- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532197766
作品紹介・あらすじ
まずは「根拠」に当たる習慣を身につけよ。「原因はただ一つ」とは限らない。迷ったときは「比較」で考えよ。数字は必ず「分母」をみよ-。情報をどう判断し、何を信じ、何を疑うべきか。科学的・論理的に判断するとはどういうことなのか?EBM(根拠に基づく医療)研究の最前線にいる京大医学部教授が、「合理的に考える」技術を伝授。文系人間必読!
感想・レビュー・書評
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京大医学部、教授、合理的。この言葉の並びに対してバイアスかかりまくって、めっちゃ難しい本かと思ったら全然違った。初っ端から、この本に自分の思考について叱られた気分だ。
医学部で教わる公衆衛生をわかりやすく伝えてくれている。学校でわからなかったことも、これで理解できた。医学だけでなく、普段の生活の中でも使えるようなことばかりで勉強になった。
自分の判断に自信が持てなかったり、情報の事実を見極めたりするのにこの内容を思い出したい。
逆に研究をしたり、何か発表したりする時は、その見せ方は正しいのかをよく吟味するようにしたい。たまーに、その考え方を逆手にとって狡く生きるのもありかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
医療関係の具体例が多くて興味は持続したまま読めたが、基本的な内容だったので、新しく実践しようとか思ったものはなかった。
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「京大医学部~」というタイトルに反して難しい話はほぼ無く、とても読みやすい。
合理的思考というより、数値・データに騙されるなという方が近い。 -
数字も出し方によって、イメージががらりと変わる。騙されないようにせねば
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統計数字に騙されない本などと同系統です。
合理的に考える、ということは誰しも思っていることでしょうが、それを事例を交えてわかりやすく解説してます。
文系人間必読、と裏に書いてますけど、文系が合理的でないと誰が決めた!と突っ込みつつ、本を閉じました。
手軽に読める良書と思います。 -
仕事柄、よく耳にする話、気を付けている話が多く、わかりやすかった。例えば、割合は分母に気をつけよ、ABCDEによる情報チェック(A:Available=自分が使える情報化、B:Best=妥当性が高いか、C:Clinical=臨床的か、つまり、現実的か、D:current-upDated=最新か、E:External=外部の知見が入っているか)、因果関係と相関関係に注意すること(AIの世界でもよく言われることですね)、真のエンドポイントと代理のエンドポイント(めざす姿とめざせる姿)、PECO形式による実施内容(P:People=誰を/何を対象に、E:Exposure=何をしたら、C:Comparison=ほかの何と比べて、O:Outcome=何が)。個人的には改めて意識することができてとても良かった。
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分母
PECO
エビデンス、バリュー、リソース
ヒューリスティック -
普段の仕事をイメージして、自分の判断基準が合理的かどうかを問いただすいいきっかけとなる良書。文体自体、難解な言い回しではないので頭にすっと入ってくる。知識として知ってるのと知らないのとでは、同じ判断でも深みが異なってくるし、その先を見据えた思考に切り替えられる。
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東大物理学者の本に引き続き、京大医学部の本。やはり日本を代表する大学の人が書いた本ですね。非常にわかりやすく、素直に理解できます。また、わかりやすい内容なので、どんどん読み進んでしまいます。元々厚い本では無いのですが、そのスピード感ある読書と相まって、あっという間に読んでしまいました。
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当たり前のことがかかれた本。
焦らず、前提をしっかり確認しよう。
とはいえ、情報が足りなくても、決めるときは決めるしかない。
しかも、時には、経験則から判断せざるを得ないときもある。