統計学を拓いた異才たち: 経験則から科学へ進展した一世紀
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2010年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532195397
作品紹介・あらすじ
ギネスビールの社員が開発した酵母の増殖数の驚くべき検定法、死に至る"最適"な毒の量、ドイツ軍の暗号を解読した天才-。数と確率にまつわる29の統計学史上のエピソードを物語風に綴った、肩の凝らないサイエンス読み物。
感想・レビュー・書評
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第1章 紅茶の違いのわかる婦人 第2章 歪んだ分布 第3章 かの親愛なるゴセット氏 第4章 厩肥の山を調べ上げる 第5章 「収量変動の研究」 第6章 「百年に一度の洪水」 第7章 フィッシャーの勝利 第8章 死に至る分量 第9章 ベル型曲線 第10章 当てはまりのよさを検定すること 第11章 仮説検定 第12章 「信用」詐欺 第13章 ベイズの異説 第14章 数学のモーツァルト 第15章 下から見上げた眺め 第16章 母数を取り除く 第17章 全体より部分が優れているとき 第18章 喫煙はがんの原因か
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図書館で借りた。
統計学史を小説チックに読める本だ。統計学における天才たちが、どのように世界を拓いてきたのかを垣間見ることができる。文庫だが500ページを超え、結構ぶ厚めの内容。数学読み物の1つ。
あまり入り込めなかった。分野的に嫌いなわけでもないので…、環境・気候のせいとしておく。 -
金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18465
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA76253007 -
gacco「統計の入門」(京都大学国際高等教育院附属データ科学イノベーション教育研究センター)参考図書 https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga150+2021_01/about
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世評の高い本であるものの、現代の統計的手法を作り出してきた人々のエピソード集という内容なので、どちらかといえば文系サラリーマン向けだろう。日経文庫でもあるし。
もちろん、確率や統計の説明もあるのだが、この分野は、やはり理解するのが難しい分野であって、縦書きで書かれた本では限界がある。
こういう肩のこらない統計学の発達歴史で、ちゃんと数学の裏付けも書かれた本を誰か出してくれないかな。 -
数式を使っていないのでわかりにくい
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1079円購入2011-02-09
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統計学を学びたいと思うが、統計学の歴史を学びたいわけではなく、今読んでも響かずパラパラと読んだ。
一定統計の知識がある人からすると面白いのかも。 -
新書文庫
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20世紀の統計学の歩みを、人物に焦点を当てて記述。数式は一つも出て来ないので学説史ではないが、いろいろな分野、いろいろな国で研究者たちがそれぞれの必要から統計学に関わってゆくさまが描かれて興味ぶかい。人名索引、参考文献リスト、年表あり。