文章がうまくなるコピーライターの読書術

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.08
  • (6)
  • (17)
  • (37)
  • (11)
  • (6)
本棚登録 : 400
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532195410

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ■文章

    1.コピーライターは手紙のつもりで書いている。

    2.名文は推理小説と同じ。

    3.面白くなければ、読んでもらえない。
    言い換えると読む人が関心を持たないと呼んでもらえない。
    ユーモアやジョークだけではありません。知って得する情報でもいいでしょう。
    共感できる人生や生活の思い出もいいでしょう。
    感謝されるご注意でもいいでしょう。
    そうした中身にふさわさしいそれぞれのレトリックや文体があるのです。

  • 良質なコピーを表現するには、いい上手に文章を読まねばならぬ、
    なので、速読なんてダメ、じっくり味わいなさい、という内容
    です。やっぱりプロは文章の捉え方が違いますね。
    この本で紹介されている名作コピーのなかでも、サントリー「角」
    のコピーは絶品です。是非、ご賞味ください。。。

  • 「すべての文章は手紙です。極端に言えば、誰が読むか分からない宛名不明の文章でも、村の波打ち際かれ太洋の潮の流れに託するガラス瓶の中の手紙のように、いつか、誰かに。」

    書評を書くとき、ブログを書くとき、
    ある人に向けた手紙であると思いながら書くようになりました。

  • コピーライターならではの、文章を味わう読み方術。
    一文字一文字に注目したり、ルビに注目したり、解釈を自由にしてみたり、書き出してみたり、口に出してみたり、はたまた、方言におきなおしてみたり、ついには文章をばらしてしまって読んでみたり、でも結局は、じっくりゆっくり味わって読むことが肝だったり。
    ビジネス書中心で速読メインですが、たまにギアチェンジしてみるのもよかったです。

  • 本の読み方について、大変勉強になった。速読に対して、遅読することことの大切さ。そこにある日本語/言葉を大切にすることであり、自分の語覚を鍛えることに繋がると。語覚が豊かな人は、確かにすごく魅力的であり、思考する能力は高いように思う。私は併読派なので、すべからく遅読はできないと思うが、自分の語覚を磨くため、本にあるそれぞれの言葉を大切にしようと思う。

  • だいぶ前、ひまつぶしに買ってそのまま本棚の隅に置かれたままだった本書だけど、またもやひまつぶしに読み出したら、まあ何とも素晴らしい読書論、文章論だった。読みやすさ、面白さ、読書術や文章術に関しての個別具体的な事例、ちりばめられたヒント・・・、今まで何冊かの読書論、文章論を読んだけど、いちばん参考になるし、人に勧めやすい。
    「文章がうまくなるコピーライターの読書術」なんてカルいタイトルに騙されてはいけません。

    "広告コピーも、企画書も、その他の文章すべて、読者は単独です。手紙のように読みます。ですから、岩崎さんたちのような、いまいちばんのコピーライターたちは、すべてを手紙のように書くのです。 "

  • 読ませる名文の書き手・コピーライターは、本の読み方が違う! 広告史に残る名コピーから『こころ』『ハムレット』『ヴィヨンの妻』、アンデルセンからチャペック、藤沢周平まで、広く愛される名作の数々を紹介。その文章の一部分を抜き出し、1文字、1語、1文の効果を説きながら、名文が名文たる所以を解き明かす。「いい文章を上手に書くためには、いい文章を上手に読むことです」。
    (「BOOK」データベースより)

    上手い文章を書く人は、言葉への接し方も違う。
    コピーライターである著者は、言葉の味わい方にこだわりがあるようだ。速読なんてもってのほか、そんなものは書き手が精魂込めて調理したものを、味わいもせずに丸呑みするようなことだと言う。

    様々な例をとりあげながら、いろんな読み方を教えてくれる。なるほど・・・。こういう姿勢で言葉に向き合っていけば、よい読書ができる。

    「源氏物語」と「ハムレット」などはいろんな方が訳しているが、この「比べ読み」を紹介している。
    「源氏物語」については、7人の方の現代語訳の同じ部分を抜粋して載せているのだけれど、それぞれの個性が出ていて興味深い。「ハムレット」にしても同じく。
    「訳者それぞれの小宇宙がある」と、著者は言う。そうして、読む人ごとにもまたその本から生まれる「小宇宙」があり、同じ人が同じ本を読んでも、読むたびごとに「小宇宙」が現れる。

    一つの文章をいろんな角度から眺める。調べる。分解する。味わう。飲み込む。考える。そうして、骨の髄まで残さずに消化する。時間をかけて接するからこそできることだ。

    「速読」を良しとする本がいろいろと出版されている中で、「遅読」を薦める本書。これまで読んできた本をもう一度振り返りつつ、味わい尽くしたくなってきた。
    けれど、積ん読が・・・。
    悩ましい・・・。

  • 冒頭を味わわずに本を読むのはもったいない、という旨の文があったが、本当にこの人は、一文一文字まで、味わって本を読んでいるのだな、と読み進めるうち思った。
    実践してみたい内容もあり、これからの自分の読書に影響を与えてくれた一冊になるのでは。

  • 文章を味わうのも大切。

  • 「名作コピーに学ぶ~」の続編で、本作は「読む」ことに主眼を置いている。前作と同様、コピーセンスを磨くにはかなり参考になるが、仕事術的なものは一切身に付かない。じじいになったらこういう本の読み方をしたいな、と思った。

全26件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

鈴木 康之/株式会社ドローアウト代表取締役、日本人事株式会社(経営を学ぶ学校)専任講師、EEIノンバーバルコミュニケーション コミュニケーター、株式会社アーカス・インズ(印象力アカデミー)主席講師、株式会社リアライズ「質問型営業(R)」コンサルタント。経営・社内組織・リーダーシップ・セルフマネジメント・営業等の分野で必要とされるコミュニケーション理論と実践に関する研修を、沖縄を中心に全国企業に展開している。

「2020年 『学校では教えてくれなかった コミュニケーションの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木康之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×