V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞出版社
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本棚登録 : 2753
レビュー : 310
  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532193423

作品紹介・あらすじ

「2年で黒字化できなければ、退任します」-。戦略的なアプローチと覚悟(高い志)を武器に不振事業再建に取り組む黒岩莞太は、社内の甘えを断ち切り、業績を回復させることができるか。実際に行われた組織変革を題材に、迫真のストーリーで企業再生のカギを説いたベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 複数の本や記事でお勧め書籍と書いてあったので読んでみました。僕が言うのも失礼ですけどその評判は伊達じゃないです。いい本に出会えました。
    実際にあった5社の復活ケースをひとつにまとめたストーリーなのだそうです。事実は小説よりも奇なりとはまさにこのことだと思うし、熱いハートと整備された論理で改革を遂行していくメンバーたちの奮闘ぶりを見ていると読んでて楽しくなってきます。読んでいてこの本が著者とその周りの人たちの血肉の結晶なんだろうということも伝わってきました。ボリュームも内容も厚い本です。
    そしてこの本の内容は会社だけではなくて個人が変革するためのフレームワークでもあるそうです。次の行動は最後についている「改革を成功に導くための要諦50」を見ながらそのフレームワークを自分の状況に落とし込むことですね。

  • またもややる気出た。
    創る⇒作る⇒売るのサイクルをどれだけ短くやりきるか。そのサイクルの中で出た問題点をどれだけ早く解決するか。
    そのためには、このサイクルをまわす権限を明確に持った人がいなければならない。かつその人は、能力・人間性ともに十分でなければならない。
    そのサポーターとしての経営者も必要。

    いい仕事をするには、圧倒的に時間と労力をかける必要がある。

    時間の考え方
    ピンチの時には、キャッシュがいつまでもつのか?から、時間軸を決める。
    キャッシュがトントン以上なら競合の動きから見て自分たちがどれだけの時間を持っているか?かり時間軸を決める

  • 衝撃的。自分の働き方に対して反省させられる部分が多々あった。なにより熱量。若手であっても経営者的思想で取り組みたい。

  • 再読。経営の真髄が詰まっている本。
    高い志と魂の伝授という言葉が心に刺さります。

  • 三枝3部作第3弾!
    これは熱くなる!
    今度は2年でV字回復を実現するストーリ!
    3部作の中では、一番耳が痛くなると同時に、一番熱くなりました。

    三枝さんがコンサルした5社をエピソードをMIXした実話となっていますが、あとがきを読むと内容の90%が1社の実話で、その会社は産業機器メーカのK社、その子会社KS社となっています。
    産業機器メーカのK社といえばコマツでしょ!
    っていうことで、ぐぐってみると、その通りコマツとその子会社コマツ産機の物語でした。
    実際にコマツの鈴木さんが2009年に新経営研究会で後援しています
    http://www.shinkeiken.com/wp/tag/コマツ

    この鈴木さんが本書の改革のヒーローとなった川端さんのようです。

    コマツの経営改革といえば、ダントツ商品開発などが有名で、以前にケーススタディとして読んだことがありますが、ここまでの壮絶さがあったことは知りませんでした。
    やはり、実際にその改革に深く入り込んだ人の話は凄い。

    さて、ストーリとしては、不振事業の再建を2年の期限付きで担うことになった事業部長黒岩とそのスタッフたちの熱い物語です。

    本書の前半では、この黒岩とタスクフォースによる不振事業の症状、現象の見えるかです。本書では、50もの症状を挙げて解説しています。
    これが、耳が痛い。グーの音も出ないぐらいにその通りて感じ。

    そして、今までの作品同様に、さまざまな立場の人たちの独白(インタビュー)という形で、改革に対しての気持ちや行動が、改革前、改革中、改革後で語られています。
    そこで語られているネガティブな要素がこれまたその通りだよなって思ってしまいます。

    後半は改革を成功に導くための要諦50として改革のコンセプト、ストーリ、巻き込み、実行とそれぞれにまとめられています。
    さらに、改革に伴う苦悩、苦労がひしひしと伝わって来ます。

