外資の常識: 伝説のディーラー奮戦記
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2007年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532194208
感想・レビュー・書評
-
タイトルは外資、となっているが、筆者の職場のことや金融に関わる基礎知識から綴られておりタイトルと中身はあまり一致しない。しかし、軽妙な語り口や特徴的な登場人物のエピソードに引きこまれ、結構なボリュームなんだが一気に読めてしまう。
あまりに茶化しすぎているんじゃないかと思うほどいい加減な本人のエピソードもあるが、だいたい本当なんだろう。仕事ができる人って言うのはそういうところも併せ持っていることが多い。ディーラーが何をやっている仕事なのか、とか、金融系の初歩的な知識を習得するにもいいかもしれない。学生が読むと簡単な仕事と思ってしまうかもしれないが、決してそうでないこともきちんと読めば分かるはず。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
#120
-
邦銀を経てJPモルガンにて15年間ディーラーを勤めた伝説人(らしい)、藤巻健史さんがモルガン時代に書いたメモ『プロパガンダ』をもとにしてできた本
タイトルの内容を期待した人はがっかりするかもしれません。内容は、藤巻さんの日々起きたことを面白ろおかしく書いたもの。
時には勉強になることもありますが、家族のことを部下のことなどがたくさんかかれてます。外資に勤めるくらいだからさぞかし頭のキレる人なのは間違いないでしょうが、それだけではありません。
やっぱりユーモアとか人間的な魅力もあります。
冗談の中に外資の風土などが盛り込まれています。冗談ばかりに気がとられないように読むとよいです。
はじめは、騙されたと思いましたガ気づけば彼のキャラクターが好きになってしまいました。 -
つまらない日記
-
外資のいいところ、悪いところが面白コラムで。
ただ、面白に徹するのか、有益な情報だけで構成するのかしっかり決めてない気がしていまいち。
部下のウスイさんの話や、外資だけに柄シャツしかおらず、急な訃報で白シャツがないなど面白い話もあるにはあった。 -
伝説のディーラーと云われた著者のモルガン銀行時代の抱腹絶倒自伝。
大学卒業後、財閥系信託銀行の千葉支店に配属された著者は、房総半島の隅々まで営業車で走り廻り「伝説の営業マン」と云われていた。そして、ケロッグスクールの留学生として渡米、モルガン銀行東京支店に転身する。
そこには、口達者な「ウスイ」をはじめ、帰国子女の面々が待ち構えていた。「スーツが外資らしくない」「汚い紙封筒を持ち歩くな」と言われながらも、彼がFAXする「プロパガンダ」という情報ビラは、その相場観の正しさから他行員の注目を集めてゆく。
この著書の文庫化が何故「ビジネス人文庫」青版かは判然としないが、楽しめる一冊ではある。 -
外資について書き綴ってるのかと思ったら・・・ダマサレタ。と、言うのは冗談です。かなりおもしろかったです。著者である藤巻さんは超有名なディーラーです。自分は数年間ショートトレードで小金を稼いでいましたが、彼はスケールが違います。旧モルガン銀行の日本支社のトップ。っと思ったらユーモアがある人です。教養のためだと思わないで、軽く読んでみるといいです。
-
本持っていくの忘れて暇つぶしのために買った。すぐ読める。
著書は元JPのディーラーで、フジマキジャパンのボスです。弟も実は名の知れた存在です。
暇つぶしには最適です。別に好んで読む必要なしです。
まぁこういう話もあるでしょう的な。
少なくとも常識ではないでしょう。
つまり暇つぶしにどうぞ!! -
外資ってどんなところ?って聞いたら、ガチムチ、成果主義でいつ首が切られるか分からないetc.様々な憶測が聞こえそうだ。でもここに書かれたフジマキさんを見てもそう言えるのか、と言ったら怪しいのかもしれない。
部下になめられ、失敗をしまくる。家庭はサザエさんみたいな(もちろん、威厳はないが)フジマキさん。ちょっとは見る目が変わるかもしれない。
後半は、打って変って、超絶真面目な内容になる。自己流「金融用語辞典」、「マーケットの見方」などしっかりしたことが書かれる。
そんな堅い所もアルノヨ、と示したがっているフジマキさんの顔が見えてきそうな1冊。 -
藤巻氏の本。2007年。日本の金融機関から外資の金融機関に移動した経験とその様子を紹介している。本の6割から7割ほどが外資系企業での生活について面白おかしく紹介しており、家族までも巻き込んで話のネタにしているところがさらに面白い。機関投資家へのレポート「プロパガンダ」の付録部分に記載している文章を集めた内容とのことだが、受け取った投資家の方々は毎号楽しみに読んでいたのではないだろうか。外資系金融機関に勤める人のイメージは、スラリと格好良く仕事をこなす、という固定観念があるが、氏のスタイルは周囲と大きく違っていた。詳しくは本書の中に説明されているが、ひとつを取りあげると、氏は鞄ではなく紙袋で出勤をしていたようだ。もともと面白い人と見え、文才に長けた一流の投資家、といった印象を持った。