シャンパン大全 その華麗なワインと造り手たち (日経ビジネス人文庫)

  • 日本経済新聞出版社 (2019年2月5日発売)
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本 ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784532198879

作品紹介・あらすじ

幸せな時も、そうでない時も、シャンパンだけは裏切らない!

シャンパンとは、人生を輝かせ、世の中の憂いを払ってくれ、決して裏切られることのない友である――。
シャンパンと他のワインとの違い、主要な生産地、シャンパンが登場する映画や文学に始まって、
ローマ時代から辿るシャンパンのエピソード史、シャンパンメーカー・シャンパンハウス(全93軒)事典まで、
本書1冊あれば、シャンパンのすべてがわかります。

本書は河出書房新社から刊行された『シャンパンのすべて』(2006年刊、2012年に新装版刊)を改訂・改題、文庫化したものです。

〈出版社からのコメント〉

本書を読むと、シャンパンが飲みたくなる。「シャンパン愛」溢れる名著!

 この世のいやらしいこと、人々の見苦しいこと、我が家の狭いこと、
無茶苦茶な忙しさというような類いのものに悩まされ、
心身ともにヘトヘトになり、新米の大工が逆カンナをかけた板のように感情がささくれ立った時、
目の前にシャンパンが注がれたグラスを眺めてみるといい。
 落ち着きを取り戻した心でグラスを見れば、淡い黄金色に輝くワインの中に細かい泡が昇り続ける。
その活気がこちらの心に移る。はかない身分の泡でさえこれだけ元気がいいのに、
なぜ俺がくよくよ落ち込まなければならないのかという気になる。
 次に耳をグラスに近づけると、実に可愛らしいささやきが聞こえてくる。
鼻を出すと柔らかく甘美な芳香がしばし時を忘れさせる。
口に含めば泡が口の中でプチプチと弾けるように舌をくすぐる。
酸味と炭酸ガスが舌から口の奥にかけて刺激を与え、喉にさっと暖かみを残して消えていく。
 その爽やかさは言いようがない。頭の中の邪念がシャンパンのお祓いで清められていく。
普通のワインではこうはならない。〝世の中の憂いを払う玉箒〟という賞賛を捧げられるお酒があるとすれば、
それはまさしくシャンパンなのである。 (本書より)

感想・レビュー・書評

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  • シャンパーニュ地方のお酒なのに、全く知らないメーカー、ブランドがあるのかと驚きの全てのシャンパン好きには見逃せない一冊。
    日本で入手は不可能かも知れないが家族経営の小さな作り手のシャンパンを飲んでみたくなった。
    ところで、1本いくらするんだろう。値段の目安ぐらいは書いて欲しかったなぁ。

  • 日本語でシャンパンの歴史を学べるのは貴重。特にメーカー毎の概要が充実しており、自分の無知に気づかせてくれる。

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著者プロフィール

弁護士、日本輸入ワイン協会会長、フランス食品振興会主催の世界ソムリエコンクール日本代表審査委員。永年にわたり生産者との親交を深め、豊富な知識をもとに、ワイン関係の著作・翻訳を著すなど日本でのワイン普及に貢献する。主な著書に『シャンパン大全』『ワインの世界史』(ともに日経ビジネス人文庫)、『歴史の中のワイン』(文春新書)、『チリワイン』(ガイアブックス)、主な監修書に『世界のワイン図鑑 第7 版』(ガイアブックス)ほか多数。

「2021年 『世界のワイン図鑑 第8版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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