あきらめない 働く女性に贈る愛と勇気のメッセージ (日経ビジネス人文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞出版社
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本棚登録 : 118
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532197490

作品紹介・あらすじ

霞ケ関を上り詰めた「働く女性の希望の星」が、虚偽公文書作成の容疑で逮捕。164日間の勾留の後、無罪を獲得。彼女が決してくじけなかったのはなぜか。すべての働く女性にエールを贈る感動作を文庫化。勾留生活を支えた149冊の本リスト付き。

感想・レビュー・書評

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  • 虚偽有印公文書作成・行使の冤罪に巻き込まれた村木さんの本。そのときのことが書いてあるのを期待して読んでみたら、それだけではなくキャリアウーマンとしての村木さんが歩いてきた道がけっこうしっかり順を追って書いてあり、そこがとてもよかった。思っていたのとは違う、それ以上の本だった。
    なぜいい本だと思うのかといえば、村木さんが仕事と家庭に誠実に向き合い、試行錯誤しながら前向きに両立してきた人だからだ。自分にとっては事件を機に知った名前だが、それ以前から人々がより働きやすく生きやすくなるようにと仕事に向き合い、内外の仲間との自主的な勉強会などにも加わり、家族とも助け合いながら、自然体で無理なく生きてきたことが書かれている。
    村木さんはとりたててすごいところのない自分だからこそ、厚労省での仕事などでも後輩たちにとって、普通の人でもやれるんだと思えるロールモデルを担うつもりでいたという。そういう面がこの本のなかにもけっこう感じられ、自分にとっても仕事をしたり社会人として生きていくうえで金言と感じられる箇所がいくつかあった。
    そんなこんなでいい本だったんだけど、ちょっと教訓めいた書きぶりが散見されて……。たぶんこれって、編集者が「日経ウーマン」っぽく手を入れたんだろうな。あと、今までのところ文庫本が出ていないのなぜだろう、いい本なのに。

  • 「ロールモデルになりたい」と思ってくれていた女性がいたということに勇気づけられた。私が働いていた職場は全国数か所に支社があるにも関わらず、女性管理職は1%程度で、自分が昇進したときにロールモデルとなる人もおらず、困惑したからだ。その時に、「自分が後輩たちのロールモデルとなる」と思えなかったのは、やはり仕事がそれほど好きではなかったからかもしれない。
    ぼやき回想はこの辺にして、この本を読んで、また働きたいなあと思ったし、働く上での部下や上司との人間関係について、こういう風にすればあの時もう少しうまくやれたかもしれない。と思うことがたくさんあった。
    子育てや家事より仕事を優先することに対する罪悪感がほとんど書かれていないことに好感を持った。問題が発生したときにすぐできることを書き出して対処し、それ以外の想像に関しては起こってないことで悩みすぎないというのがいいなと思った。真似してみたい。

  • 事件の経緯や本人の人となりがよく見えてくる。

  • 村木厚子さんは
    勾留中何を信じたか
    公文書偽造指示の容疑で逮捕され勾留された村木さん。その拘留中の思いとは?

  • 郵便不正事件で逮捕・勾留された村木さんの本。名前は知っていたが、テレビで村木さんが話しているところを見たら、バリキャリ系の女性というよりも優しく穏やかそうな方で、どのように考えてこれまでの仕事人生を歩んでこられたのか知りたくなり購入。郵便不正事件の話だけではなく、村木さんの仕事に対する哲学や、仕事と子育ての両立について詳しく記されていて、感じるところが多かった。

    以下メモ。
    ・どんな仕事も面白い。
    ・自分さがしは分からないの二乗。考えるよりやってみる。それが自分を発見する切り口になる。
    ・どうしようもない時は一晩寝る。
    ・仕事は、製品=最終形がどういうものでどう使われているのかを見ると、理解が深まる。今自分が携わっている仕事の「現場」を見せてもらったおかげで、日々やっている業務に対しての理解が急激に楽になった。
    ・役所の仕事は二、三年単位でかわるが、仕事は「広く浅く、時々深く」。仕事の射程圏内がどんどん広がる。
    ・子連れの赴任は、ハンディではなくアドバンテージだった。
    ・長女出産後とにかく時間が足りない。時間はお金で買おうと決めていた。子育て経費が年間300万円超かかった。
    ・人間関係を作ることが苦手なら、勉強会に参加してみるもいうのもいい方法。均等法時に民間の人に誘われた勉強会は、二十年も続いている。
    ・親子の関係は、養っている側と養われている側ではなく、子どもも家族に協力する構成員の一員として捉えていた。
    ・中学生の次女に、窮余の一策としてした仕事の話が絆を強めた。
    ・仕事と家庭のバランスを取りたいから楽な仕事を選ぶという考えに、諸手を挙げては賛成できない。やりがいのある仕事の方が長続きする。
    ・昇進のススメ。能力や技量に自信がなくてもポストにつくことが自分を成長させてくれる。
    ・自分に合ったやり方で自分らしい上司に。ついてこいと強いリーダーシップを発揮するやり方もあれば、理屈ぜめでノーと言わせないやり方もある。多くの人の意見を丁寧に聞いて集約して、調整していくというスタイルもある。
    ・通常はトップにしか下りてこないような全体に関わる情報も可能な限り職員と共有し、全体のことも考えてね、大局を見ながら考えてね、とメッセージを出す。
    ・阿吽の呼吸ではなく、ミッションを言葉で表す。
    ・日頃のコミュニケーションの重要性。
    ・どこまで完璧を求めるか。自分が責任を負えるかどうかを判断基準にしている。
    ・上司としてブレないことの大切さ。
    ・五十代が楽しい。

  • 今、何ができるかだけを考える

  • 郵便不正事件のみならず、著者の半生や働くことと子育てへの向き合い方、管理職として心掛けてきたことなどについても綴られている。

  • 実話だけに、面白いです。
    冤罪の怖さと、冤罪だったのに無罪になった奇跡の理由がよく分かりました。

  • 尊敬する村木さんの本。キャリアに関する内容と、冤罪事件の話とが半々くらいの印象だった。

    余計なことを考えず、今できることだけを考える。

  • 普通が難しい。何があっても文句を言わないことが難しい。それを淡々とやってのけたこの人はすごい人だ。

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著者プロフィール

1955年高知県生まれ。高知大学卒業後、78年、労働省(現・厚生労働省)入省。女性や障害者政策などを担当。2009年、郵便不正事件で逮捕。10年、無罪が確定し、復職。13年、厚労事務次官。15年、退官。困難を抱える若い女性を支える「若草プロジェクト」呼びかけ人。累犯障害者を支援する「共生社会を創る愛の基金」顧問。伊藤忠商事社外取締役。津田塾大学客員教授。著書に、『あきらめない 働くあなたに贈る真実のメッセージ』(日経BP社)、『私は負けない 「郵便不正事件」はこうして作られた』(中央公論新社)などがある。

「2018年 『日本型組織の病を考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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