アメーバ経営 (日経ビジネス人文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞出版社
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本棚登録 : 1009
レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532195571

作品紹介・あらすじ

大きくなった組織を「アメーバ」と呼ばれる小集団に分けて独立採算することで、現場の社員ひとりひとりが採算を考え、自主的に経営に参加する「全員参加経営」を実現する-。会計の常識を覆す、独創的経営管理の発想と仕組みを初めて明かした「門外不出の書」、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • オリジナルにして完成版、の「アメーバ経営指南書」です。「稲盛流、経営の極意の書」と言えるはずです。
    最近は、「フィロソフィ」の側面に焦点が当たることが多いですが、稲盛流の起点はアメーバ経営の方だと感じます。

    会社の中にいくつもの小さな責任単位をつくり、そこでリーダーが経営者となって動いていく組織。どこの誰でもそれは理想であるというはずです。

    何もないところからここまでたどり着くことができる。そのことに驚嘆します。そして、成功してきた、という事実。

    モノスゴイ日本人、の一人が書いた、モノスゴイ一冊。文庫本価格で買えてしまうのが嘘のようです。

  • 理想はわかりますが...
    適用するのが難しそう。

  • アメーバを統制する経営哲学、経営理念と制度の繋がり。お飾りになりがちな経営理念を制度と一貫したものとする重要性。

  • 2016.07.28 一旦中止。
    京セラフィロソフィの読んで稲盛関係は終了とする。

    経営に関する知識が必要になった時に読むこと。

  • 20180807


    アメーバ経営の導入が必要なほど末期症状に来ている当社。でもどうやら経営者達は聞く耳持たない感じ。
    残念。

  • 大きな組織を効率よく運営するために、アメーバと呼ばれる小さな集団に切り分ける。 社員の意識を高めて全員参加経営を実現するため考えられたやり方。

  • 管理会計の世界ではマイクロ・プロフィット・センターとして言及されることの多いアメーバ経営。あまり突っ込んだ知識はなかったので、単なる思い付きだけで読んでみました。読破して最初の感想は、面倒くさそうの一言。かねてよりアメーバ会計が長時間労働につながってるという指摘があり、良い意味でも悪い意味でも手間がかかって重装備というかマイクロ・マネジメントな所が日本的です。また、やはり経営者が書いた文章なので、会計技術よりも「フィロソフィー」といった精神論に力点が置かれていて読むのに疲れました。手間や面倒を克服するのは、やはり精神論だということでしょうか。ただ、アメーバ間を移転価格で採算管理する細かな技術は参考になる部分もあり、管理会計の思考実験としては面白いと思います。いずれ機会があったら会計的な観点から書かれた本で復習するかも。

  • 実学をより実践的に解説した内容。

  • 大きな組織を効率よく運営するために、アメーバと呼ばれる小さな集団に切り分ける。 社員の意識を高めて全員参加経営を実現するため考えられたやり方。
    ホラクラシー 経営に近い考え方だと感じた。ずっと昔から、経営をこんな風に考えていた人もいたのかと驚いた。

  • ・あらゆるリーダーは、集団を正しい方向に導くため、能力があり、仕事ができるだけでなく、自己研鑽に努め、心を高め、心を磨き、すばらしい人格をもった人にならなければならない。
    ・経営者というのは、人間心理について優れた洞察力が必要だと考えている。
    ・社外に適任者がいて、当社に来てくれる目処を立てたうえで、新規事業に乗り出すことにしてきた。「適切な人材がいるから新事業に進出する」というのが私の鉄則である。

  • 独立採算を通して、経営者と従業員の間の関係性、マインドを変える。マインドを変えるために小集団で区分け、その中で、社会に役立つ使命などの意識をアメーバリーダーも持てる会社は強い。

  • 2017/5/18

  • あまりメジャーではない切り口で、京セラの稲盛さんが経営実務の中から「こうすればいい」と編み出したロジックで独特です。経営学のタネ本を何冊か読んでおいて、行き詰まった時に読めばいいと思います。管理部門で働く人におすすめ。これから経営や、管理会計を学ぼうとしていて、自分の部署では営業のことも知っておかなくては、いけないんだよね、って人に刺さる本です。

    簡単にいうと、組織をアメーバ集団に分ける。一人一人が経営意識を持ったアメーバ集団にする。時間あたりの生産性を経営指標にする。この3つを実務に落とし込んで繰り返しおっしゃっている本です。

