歴史の使い方 (日経ビジネス人文庫 グリーン さ 3-6)

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  • 日本経済新聞出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532195250

感想・レビュー・書評

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  • ビジネスブックマラソンの紹介から

    【目次】
    1.歴史を「知る」
       世界の中で日本史を知り、日本製世界史の特性を知る
    2.歴史を「楽しむ」
       歴史小説と時代小説は別物。歴史を知れば旅もテレビもおもしろい
    3.歴史を「練る」
       歴史を理論的に推定、例えば「本能寺の変」の場合
    4.歴史を「企てる」
       偉くない人が大事業のできる国=日本。「関が原」に学ぶ事業計画
    5.歴史を「穿つ」
       何となくそう思われていることを疑う。黒船から維新までの「神話」を解く
    6.歴史を「合わせる」
       「敗戦」からの七十三年間−明治と昭和 小泉内閣のあとに来るのは?
    7.歴史を「活かす」
       「歴史」から「未来」を見る。アメリカは「地価時代のモンゴル」か?

  • すごく面白い。
    私の読んだ中でひとつのカテゴリーにすると
    加藤廣さん、童門冬二さん、竹村公太郎さん、出口治明さんと一緒になります。

    学力的にエリートで、公務員とか大きい会社で働き、でも歴史が大好きなものだから、退職してあるいは本職をしながら、歴史の本を出しちゃった人たち。

    だから仕事の経験も歴史の考察に結びついていくし、大学教授や研究者みたいな人たちとはちょっとちがって、親しみやすい感じもあります。

    こういうオジサマたちのお話大好き♪

  • まさに官僚の王道をいく人物。知力、企画力、構想力、そして実行力を有する官僚が大量生産できる国になれば良いのに。戦国、江戸の歴史に主に触れているが、やはりモンゴル、チンギスハーン、ペーパーマネーのくだりをもっと突っ込んで勉強したい。13世紀のモンゴルと21世紀のアメリカの類似性を指摘するのは著者のオリジナルなのだろうか。ペーパーマネーの限界は80年で1971ニクソンショックから80年の2051あたりか。

  • たまに読んでる。『徳川家康が成功した原因の第一はビジョンの明確さである。・・・。つまり、「下克上の競争社会を終わらせて、平和で安定した封建社会をつくろう」という旗印である』<抜粋>。私だったら”風林火山”を旗印にする。ビジョンではなく戦うこと自体が多分?好きなんだと思う。戦った先に目的がない。ともあれ、他の戦国大名と家康の違いはまさに、そこだ!と指摘する。この本を読む度に自省します。

  • 以前の仕事で著者の堺屋太一さんが話に出てきて、興味を持って読んでみた一冊。歴史に学べることは多くあると思うけど、他の人たちがどう活かしているのか興味深く読むことができました。日本はまだまだ国家レベルでも地域のレベルでも問題は山積みだけれど、どっちに向かうべきだという方向性は少しずつ見えてきている気もする。目の前にあることを俯瞰して、完全な正解でなくとも「こっちかな」という方向に進んで適宜軌道修正していけば、今いるところよりは近づける。そんな気はした一冊でした。

  • この本から感銘を受けたことは以下の4点です。

    1.時代小説と歴史小説は別物
    2.国家が崩壊するケースは2つしかない
    3.人類と他の動物にある3つの絶対的違い
    4.歴史は繰り返す

    中でも印象的だった3と4について少し本文引用します。
    3.人類と他の生物にある3つの絶対的違い
     ・「歴史」すること
       言葉を語り、主張を確かめ、記録に残して後世に伝えることができる
     ・「設計」すること
       方向を定め、境界を設け、土地を測り、ものをつくるまえの想像することができる
     ・「未来を予測」すること
       将来を考え、未来を想い、物財を貯え、計画的に行動することができる
     人類はこの三つの能力を相互に活用しています。

     「過去の記録と記憶を今の設計に生かして、
             今の設計を未来の予測に使っている。」

    4.歴史は繰り返す
     堺屋さんは、さまざまな史実を基にまさに「歴史は繰り返されて」きたことを証明してくれています。
     その上で、堺屋さんはおもしろい設計をしました。

     「歴史上、周囲に外国の軍事力を意識しなくてもよいほどの世界統一国家は世界で二国家しか存在しない。
      13~4世紀のモンゴル国(ウルス) と 現在のアメリカ合衆国 である。」

    なるほど確かに、と思える説明も添えられておりなかなか痛快でした。
    だからこそ、なんですが、堺屋さんにはその設計から大胆な未来予測をしてほしかった!

    でも歴史に興味がある人が歴史学を学ぶにはうってつけ。

    また「「歴史は繰り返される」っていうけどほんとのとこどうなの?」って人にはぜひ読んでもらいたい!


    日本史世界史を勉強しなおしてからもう一度この本に向き合いたいと思います。

  • 要再読

  • 途中から俄然面白くなりました。
    3章の歴史を練る、本能寺の変についての記述のあたりから。。

    初めて堺屋さんの本を読みましたが、ご本人の歴史の見方、語りにぐいぐい引きつけられました。

    これからの社会がどうなっていくかは、多くの人が気になるテーマ。

    自分自身の予測を磨くために、知識を持ち、そして自分の感性を磨かなくては。

  • 本当に目的を実現するためには、入りにくくとも「出口のある入口」に入らないとならない。

    石田光成が徳川家康に対抗できたのは、大いなる企てによる。ここに人の力を集めるプロジェクトマネジメントのヒントがある

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著者プロフィール

1935年,大阪生まれ。東京大学経済学部卒業後,通産省に勤務。日本万国博,沖縄海洋博などを手がける。1978年退官,執筆評論活動に入る。著書に『油断!』『団塊の世代』『知価革命』『組織の盛衰』『平成三十年』『東大講義録』などのほか,『峠の群像』『豊臣秀長』『俯き加減の男の肖像』『秀吉』などの歴史小説がある。経済企画庁長官,内閣特別顧問などを歴任,現在東京大学先端科学技術研究センター客員教授,早稲田大学大学院客員教授。

「2018年 『東大講義録――文明を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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