歴史からの発想―停滞と拘束からいかに脱するか (日経ビジネス人文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞社
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本棚登録 : 207
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532192167

作品紹介・あらすじ

超高度成長期「戦国時代」を題材に、「進歩と発展」の後に来る「停滞と拘束」からいかに脱するかを示唆した名著の復刊。巨大なる雑草・織田信長、不世出の補佐役・豊臣秀長、中国史に学ぶ「勝てる組織」-など、歴史と現代を鮮やかに斬り結んだ堺屋史観の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 日経ビジネス人文庫は過去に読んだことがあるけれど,それに比べて随分骨太な本(過去の本が悪いわけではない)。著者の堺屋太一氏は知ってはいたけれど,こんな歴史への眼差しがある方とは存じ上げなかった。
    単純に持ち上げるわけでもなく,貶めるわけでもない。どこまでも冷静で客観的。「勝てる組織」について書いているのに,最後では「それに属する人々に幸福をもたらすかどうかはわからない」と言い切ってしまうくらい。
    ここにはヒントは書かれているけれど,経緯だけではなく,最終的な答えすら書かれていない。自分でどうするかを考えることを促される。本書を読む価値のひとつに、歴史について書かれているのに現代の時代性を知るヒントがあることだろう。現代はまだ答えのある時代ではないのだから。

  • 歴史の評価について、傑作です。
    日本の戦国時代、モンゴル帝国、組織史の論評は他では見られない内容でした。

  • 戦国時代もいつの時代も、組織統治の本心は変わらないことを学べた。時間を置き、繰り返し読み直したい。"「俺はわかっているが、資金不足と社内事情でやれないことが多い」などと嘆いている経営者は、「勝てる組織」づくりに成功していない証拠である。"とのフレーズは大変考えさせられた。

  • 表題はすごいが、中身はしょぼい。何の結論もない。ただし、歴史上の人物の評論本としは、まずまず読める。

  • 日本史上では高度成長期だった戦国時代を、1467年の応仁の乱から秀吉治世まで、約400年後の成長期である、明治維新~現代に置き換えて検証。対外戦争を行った時期に違いはありますが、殖産興業や自由化など意外に共通点があり興味深い。このまま徳川政権のような停滞期に入るのをどう防ぐか、といった警鐘でもあります。
    その他の織田信長、豊臣秀長、石田三成の章は、「~に学ぶ」的なありがちさで今一つ。

  • 超高度成長期「戦国時代」を題材に、「進歩と発展」の後に来る「停滞と拘束」からいかに脱するかを示唆した名著の復刊。巨大なる雑草・織田信長、不世出の補佐役・豊臣秀長、中国史に学ぶ「勝てる組織」等々、歴史から現代に活かすべき知恵を提示する。

    第1章 知の宝庫「戦国」を読む
    第2章 日本史に学ぶ「組織」と「人間学」
    第3章 中国史―万古不変の知恵

  • 主に戦国時代の武将達が勝ち得た理由を組織論の立場から述べた本。中学生ぐらいまでの薄い歴史しか学んでいないが、最近のNHKの大河ドラマでもクローズアップされる参謀の重要さも本書では特に述べていた。

  • 読書録「歴史からの発想」3

    著者 堺屋太一
    出版 日経ビジネス人文庫

    P86より引用
    “信長は社会の諸勢力を一つの実力集団としてしか見なかったの
    である。”

     目次から抜粋引用
    “知の宝庫「戦国」を読む
     日本史に学ぶ「組織」と「人間学」
     中国史ーー万古不変の知恵”

     元官僚で作家である著者による、歴史の中から現代の状況に役
    立つ教訓を紹介する一冊。
     日本の戦国時代から近代中国まで、偉人たちの軍事・政治・経
    済での成果を取り上げて書かれています。

     上記の引用は、織田信長について書かれた項での一文。
    何か一つしっかりとした基準を持っていれば、いざという時に判
    断に迷わなくて良いのかもしれません。
     歴史からのと題されていますが、日本なら十六世紀戦国、中国
    ならモンゴル大帝国と、狭い範囲を例にあげているようです。
    同じ著者で同じシリーズが出ていたらいいなと思いますが、巻末
    の同社からの著作紹介では見当たりません。同署は過去に他社か
    ら出版された物の文庫化なので、もっとシリーズ化されていても
    いいように思います。

    ーーーーー

  • 「歴史から学ぶ」ということの真の意味を理解させられた一冊。

    無数の歴史事例の中から本質を見抜く観察力、そしてそれを現代の人間心理に当てはめながら理解する応用力、さらにそこから導き出される今後の姿への説得力。
    「堺屋史観」の実力をまざまざと見せつけられました。

    この一冊を機に、私は堺屋氏の書籍を読み漁るようになりました。

  • 戦国時代を組織論的にみると面白い。
    こういう駆け引きとか権力闘争とか好きなんかね
    三成の自分の中での評判が上がった、し、ちょこちょこ「私の著作の~」とかあって、不覚にも読みたくなってしまった。

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著者プロフィール

1935年,大阪生まれ。東京大学経済学部卒業後,通産省に勤務。日本万国博,沖縄海洋博などを手がける。1978年退官,執筆評論活動に入る。著書に『油断!』『団塊の世代』『知価革命』『組織の盛衰』『平成三十年』『東大講義録』などのほか,『峠の群像』『豊臣秀長』『俯き加減の男の肖像』『秀吉』などの歴史小説がある。経済企画庁長官,内閣特別顧問などを歴任,現在東京大学先端科学技術研究センター客員教授,早稲田大学大学院客員教授。

「2018年 『東大講義録――文明を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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