経営パワーの危機 会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
- 日本経済新聞社 (2003年3月1日発売)


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本 ・本 (505ページ) / ISBN・EAN: 9784532191658
感想・レビュー・書評
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非常に面白くよめ、かつビジネスの勉強にもなる気がする本
赤字企業の経営を任されたミドルがいかに赤字を削減し、成長軌道にのせたか、を描く
その中で幾度となく、ビジネス、対人関係、自身の変化における課題と向き合い、解決して成長していく
内容が熱いので、おすすめです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦略プロフェッショナルに続き、再読。
やはり、学生時代に読んだ1回目とは、吸収力が全然違う。
あの時は、感じれなかったこの本の「すごさ」が今回もひしひし伝わってきます。
というより、まだ消化不良感もあり、おそらくそれは自分の経験値が蓄積され切っていないからだろうと思われる。
自分が経営者になって、経緯の現場で七転八倒したとき初めて、
この本の本当の価値が分かるような気がします。
そういった意味で、自分はまだまだこれから。
この本は、もう一度読まないといけないような気がする。
(そのときに、★×5になるはず。) -
三枝3部作第2弾!
今度は倒産寸前の企業を再建するストーリ!
キーワードは「戦略的企業家精神」
経営パワーの危機というところで、なるほどと思うところは
「開発、生産、営業などのすべての機能を統合して総合的な経営判断をしている人がいない」
「事業部制と言っても、幹部が営業や購買などの機能別の仕事に埋没している」
「組織が細分化され責任レベルが後退している」
などなどと解説していて、優秀な人材が職人化してきているとのこと。
組織の巨大化、機能別組織の弊害によって経営者的人材が育っていないとのこと。
本書はその辺のところをテーマに若い主人公が倒産寸前の会社の再建に奔走する姿を描いています。
やはり、実話を基に描かれていますが、「戦略プロフェッショナル」よりもさらにリアル!
今回は人間関係のどろどろっとしたところも描かれ、組織内の政治的駆け引きみたいなところも出てきます。
さらには、ハッピーエンドで終わると思いきや、主人公の暴走? からさらなる教訓を出すところまで描かれていて、物語としても充実の内容です(笑)
本書によれば、40代半ばまでに、一度実際に経営経験を一通りさせて、それを2サイクルまわすようにして経営者を育成していくとのこと。すごい
これも必読! -
再読
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ー このように「浪花節」のアプローチは「戦略論」の補助を必要とするが、反対に上からあまりにも強く「戦略論」が出てくると「浪花節」の人々は拒絶反応を示す。トップがいくら立派な戦略を唱えたところで結局「束ね」の効果は発揮されず、戦略は空振りになる。
戦略型のボスに求められる最大の課題は、マキャベリズム的方向に行かずに、どれだけ精神的余裕を保って浪花節的心情を持てるかだ。財津の言葉を借りれば、ケアフル・オペレーターというだけではダメだということになる。
しかしこれは容易なことではない。というのは、戦略型の人間は人から何も言われなくても、自分のロジックで立てた目標にこだわり、時間軸も短く設定してひたすら走りたがる性癖をもっている。それが時に弱い部下を追いつめて、裏をかかれたの刺されたのというトラブルを起こすのである。 ー
スピード感を保つのと、付いて来れない社員をケアするのと、このバランスが難しいんだよな…。 -
おもしろく、非常に参考になる。
時間をおいて読み返し、血肉としたい。
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著者書籍の特徴として、自身の経験を架空の登場人物に置き換えて、読者がリアリティー持って理解しやすいよう工夫している点である。
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経営の実務バイブルと言っても良い名作。小説としても読み応えがあり、時宜を見て読み返すのも新たな発見がある。古い本だが経営の本質が描かれていて、全く色褪せない。
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ワクワク感を味わいつつ経営スキルを学べる。
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前作「戦略プロフェッショナル」ではセグメンテーションのパワーが主に語られていたが、本作では主に
・経営者の器やありがちな失敗、どこが正念場か
といったエモーショナルな面と、
・事業再生する際の戦略
といった理論面
について語られている。
時間を制約条件と捉え、戦略的にどのように打ち手を選択するか、誤った場合にどこまで我慢するか、どこまで噂に左右されずに邁進するか、どこまでいくと慢心になるのか。
経営者を経験したことがないと語ることのできないドラマが描かれている。
著者プロフィール
三枝匡の作品





