リーダーのための中国古典

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532194925

感想・レビュー・書評

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  • 入門書。

  • 私ははっきり言って、中国を高く評価しかつ危険視している。
    何ていったって、中国は四千年の歴史があり、栄枯盛衰しつつもアジアを中心に栄華を誇っているからである。
    最近も「アジア・インフラ投資銀行」、「シルクロード外交」、「パラセル諸島問題」等、徐々にではあるが彼等は世界中で覇権を握ろうとして、それが一応の成果を見せているからだ。
    皆さんもご存知の通り、世界で一番話されている言語は「中国語」である。(ブロークン・イングリッシュだという詭弁は、考慮外とする)
    そのような、中国人の行動規範になっているのが、本書にもあるような「中国古典」であると信ずる。
    中国には大量の時代時代に応じた歴史書があり、中国人のステイタス・シンボルはその歴史書に「名前が載ること」だそうだ。
    だから、主君を諌めようとして、逆づりになって自らの命と引き換えに、忠告するという、臣下が表れるのである。
    まさしく「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」である。
    そこで、このブログを見ている人に質問。「孫子(正確には孫武)の兵法の中で最も強力な兵法は何か?」
    答えは「知力」である。
    孫子によると、兵力を使わず知恵だけで敵を降伏させるのが、一番であるという。
    著者によると、司馬遷の「史記」も大変読みごたえあるとのことである。
    Let's enjoy the process!
    ゴールデンウィークに中国の古典でもいかがでしょうか?



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  • 中国故事を項目ごとにまとめられ、わかりやすく現代ビジネスに応用できる考え方などが、解説されています。参考になるポイント多くあります。

  • 論語や孫子などの格言をもとにリーダが知っておくべき、読むべき古典をしめしてある。古典が苦手な人にはお勧め。
    気合を入れて古典を読む気にさせてくれる。

  • TOPPOINT で紹介あり。人生の教訓を得る上で良さそう

  • 一読の価値ある諸子百家に於ける名言を抜擢した本です。故にこれも一読の価値があると言えるでしょう。

    そもそも現代の啓蒙書は基本的に諸子百家の引用に過ぎません。古きを尋ねることは先を見通し、世の中の理を知る上で必須です。

    内容ですが、

    ・先見力を磨く-「知と理」「歴史に学ぶ」「経験を積む」
    ・戦略を立てる-「長期的な視野」「勝算の重要性」「三利あれば必ず三患あり」「方向を誤るな」「博打をせず手堅く進める」
    ・決断を誤らない-「熟慮と断行」「撤退を躊躇わない」「決断は自分でする」「潔く誤りを認める」
    ・逆境を乗り切る-「辛抱」「手立てを尽くす」「窮すれば通ず」
    ・成し遂げる-「仕事に打ち込む」「手薄な部分に食らいつく」「リスクを分散する」「先着の利を活かす」「頭で勝つ」
    ・過失を遠ざける-「幸運を期待しない」「相手の善意に期待しない」「長所と短所のリスク」「発言は慎重に」「目や耳を塞がれない」

    と言った現代に通じる理が示されています。それぞれ、「三国志」「菜根譚」「孟子」「孫子」「老子」「韓非子」「戦国策」「諸葛亮集」「呻吟語」「宋名臣言行録」「近思録」「十八史略」などから引用されています。

    諸子百家の入り口として読んでみると良いと思います。

  • ■格言
    1.百里を行くものは九十を半ばとす。と戦国策がいう通り、物事を成就するためには、最後のツメが大切である。
    2.現状を理解できないときは、昔のことから推察するがよい。未来を予測できないときは過去を振り返ってみるがよい。すべて物事は、現れ方は異なっているようでも、その法則性は古今通じて変わりがない。

  • 中国古典の名言に学ぶ。

    特に本書はリーダーが知っておきたい名言集。

  • 〜賢者は歴史に学ぶ〜

    最近、個人的に流行の中国古典の一説から
    現代の経営につながる一文と解説を書いた本。

    三国志に始まり、論語、孫子、老子、韓非子、菜根譚、等々、、、
    古典が幅広く取り上げられています。

    愚者は失敗に学び、賢者は歴史に学ぶといいますが、
    古典には現代に通じる部分もあり、
    人間の営みは本質的に変わらないなぁ、と思いますね。

    個人的には三国志の孔明の発言や、曹操の発言が
    グッときました。(笑)

    ■仕事に活かせる点
    すぐに何かにという訳ではないのですが、
    出てくる内容と現在の状況を照らし合わせて読むと
    グサッと刺さることも多いですね。。。

    論語曰く
    「速やかなるを欲する無かれ、小利を見る無かれ。」
    とかね。

    ■感想
    個人的に漢文は中高で一番好きな授業の一つでした。
    やっぱり中国の古典はいいな〜、と実感。

    個人的には5つ☆つけたいですが、まぁ、3つ星くらいで。
    読むタイミングで得られるものの深みが変わる1冊だと思います。
    また読み返してみたい。(はっせー)

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著者プロフィール

著述業、中国文学者

「2022年 『世界のビジネスエリートが身につける教養 論語と孫子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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