- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532195656
感想・レビュー・書評
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文庫本が刊行されて12年が経つ2022年12学校読了。全く古びていないことに驚き。日本の進化のなさにがっかり。自分にも社会の構成員のひとりとして責任あるのか、考えさせられる。
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氏の言うとおり、近代工業社会から知化社会への移行は必然の流れのように思える。
多くの分野でファッション化が進んでおり、従来の大量生産だけでは十分ではなくなっている。
こうした状況から、いつまでも「ものづくり日本」とか「匠の技」とかマスコミで持ち上げている状況は非常に良くないと思います。 過去の成功体験から抜け出せない状況が続いており、そろそろ本気で皆次の一歩を考えるべき。
こうした観点から氏の指摘するゾーニング等は直接経済に影響しそうにないものの重要なポイントと考える。 -
堺屋さんは「知価革命」とか「規格大量生産型社会」など新しい言葉を創出しているが、本書では職縁社会の次の社会=「好縁社会」について学んだ。
「好縁社会は第一義的に「情報」で生まれる「情報共同体」であり、」好みを全うする「消費共同体」であり、」主観的欲求を満たす「楽しみ共同体」です。これらが世の中の主要要素になると非常に違った社会が生まれるでしょう」(p209)。
また、「日本を復活させる唯一の道」は「官僚制後の改革」とのこと(p250-252)。
脱官僚を標榜して政権交代した現状を鑑みると、この改革は容易ではない。