわからない。プロセスに着目という点も、個々の施策も、現代から見れば当たり前のものであまり新鮮味がない。その当たり前はBPRの登場のお陰なのかそうでないのか。少なくとも、アダム・スミスを更新するパラダイムというのは少々大げさかな、と。

  • 中途半端な改革は失敗する。やるなら本気で一からやる。

  • 「リエンジニアリング」 この言葉を聞いて思い浮かぶことはなんでしょうか。恐らく大半の人はダウンサイジングと結びつけ、「改革管理」にネガティブな意味を付与してしまっていると思います。リエンジニアリングとは何か、本当の意味を知ることも良いかと思います。

    下記、併せて読むと良いと思われる書籍を紹介します。
    ・『Leading Change』John.P.Kotter
    ・『ザ・チェンジ・マスターズ』ロザベス・モス・カンター
    ・『Managing Transitions』ウィリアム・ブリッジズ

  • 根本の業務プロセスから変革を起こす。

    顧客への提供価値から考える。
    顧客が求めるものを提供できているか?
    その改革案は業務に焦点を当てているか?測定可能か?業界の競争のありかたを変えるものか?
    人間は変化を好まない、去るものがうまくいかないと言わなったら失敗を疑う。

    組織体制も改めて考える。マーケティング課は本当にいま必要な事をしているか?

  • ビジネス・プロセス・リエンジニアリングについての古典的名作ともいうべき本。従来のアダム・スミス流の機能別分業化の限界と弊害を分析し、顧客への価値創造という視点から業務プロセスを再構築すること、そういったリーンなプロセス構築をトップダウンで実行することの重要性を力説しています。日本人はカイゼンなど部分最適化するのは得意ですが、全体最適化そしてそれを一般化、モデル化して概念的に説明しようとする点は米国人に学ぶ点が多いと感じました。翻訳にしてもほとんど不自然なところが少なく読みやすかったです。ただ、今では"情報技術"は"IT"の方が通りがいいかもしれませんね。

  • お前にたりないもんを補ってくれる・・・ってな理由で上司からすすめられた本の一冊。ビジネスプロセスリエンジニアリングってやつが、ふ〜んと体感できる本。もう10年前なのか〜

  • リエンジニアリング…1990年代において魅力的な経営用語。
    2人の著者がとなえ、ルイス・ガートナーでさえ、『Who Says Elephants Can't Dance?(巨象も踊る)』のなかで、リエンジニアリングが果たした役割を高く評価している。

    リエンジニアリングの言葉のうち、エンジニアリングに興味が引かれるのは理系の性か。
    『理系白書』を読んで以来、エンジニアの立場を懸念し、逃れてきた。
    リエンジニアリングは理系を救うのか、やはり救わないのか…

    ***

    本書の中で良かったのは以下の3点。

    >シンプルにすべきなのは、プロセスを構成する個々の局面ではなく全プロセスである

    >”いくつ”のユニットが完成したかではなく、どれほど”うまく”成し遂げられたかに基づき、仕事が評価される

    >リエンジニアリングは、複雑に入り込んだ状況を解決し、拡大しすぎたプロセスを簡素化する機会をリーダーに与えるものだ

    一番上は、研究でも使える。
    『簡単に、単純に考える』という羽生善治さんの名著と同じ!
    木を見て森を見ない、ということにならないように、全プロセスをシンプルにする。そして、考える余地を残しておく。
    是大事。

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