働くことがイヤな人のための本(日経ビジネス人文庫) (日経ビジネス人文庫 グリーン な 7-1)

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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本棚登録 : 288
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532195304

作品紹介・あらすじ

つまらない人生で終わりたくない!自分が本当にしたい仕事に就きたい!…とはいえ世の中、面白い仕事なんてそうないし、そもそも人生なんて理不尽なもの。では、どうしたら意欲を持つことができるのか。仕事に生きがいを見いだせない4人との会話を通して、生きる意味に迫る。哲学的人生論のベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 結構胸にくるものがあったな。 

    「不条理」さに屈服するでもなく懐柔されるでもなく、常に思案を止めないでその「不条理」な社会で己を研鑽していく。そういった心持ちで世の中で働く。

    それが幸福かと言われればクエッションどけど、そういう生き方っていうのも一部の人にマッチするのではないかな。翻って自分の人生について振り返る良い機会になったと思う。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000009555

  • タイトルから万人向けかと思ったが、ちょっと個性派な本だった。この本を読んだからとて、よっしゃ働くかぁとはならないだろうな。

    哲学至上主義というか。生きて哲学するために仕事は何でもいいからやらなきゃいけない、でも哲学以外にやっても意味はないというようにちょっと偏って受け取ってしまう。著者の意図はそうではないのだろうけど。仕事はなんでもやるけど、そのほかに趣味や副業に誠心誠意に励む人生もそれはそれで意味あると思うのだけど。哲学に進む人が高尚でそうじゃない人はその程度みたいな書き方が端々にありちょっとムカつく。

    死ぬときもこれまでの成功が死に向き合うごまかしになり足枷になるというような内容で記載されているが、本当にそうなのだろうか。成功した人は、自信を持って悔いなしとして死ねばいいし、そうじゃない人は、そうじゃない人なりに死と向き合い死ねばいいと思う。死んだことないのに、成功は死に向き合うことを歪めるような描きっぷりは、それは成功しなかったものの屁理屈では、とも思う。

    でもまぁ、成功か失敗かなんてのは人生では自分ではどうしようもないことで、ほとんどの人は大したことない結果だし、生きて死ぬことに意味があるということには賛同できる。確かそう言ってたよね?

    哲学はなかなかすぐに理解は難しい。しかも理解できない方が未熟だという極論。まぁ哲学する人は勝手に自分は高尚な生き物だと思って生きてくれ。宗教やってる人も同じだろ。自分は人生と向き合ってる、そうじゃないやつらとは違う、どうだ?なんでやらないんだ?生きるとはそういうことだろ?って声が聞こえてくるようで腹が立つ。

    あー、星3にしたけど、やっぱ2にしよう。




  • 哲学特有の煙に巻くような表現で、言ってること分かるような分からないようなまま、仕事というか人生を捉えようという試みに流されていく本。
    でも、なんとなく視点を高くすることができるし、哲学したくなる気持ちが湧いてきて、それが働くことがイヤなことに対する唯一の救いになる気がしてくる

  • ニートの為の本ではなく、哲学の授業のようなグループ方式の対談?形式で進む哲学本。
    わずかな専門用語以外は非常に噛み砕いて書いてあるのでわかりやすい。
    実体験もたくさん盛り込んである。
    この作者がすでに成功譚であるから話的にはうーん、なところになったりするけど、なんで働きたくないのか、をひたすら自己で掘り下げるという事が出来るのが良い。
    でも誰に見せるでもないけど書きたいから書く。
    それがたとえ売れなくても。
    けれども売れないという事は仕事ではない。
    なのに、哲学をする人が他の仕事を生きるためにして、残りの時間を哲学に捧げるのは仕事だと言う。

    と言うのが自分の中でまだ解決できないので??になってる。

  • 十数年ぶりに再読。
    お前は俺か、的に読めました。

    人生は不条理。

  • 題名を見ると、働きたくない怠け者向けの本みたいですが、働きたい、または、働いているけどこれでいいのか?と思っている人のため本に感じた。哲学書な感じなので、なんとなくけむに巻かれたような印象もあるが、世の中理不尽なのだという大前提があるとした上で、自分の体験する理不尽なことも大前提の上のことと納得はできた。
    最後まで読んだけど難しいので一度だけでなく、二度読んだ方がいいと思った。

  • 既に所有のものを間違って買ってしまったので,廃棄というか,学生にあげました。

  • 哲学を教えている大学教授の本。
    読んでいる途中は、ほんと仕事なんて嫌になりそうになる。でも、読み終わったら、仕事をやってみたくなる。

  • 著者が自身の体験を元に結構真面目に哲学問答を4人の架空の生徒?を相手に繰り広げる。理不尽さとどう真剣に向き合うか、考えさせられる。ちょっと生きるのがラクになるかも。いや、ラクになっていいのか?うーん

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著者プロフィール

1946年生まれ. 東京大学法学部卒. 同大学院人文科学研究科修士課程修了. ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士). 電気通信大学教授を経て, 現在は哲学塾主宰. 著書に, 『時間を哲学する──過去はどこへ行ったのか』(講談社現代新書),『哲学の教科書』(講談社学術文庫), 『時間論』(ちくま学芸文庫), 『死を哲学する』(岩波書店), 『過酷なるニーチェ』(河出文庫), 『生き生きした過去──大森荘蔵の時間論, その批判的解説』(河出書房新社), 『不在の哲学』(ちくま学芸文庫)『時間と死──不在と無のあいだで』(ぷねうま舎), 『明るく死ぬための哲学』(文藝春秋), 『晩年のカント』(講談社), 『てってい的にキルケゴール その一 絶望ってなんだ』, 『てってい的にキルケゴール その二 私が私であることの深淵に絶望』(ぷねうま舎)など.

「2023年 『その3 本気で、つまずくということ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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