サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.88
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本棚登録 : 792
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532198022

作品紹介・あらすじ

〇2011年7月に日経BP社から刊行された同名書の増補文庫化。本書はサイゼリヤの創業者会長である正垣泰彦氏の『日経レストラン』誌連載「土壇場の経営学」をベースに書籍化したもの。

〇「安心感を与える値付け」「ヒットを生む2つの大原則」「儲かる店を作る財務」「値下げの限界点を見極める」「多店舗化のポイント」「人材の育て方」「自社の強みをどう磨き抜くか」といった、経営に携わる誰もが直面する課題について、正垣氏がその解決策をズバリ答えている。

〇タイトルの意味は、「自分の店の料理が美味しいと言ってはいけない。なぜなら、自分の店の料理をうまいと思っていたら、売れないのはお客さん、景気が悪いということにしてしまう」ということ。「良いものは売れる」という考え方は昔の天動説と同じであり、もう改善を進められなくなってしまうと自らを戒めている。

感想・レビュー・書評

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  • 【星:4.5】
    サイゼリヤにおける経営学の本、という感じだろうか?
    簡単に言えば、サイゼリヤで取られている経営手法が具体的に書かれている。
    一見よくありそうな感じの本であるが、よくまとまっていると感じた。

    個人的見解であるが、まず「経営学」の本として実感が湧きやすいというのがあると思う。
    経営学と言えば、リーダー論、経営戦略立案、マーケティング、人材育成、ファイナンス、アカウント、品質管理などなどの総体だと思っているのだが、それぞれの項目について、「サイゼリヤでは具体的に、このような考え方で、このようにやってます」という形で具体的に書かれているので分かりやすい。
    経営学の総論、理論を書いた本はよくあるが、この本のように具体的中身を書いた本は希少だと思う。

    また、著者である元社長は理系出身ということもあろうが、その経営手法がとても科学的で、科学的経営手法の具体もよく理解することができた。

    オススメです。

  • サイゼリヤ、すげえ。
    そして、商売人の性のほうが心に響く。

    小麦やめてからと、分煙だったので、一度行ったきり、行ってないけど、肉もあるから行きたくなった。そのうち、禁煙になるようで。

    さらっと読める分量ながら、気づきの多い本でした。
    監査という業務の教育システムをつくれるか、つくらねば。

    ・前向きに、楽しく、正しく。他責では改善はない。
    ・安易なひらめき、短期的なアイデアと生産性(阻害するから、どっしりじっくりってこと)
    ・仕事と教育(できないのは、手順も明確でなく、教える仕組みもないこと。人を原因にする前にやることがないか)

    などなど。

  • サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ。私はグルメ気取りでファミリーレストランを馬鹿にしたり上から目線で見下したりする人が大嫌い。特にサイゼリヤはあんなに安い値段で万人が喜ぶ味の料理を用意してくれるなんて、本当にありがたい存在で心から尊敬します。タイトルの言葉に大賛成です。

  • 飲食業界の人に向けての本ではあるけれど、お客様のため、従業員のため、という考えは、どのビジネスにおいても重要だなあ、とひしひし感じた。

  • (エッセンス)
    ・お客様本位
    ・金儲けでなく、社会貢献ありきが商売の在るべき姿。明確なビジョンの提示、サービスを提供する側も受け取る側も幸せになれる組織作りを。
    ・失敗も成功もない、そこにはいつも実験結果があるのみ。一喜一憂せず飽くなき成長への試行錯誤を繰り返すべし。商売は科学的な実験と検証により大きくなる。
    ・うまくいかないときに外的要因のせいにしない。無駄なコストの削減が大切。
    ・数値化、標準化、分業。それらの仕組みづくり。
    ・なぜ自分はそれを問題と考えるか?を考える癖づけを!

  • 最も印象的だったのは「成功からは何も学べない。成功は、その状態をやめる理由がないだけということ。」です。

  • 表題のとおり会長さんの信念が散りばめられてます。
    書かれていることはシンプルかつ具体的で、連載物をまとめてるのでテンポよく読めました。
    知ってる会社の経営哲学に触れるの面白いな。

  • サイゼリヤ創業者の経営哲学。チェーン店の経営者のことばは、誰が読んでもわかりやすくシンプルで一貫している。何十年も試行錯誤して自分の手で切り開いてきたもの。
    お店をやっている人、会社を経営している人、大いに学ぶところがあるのでは。

  • サイゼリアを作った人の著書。自身の考え方や、理念、実際に推し進めた事柄など。購入したとき薄い本だなと思ってしまったのだが、読んでみてかなり整理された内容だと感じた。こういう本にありがちな押し付けがましさや、長ったらしさは無く、必要なものが分かりやすく詰まっている。キーワードとして登場する「お値打ち」な本だと思った。題名が気になった人は読んでみてもいいかもしれない。またそのうち読み返したい。

  • サイゼリアのミッション(存在理由)は「美味しいイタリアンで世の中を幸せにする」。シンプルだが、お客第一で経営をしてきた正垣氏の思いが伝わる一冊。教育分野に置き換えてもほとんど変えることがないくらい、書かれていることが当てはまる。教育者もぜひ読むべき一冊。

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著者プロフィール

サイゼリヤ創業者
1946年兵庫県生まれ。67年東京理科大学在学中にレストラン「サイゼリヤ」開業。68年の大学卒業後、イタリア料理店として再オープン。その後、低価格メニュー提供で飛躍的に店舗数を拡大。2000年東証一部上場。2009年4月、社長を退任して会長就任。

「2016年 『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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