    改革全体のフレームワークとしては8つのステップにまとめられています。
    筆者いわく、「経営行動・8つのステップ」で改革だけでなく経営行動そのものにつながるステップです。
    (1)成り行きのシナリオを描く
    (2)切迫感を抱く
    (3)原因を分析する
    (4)改革のシナリオを作る
    (5)戦略の意思決定をする
    (6)現場へ落とし込む
    (7)改革を実行する
    (8)成果を認知する

    また、エピローグには、改革の成功要因とステップとして
    (1)改革コンセプトへのこだわり
    (2)存在価値のない事業を捨てる覚悟
    (3)戦略的思考と経営手法の創意工夫
    (4)実行者による計画つくり
    (5)実行フォローへの緻密な落とし込み
    (6)経営トップの後押し
    (7)時間軸の明示
    (8)オープンでわかりやすい説明
    (9)気骨の人事
    (10)しっかり叱る
    (11)ハンズオンによる実行
    としてまとめられています。

    本書の中で、気になったエピソードをいくつか。
    改革プランの発表に遅れて入ってきてネガティブなコメントを発した管理職に対して、大声で叱責した黒岩。
    その後、黒岩が感じた「むなしさ」
    事業を救ったら誰が一番得をするのか?事業を救うことでその管理職も受益者の一人のはずなのに...
    といった台詞が刺さります。

    もうひとつは、開発中の新商品の顧客メリットを説明できない開発の課長。
    また、売り出す新商品の顧客に対するメリットを説明できないマーケティング担当者。
    顧客の業務内容をよく理解できないとそのメリットについては答えられません。
    結局、顧客のことをよくわかっていなかったといったくだり。
    自社の論理ばかりで市場に商品を繰り出してきたやり方がそういった結果を招いています。
    うー、耳が痛い。

    などなど、ほかにも、ぐさぐさ刺さるエピソードや症状がいっぱいです。

    本書は、筆者自身が「自分のビジネス人生の総決算のつもりで書いた」とあるとおり、とても読み応えのある、かつ、熱くなるストーリ展開となっています。
    今までの2作とはちょっとレベルが違う感じ。

    これも、間違いなく必読

  • 戦略を机上のもので終わらせないために、実例を元にしたケーススタディで地にも足をつけた良書。

  • 同僚から借りて読んでみた。

    読むスピードが遅いので、450ページの文庫本はボリュームがあった。

    途中少し斜め読みしちゃった。

    面白いですよ。ビジネス本に少し時間軸持たせて小説風にしてあって。

    特に、何かを浸透させる難しさとか、ハンズオンとかで営業に製品トレーニングさせるのは共感出来る。

  • 企業の再生が小説として書かれており読みやすく、また実際現場で起こりうる喜びや困難が描かれている。
    実話をベースに書かれているので分析や計画だけで無くそれをいかに実行していくかの部分や人に関わる部分がリアルに伝わってくる。

  • 変える・変わるために必要な考え方や行動、胆力、人を突き動かす想いについての学びに加えて、変えること・変わることって何だろうと考えさせられます。

    四年前から企画・運営を担当してきたビジネスリーダー研修でも、必ず事前課題図書として受講生に読んできてもらっていますが、研修卒業後も折に触れて読み返し、変わるんだ、変えるんだというエネルギーを得ているというメンバーも何人もいますよ。

    レイコ

  • リーダーシップの欠如が生み出した,責任感の薄い社員が集まって傷のなめ合いをしている現場というのが簡単に想像できて思わず苦笑いした。当事者意識の薄さに対する対処というのが何度も強調されて現れる。余程大切なことなんだろう。敵は内部にいる。
    読み物としてもいける。

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著者プロフィール

ミスミグループ本社シニアチェアマン、第2期創業者
1967年一橋大学経済学部卒業。三井石油化学を経てBCG勤務。75年スタンフォード大学経営学修士(MBA)取得。30代から経営の実践に転じ、赤字会社再建やベンチャー投資など数社の代表取締役を歴任。86年三枝匡事務所設立。2002年よりミスミ代表取締役社長、2008年代表取締役会長兼CEO、2018年より現職。2001年から一橋大学大学院客員教授。2009年内閣府参与。

「2019年 『ザ・会社改造』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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