歴史からの発想: 停滞と拘束からいかに脱するか
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2004年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532192167
作品紹介・あらすじ
超高度成長期「戦国時代」を題材に、「進歩と発展」の後に来る「停滞と拘束」からいかに脱するかを示唆した名著の復刊。巨大なる雑草・織田信長、不世出の補佐役・豊臣秀長、中国史に学ぶ「勝てる組織」-など、歴史と現代を鮮やかに斬り結んだ堺屋史観の傑作。
感想・レビュー・書評
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歴史を知る著者による示唆にとんだ内容です!ビジネスマンは一度読んで然るべし
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古い本であるが、とても役に立つ本である。戦国時代にはなぜあれだけ多くのリーダーが存在したのか?それは既成の秩序が崩壊していたことと、既成概念をぶち壊す新しい組織の目的
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歴史の評価について、傑作です。
日本の戦国時代、モンゴル帝国、組織史の論評は他では見られない内容でした。 -
戦国時代もいつの時代も、組織統治の本心は変わらないことを学べた。時間を置き、繰り返し読み直したい。"「俺はわかっているが、資金不足と社内事情でやれないことが多い」などと嘆いている経営者は、「勝てる組織」づくりに成功していない証拠である。"とのフレーズは大変考えさせられた。
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表題はすごいが、中身はしょぼい。何の結論もない。ただし、歴史上の人物の評論本としは、まずまず読める。
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超高度成長期「戦国時代」を題材に、「進歩と発展」の後に来る「停滞と拘束」からいかに脱するかを示唆した名著の復刊。巨大なる雑草・織田信長、不世出の補佐役・豊臣秀長、中国史に学ぶ「勝てる組織」等々、歴史から現代に活かすべき知恵を提示する。
第1章 知の宝庫「戦国」を読む
第2章 日本史に学ぶ「組織」と「人間学」
第3章 中国史―万古不変の知恵 -
読書録「歴史からの発想」3
著者 堺屋太一
出版 日経ビジネス人文庫
P86より引用
“信長は社会の諸勢力を一つの実力集団としてしか見なかったの
である。”
目次から抜粋引用
“知の宝庫「戦国」を読む
日本史に学ぶ「組織」と「人間学」
中国史ーー万古不変の知恵”
元官僚で作家である著者による、歴史の中から現代の状況に役
立つ教訓を紹介する一冊。
日本の戦国時代から近代中国まで、偉人たちの軍事・政治・経
済での成果を取り上げて書かれています。
上記の引用は、織田信長について書かれた項での一文。
何か一つしっかりとした基準を持っていれば、いざという時に判
断に迷わなくて良いのかもしれません。
歴史からのと題されていますが、日本なら十六世紀戦国、中国
ならモンゴル大帝国と、狭い範囲を例にあげているようです。
同じ著者で同じシリーズが出ていたらいいなと思いますが、巻末
の同社からの著作紹介では見当たりません。同署は過去に他社か
ら出版された物の文庫化なので、もっとシリーズ化されていても
いいように思います。
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「歴史から学ぶ」ということの真の意味を理解させられた一冊。
無数の歴史事例の中から本質を見抜く観察力、そしてそれを現代の人間心理に当てはめながら理解する応用力、さらにそこから導き出される今後の姿への説得力。
「堺屋史観」の実力をまざまざと見せつけられました。
この一冊を機に、私は堺屋氏の書籍を読み漁るようになりました。 -
停滞と拘束からいかに脱するか、についてはどんな提起がなされていたのか、あまり印象に残っていない。戦国時代の社会状況が詳しく述べられていたあたり、興味深かった。
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まあまあ面白かったが、読む前に期待していたほどの内容ではなかったな。史実からこれからの方向性を見極める智慧がもっとあるのかと思ったが、どちらかと言うと歴史の分析が主だったような気がする。信長が希代のリーダーであったことはわかった。秀吉の弟、秀長の存在が大切だったこともわかった、チンギス・ハンのこともわかった、それで今何が必要かというのが今ひとつ明確に提示されていない気がする。組織論については興味深い。
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歴史は人が紡ぐ物。未来なんて正確に予測できないが、不変なる人間性に立脚した観察、つまり「歴史は繰り返す」部分があることを認識し、そこに焦点をあてた良書。個人的にはスタッフの役割の考察はなるほどと思った。決してナンバー1を目指さず、主君の目的達成のために"What"ではなく"How"を追求する、その役割を自己規定し貫徹する覚悟、意識したい。
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2010年10月2日読了。義父から譲ってもらった本。
歴史を題材に、現代の社会の停滞と拘束からいかに脱するかを学ぶ、というテーマの本。
とはいえ、6年前の本だからか、現代社会への考察はどうにも今ひとつという感じ。
自分があまり歴史に詳しくないせいもあって、
・騎馬隊の全力疾走攻撃というものは戦国時代にはなかった
・文化や経済よりも軍事を重くみたジンギス・カン
・織田信長の着眼点の特殊さ
あたりを興味深く読んだ。 -
080419(m 080424)
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こういうのは読み返したい。
如何に現代に置き換えられるか