人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532196912

作品紹介・あらすじ

IT(情報技術)革命とグローバリゼーションで、世界経済システムは大きく変容した。1995年を境に、もう戦後経済の常識は通用しない。詳細な経済データと巨視的な歴史分析によってグローバリゼーションの意味を問い直す。各誌紙絶賛のロングセラーを文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 読み応えあります。近代化経済圏とポスト近代化経済圏への二極化、が腑に落ちた。
    現代が「資本の反革命」期に当たる、という前提のもと、「もはや、、、国家には働く人の賃金を確保するなどという熱意はみられない」(p253)との指摘が重たい。すでに国民国家が国際大資本に仕える存在になっているとの認識だ。
    ここで考えなければいけないのは、富とは何かということだろう。超低金利が続いている日本は、諸外国からの投資から身を守っている状態なのではないか?
    帝国の時代はおそらくブロック経済圏の復活とほぼ同義と思う。日本国民の生活を維持発展させていく強かな経済方策を待望する。個人的には、道州制と独自貨幣の導入が解決策になると思っているが果たしてどうか。

  • 2007年にこれほど鋭い指摘ができたのはすごい。
    データが豊富。

  • 読みにくい。

  • 2021/08/06再読する

  • 内容は難しい。巻末の略注が70ページくらいある。参考文献も10ページくらいある。

  • 【由来】
    ・「プーチン最後の聖戦」からの「グリーンスパン」からのイギリス関連本からの「グローバリズム掲載」検索@amazon。

    【期待したもの】


    【要約】


    【ノート】

  • 今年の五指に入る。F・ブローデルの名前のほうがM・フリードマンよりも頻出するというだけでも、著者の問題意識の射程距離が測られる。これだけの人材がいるとはグローバル企業三菱UFJも捨てたものではない。

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著者プロフィール

1953年愛媛県生まれ。埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。博士(経済学)。三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミストを経て、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)、内閣官房内閣審議官(国家戦略室)を歴任。現在、法政大学法学部教授。専門は、現代日本経済論。著書に『正義の政治経済学』古川元久との共著(朝日新書 2021)、『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』(集英社新書 2017)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書 2014)他

「2021年 『談 no.121』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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