ガリガリ君の秘密 赤城乳業・躍進を支える「言える化」 (日経ビジネス人文庫)
- 日本経済新聞出版 (2019年6月4日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532198985
作品紹介・あらすじ
年間販売数4億本超!
日本でいちばん売れているアイスを生んだ
「強小カンパニー」の秘密に迫る
社員数380名で売上高454億円。12期連続増収を達成。
異端であること、遊び心があることを何よりも重視する。
埼玉県の北端に拠点をもつ「ユニークな地方企業」が赤城乳業だ。
失敗を恐れず、とがった社員を集めて、
なんでも「言える」仕組みをつくり現場を活性化させる。
そんな現場力の秘密を、遠藤功氏が解き明かすのが本書だ。
-大ヒット「コーンポタージュ味」をつくった若手たち
-ガリガリ君の「異色コラボ」が次々誕生した理由
-会社なのに「秘密基地」で商談する大人たち
-キャッチフレーズ「あそびましょ。」に込めた願い
-新入社員であっても、役員にものが言える風土づくり
-常識的なアイデアは、まったく評価されない
-入社2~3年目から大仕事を任せ、責任を自覚させて成長させる
-「社長は、社員の七光」
-売上200億円当時に100億円をかけて、食品基準ではなく医薬品基準の新工場を設立
日本企業から失われつつある「現場力」を高めるための知恵が、
本書には詰まっている。
*本書は潮出版より2013年10月に刊行された『言える化――「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密』を
改題、文庫化したものです。単行本刊行後以降の話題を追加いたしました。
感想・レビュー・書評
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抜群に面白かったです。根強い人気でロングセラーとなった「ガリガリ君」で有名な赤城乳業成長の秘密を紐解くノンフィクションのビジネス書。著書は『見える化』で知られるベテランの経営コンサルタント遠藤功さん。その遠藤さんが、赤城乳業の前社長・井上秀樹さんの言葉「言える化」にこそ同社躍進の核心と考え、タイトルになりました。
文庫版は、2013年に刊行された単行本から5年後、社長が代替わりしながらも成長を続ける今についても触れながら、取材当時と変わったところ・変わらないところに言及していて一層興味深い内容になりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
乳業が、なぜアイスをやるようになつたのか不思議でした。
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面白い。赤城乳業の躍進の理由が知れて良かった。
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おすすめ。面白い。綿密にかつ長期的に取材して書いているせいか、わかりやすい形でビジネス成功事例を表現している。真似できないから公開していると言える独特の経営手腕が惜しみなく書かれている。さらに興味をもつことになる。(食べたくはならなかった。)
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言える化のために、聞ける化の重要性に気付かされた。
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遠藤公主の著者に引っ張られて読んだ本。
前半はガリガリ君の赤城乳業がすごいと言うストーリー。ただ中盤以降は社風やその雰囲気について、触れていく。タイトルにあるような言える化と言う言葉は、今の流行り言葉に置き換えると、心理的安全性だと思う。
いかにして現場の日を回していく人の意見や考えを吸い上げて、実際に反映させるか、あるいはそのまま現場で回させるか、といった風土がこの会社の特徴なんだと思う。
大企業ではないけれども、いいとこ取りのような、悪いとこ取りのような、不思議なバランス。 -
ガリガリ君
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あのガリガリ君に何の秘密があるんやろ?
そんな疑問と、話のネタになりそうな期待から。
その人気の秘密は‥
「言える化」と「あそびごごろ」の風土。
失敗を恐れず、なんでも言える仕組み。
だからこそ突拍子もないアイデアが生まれ話題になり人気となる。
ガリガリ君にさらに愛着が。
ちなみに初代ガリガリ君は中3だったとは!? -
2021年45冊目
目新しかったです。 -
ガリガリくん(赤城乳業)は若手に責任を与えてしっかり成長させていく会社であるとわかった。
4Sではなく5S、もう一つのSは礼儀正しさやモラルといった「しつけ」のS
失敗に罰を与えることで引きづらずに次に進ませる
「ゆるさ」は決して「甘さ」ではない。挑戦や失敗には寛容だが、手抜きや物真似は許さない。
タイトルにもあるように積極的に若手が意見をし上司が背中を押す。チームという言葉が似合う
著者プロフィール
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