     印象に残ったエピソードが、ねじ一本がある工場に落ちていたに、「会社のお金だから、いい加減な気持ちになるんだ。自分のお金だったら身を切られる思いがするはずだ。それだけの気持ちを持って仕事に取り組んでほしい」と社員に行ったことです。

  • 稲盛和夫氏の哲学がぎっしりと詰まった経営書。
    フィロソフィーが土台にあるからなせる、マネジメントの手法。日本の優良企業はトヨタ自動車など、独自の経営手法を持っているが、そこには独自の哲学があって簡単に真似出来るものではないと感じます。フィロソフィーが根付いていない会社で、アメーバ経営を行っても自部門の事しか考えないために失敗に終わるだろう。
    部門の採算は時間あたりの労務費を上回る付加価値をいかに高めるかを、マネジメントしているのは、改善の本質がここにあると感じた。

    「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」会社は経営陣の器より大きくならない。

  • 京セラを育んだアメーバ経営。その実態は、経営ノウハウではなく、人の心をベースにしたフィロソフィ。しかし、事業部制の前身とも言えるような小集団の形成や、リーダーシップの養成、製造部門のプロフィットセンター化、時間単位コスト管理など、アメーバをコンブライズするエレメントの数々は、体系化されて経営の真髄に通じるものがある。

  • 経営者の視点のみならず、実践的な巨大企業の動かし方までわかる。決算書を読んで現場の動きを見通せる力には脱帽です

  • 11稲盛和夫『アメーバ経営』(2006)
    確固とした経営哲学とそれに合致した経営管理システム
    ・経営哲学:全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること。←社員は自分の一生を託して入社してくる
    ・経営管理システム:アメーバ経営
    @cpa_1992 あくまで、まず経営哲学ありき。それをベースに経営管理システム。
    アメーバ経営の目的
    1市場に直結した部門別採算制度の確立
    2経営者意識を持つ人材の育成
    3全員参加経営の実現
    @cpa_1992 1:京都セラミックのような受注生産メーカーだと、数ヶ月前の過去のデータは不要。
    2:経営者の話がピンとこないのは会社の全体像が分かっていないから
    @cpa_1992 アメーバに切り分ける条件
    1利益セクター
    2最小事業単位
    3全社方針と合致。例えば、お客様第一主義なのに、営業部門を受注・納期の管理運営・代金回収という切り分け方は不適切
    @cpa_1992 経営管理部門が果たすべき役割
    1アメーバ経営を正しく機能させるためのインフラ作り
    2経営哲学と合致
    3経営者の視点で捉える
    4経営者の視点を伝える。複雑なことをシンプルに。
    5一貫性
    @cpa_1992 標準原価計算だと、製造は目標原価内で製造することが目的なので、自ら利益を生み出すという感覚(物心の心の部分)が生まれない。
    @cpa_1992 京セラ会計原則
    1 一対一対応の原則
    2ダブルチェックの原則
    3完璧主義の原則
    4筋肉質経営の原則
    5採算向上の原則
    6キャッシュベース経営の原則
    7ガラス張り経営の原則

    @cpa_1992 アメーバ経営の凄みは、第一に経営哲学で、それに合致する経営管理システムという順序付けを行った点と、全従業員が経営者視点を持つ機会を与えるためのプロフィットセンターによる経営管理システムではないか……

  • 原理原則的なことが具体例を上げて書かれており、非常に参考になった。会社でアメーバ経営を導入していますが、実践する上での葛藤に対して、どのような点を大切にしていけば良いのかの記述もあり、分かり易かった。単純に経営手法として制度だけ導入しても上手くいかず、あくまでフィロソフィとの両輪なのだと感じました。

  • 非製造業でも使えるかな?
    全員が経営者意識をもつ、というのは、現状うちの方向性に近いかも。

  • 読んだ気になってたけど、実はちゃんと読めてなかった名著。経営者発想ってどういうことなのか?の精神論と根本理論が理解できる。自分のシゴトへの取り入れ方、アタマ使わんとあかんな。

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著者プロフィール

1932年、鹿児島県生まれ。59年、京都セラミツク株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長を務める。84年に第二電電(現KDDI)を設立。会長を経て、2001 年より最高顧問。2010年、日本航空会長に就任。名誉会長を経て、15年より名誉顧問。若手経営者のための経営塾「盛和塾」の塾長として、後進の育成にも心血を注ぐ。著書は『稲盛和夫の実学』『アメーバ経営』ほか多数。

「2018年 『従業員をやる気にさせる7つのカギ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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