- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532198657
作品紹介・あらすじ
鳥居の向こう側に隠された、歴史の真実に迫る!
「パワースポット」として注目され、「御朱印ガール」なども登場するほどブームが過熱している神社。
神社は信仰の対象として日本人の生活に密着しているだけではありません。歴史上の著名な出来事の舞台となることが日常茶飯事であり、ときには戦場となることさえありました。
本能寺の変の前、明智光秀がその決断を神に求めたように、神社が歴史を動かした事例は多いです。
菅原道真や吉田松陰、乃木希典、東郷平八郎のように、歴史上の人物が神となる事例も少なくありません。
本書は30の神社を舞台に歴史を読み解くことで、日本史の裏側を浮かび上がらせるもの。
取り上げる神社は東北から九州、四国まで全国にまたがります。
感想・レビュー・書評
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「30の歴史シリーズ」3冊目の読了です。
神社は、その地域に住む人にとって、信仰の対象であると同時にシンボルです。その場所に古くから存在する神社の歴史をたどることで、その場所の成り立ちや人物との関わりが見えてきます。このシリーズは、歴史を今までとは異なる角度で見ることができるため、非常に興味深く読めます。信仰という点ではなく、歴史の舞台となった場所として神社をとらえることは歴史を見る際にとても価値あるものだと思いました。
<目次>
北海道神宮―なぜ明治に入って札幌神社が創建されたのか
出羽三山―なぜ松尾芭蕉は出羽三山を参詣したのか
塩竃神社―なぜ伊達政宗により厚く信仰されたのか
神田明神―なぜ徳川将軍家は神田明神の祭礼を見物したのか
日枝神社―なぜ徳川家により厚く尊崇されたのか
明治神宮―なぜ渋沢栄一は東京に明治天皇を祀ろうとしたのか
三囲稲荷―なぜ三越本店に三囲稲荷が祀られているのか
乃木神社・東郷神社―なぜ乃木希典や東郷平八郎が祀られたのか
鶴岡八幡宮―なぜ源実朝は暗殺されたのか
鹿島神宮―なぜ安政大地震後に鯰絵に描かれたのか
日光東照宮―なぜ明治維新の際に戦場となるところだったのか
浅間神社―なぜ江戸には浅間神社が多いのか
諏訪大社―なぜ武田信玄は厚く信仰したのか
秋葉神社―なぜ火伏での神がアキバの由来になったのか
熱田神宮―なぜ織田信長は桶狭間の戦いの前に参拝したのか
伊勢神宮―なぜお伊勢参りが江戸時代に大流行したのか
賀茂神社―なぜ孝明天皇は二百三十年ぶりに行幸したのか
御霊神社―なぜ応仁の乱前哨戦の舞台になったのか
愛宕神社―なぜ明智光秀は本能寺の変の前に参拝したのか
平安神宮―なぜ明治に入って明治神宮が創建されたのか
橿原神宮―なぜ明治に入って橿原神宮が創建されたのか
熊野三山―なぜ皇族や公家たちの間で熊野詣が盛んになったのか
湊川神社―なぜ水戸光圀は楠木正成を厚く信仰したのか
出雲大社―造営遷宮費をどうやって集めたのか
厳島神社―なぜ平家は厚く信仰したのか
松陰神社―なぜ長州藩は吉田松陰を祀ったのか
金刀比羅宮―なぜ神社の門前で歌舞伎が興行されたのか
太宰府天満宮―なぜ菅原道真は大宰府に流されたのか
宇佐神宮―なぜ朝廷の人事に影響を及ぼせたのか
水天宮―なぜ大江戸八百八町で大人気だったのか詳細をみるコメント0件をすべて表示