鬼才縦横 上: 小林一三の生涯

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532196592

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  • メモ
    経済人であり文化人。経営者として抜きんでている。
    明治21.福沢諭吉の塾長の慶応義塾に入る。
    功績は数知れず

    阪急沿線の土地価格(ブランド化)は彼の功績。
    阪急電車に乗ればわかる。



  • 前半生の銀行員としてはどちらかというと落第生である間に、文学や女性関係などにより培ったものや、人に恵まれていたり、いなかったりといった積み重ねが、後半生で実業家として成功する中で生きたのかもしれない。人生どうなるかわからない、まさに鬼才というべきか。小林の人生をそこにいたかのように描いている取材、描写は唸らされる。

  • こんな「どうしょもない」人だったのか。。。
    ここからどうなるのか、下巻が楽しみ。

  • 阪急電鉄を拡大させた小林一三の伝記。上巻では、阪急電鉄の前身となる箕面有馬電気軌道に入社するまでの話。山梨の裕福な家で生まれ育ったせいか、甘えた印象や脇の甘い印象を受ける。最初は、小説家を夢見て新聞社に入ろうとするが、うまくいかず、慶応義塾のOBのコネで三井銀行への入社が決まる。しかし、小説家の夢や、熱海の温泉で入れあげた女性に会いたい一心で、出勤を3ヶ月間をすっぽかす。新人で3ヶ月間も会社に行かないとは、今の世の中では無理だろうし、おそらく当時の常識としてもおかしいと思う。一応、会社にはいくようになったが、このような形で仕事を始めた上に、仕方なく働いているわけだから、仕事の仕方がおざなり。当然、出世しない。また、その出世しないことに不満を持つ。おそらく、上司が認めないから、良い仕事をさせないから出席できないのだといった気持ちだったのだろう。そんな会社生活に嫌気がさしていた中、かつての上司(岩下清周)に、大阪で計画中の証券会社の支配人に誘われる。当時の大学卒
    はエリートなんだと思う。仕事せず、ほとんど平に近い人間がいきなり支配人として誘われるのだから、大出世だ。しかし、恐慌により、この話は立ち消えし、失業。このときに、箕面有馬電気軌道の監査人の仕事がまわってくる。恐慌の中でそんな話が巡ってくることも、うらやましく感じる。自分が転職しようとしたときにこんなに仕事が巡ってくるとは思えないし、よもや出世して転職できると思えない。しかし、落第といえるサラリーマンから、財界人に変化する過程は面白く読めた。

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