東大柳川ゼミで経済と人生を学ぶ

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 108
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532197575

作品紹介・あらすじ

『なじみの店』をつくるのは経済学的によい?悪い?優秀な幹事に必要な条件って何?夢目標を立てるとき、絶対に知っておくべき方法論とは-人生のさまざまな選択や意思決定には、経済のほんの少しのエッセンスがとても役立ちます。東大経済学部の名物教授・柳川生先がいいとこどり教えてくれる、やさしい経済(人生)入門

感想・レビュー・書評

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  • 経済学の概念を利用して、ものごとを考えようとするもの。ときどき「くさい」教訓めいたコメントもあるが、著者の人柄からか、嫌みに聞こえたり、お高く留まっている部分がほとんどないことに好感が持てる。

  • 経済学の視点で人生について考えた本。ポートフォリオ論では選択肢を絞りすぎずに様々なことに取り組んでみることが大切だと学んだ。いろいろやってみる。あまりできていないなぁと思う。会社の中でだけで考えてしまうこともある。もっと広い視野をもって楽に楽しんで生きていきたいと思う。

  • サンクコスト=過去を引きずらない=後ろを見ないで前を向け。過去に未来を決めさせるな。

    失敗はゴールに向かう手段のうちひとつを失っただけ。

    臆病になるのは将来がよくわからないから。少しずつ進む。進みながら微調整する。
    コインパーキングはオプション価値を保持している。少しずつ進むことは、オプションを保持しながら進むこと。

    迷ったら立ち止まって情報収集する。

    ラーメン店は席数を少なくしてはやっている演出をする。

    経済問題は配分ルールにかかわるもの=ラーメン店の行列、病院の混雑、チケットなど。

    後ろ向き帰納法=将来から今を考える。

    ムラ社会=情報の非対称性が少ない=かつての日本企業の理想形。

    情報の非対称性をなくすために、自分から何をしたいかシグナルを発すること。
    皆がやりたいことにまい進できれば、停滞はない。

    ライフサイクル仮説=人生の変化で消費も変化する。
    ダイナスティーモデル=王朝モデル。子の喜びは親の喜び。子孫の喜びは親の喜び。

    いつでもやり直せる。どんなときでも追うべき目標はある。

  • タイトルは至極普通で目新しくないです。但し、「経済」と「人生」の2つを混ぜて論じている点が斬新です。
    ありきたりな2つの題材が違う目線で眺められているのがイイです。

    「ラーメン屋」「病院」「買い物」などの身近な題材を「サンク・コスト」「オプション・プレミアム」「コンティンジェンシー・プラン」などになぞらえて説明していく構成になってます。

    後者の用語説明をそのままされても、経済に明るくない場合読み進めるテンションが下がってしまいますが、前者の身近な話で例えることによりハードルがかなり下がっていて、良いペースで読み進めることが出来て、読後に爽快感がありました。

    この本全体を貫くテーマは、「ちょとづつでも、前へ進める」ということなんだと思います。また、人生の目標修正は可能である。というテーマを「ポートフォリオ理論」で説明していたパートも中々面白かった。

  • 経済学と日常生活をリンクさせて考えるキッカケをつくる良書。

  • 今考えていたことを言葉にしてもらったような感覚だった。
    経済学で使うテーマを生活に活かす様々な知恵、頭の使い方を教えてくれる、良い本。

    次の次を考えたり、状況によって策を変えたり、ありえなさそうなこともシミュレーションしてみる

    何かに挫折したって、それは手段が絶たれただけ。その目標の本質を達成する手段は他にも必ずあるはずだから、それを見つけられるよう頭を切り替える。

    サンクコスト
    希少価値
    情報の非対称性
    多様化、グローバルになってくるからこそのシグナルの発信

  • ◆サンクコスト、コンコルド効果
    ◆機会費用: 選択しなかったことで犠牲になった費用。逸失利益。
    ◆コンティンジェンシープラン:起こりうるそれぞれの状態に合わせてプランを描いておくこと。
    ◆オプション価値

  • 経済学を生きるための知恵に活かしている珍しい本です。

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著者プロフィール

柳川範之(やながわ・のりゆき)東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授。中学卒業後、父親の海外転勤にともないブラジルへ。ブラジルでは高校に行かずに独学生活を送る。大検を受け慶應義塾大学経済学部通信教育課程へ入学。大学時代はシンガポールで通信教育を受けながら独学生活を続ける。大学を卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。主な著書に『法と企業行動の経済分析』(第50回日経・経済図書文化賞受賞、日本経済新聞社)、『40歳からの会社に頼らない働き方』(ちくま新書)、『東大教授が教える独学勉強法』『東大教授が教える知的に考える練習』(草思社)などがある。

「2023年 『東大教授が教える 「自分の頭で考える力」の鍛え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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