戦略読書 増補版

著者 :
  • 日経BP日本経済新聞出版本部
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  • Amazon.co.jp ・本 (539ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532199777

作品紹介・あらすじ

★大幅加筆を経て、待望の文庫化!

★『経営戦略全史』『新しい経営学』の著者が語る、
ビジネス読書法の決定版


他人と同じ発想しかできなくなった著者は、その原因が
「他人と同じ本を読んでいたこと」だと気づく。

私たちの思考は、読んだ本で出来ている。
ならば、読む本も差別化していく必要がある。

ビジネス書だけではなく、SF、科学、歴史マンガ、心理、哲学、小説…
あらゆるジャンルの書籍を、いつ・何を読んでいくのか。

コンサルタントの知見を応用した読書術も公開
□読書ジャンルを管理する「読書ポートフォリオ・シフト」
□効率的に知見を深める「セグメント別ワリキリ読書」
□5つの視点で読み取る「発見型読書法」

【著者からのメッセージ】
みんなと同じ本ばかり読んではいけません。

なぜなら、他人と同じ本を読んでいると、
他人と同じ意見しか言えなくなるからです。

つまり、読書にも戦略が必要なのです。

キャリアのステージ毎にどのような本を読むべきか、
戦略的な読書法について解説します。

本書を通じて、書籍の選び方・読み方を学び、
独自のキャリアを築いてください。

感想・レビュー・書評

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  • とにかく分厚いので購入してからしばらく放置していましたが、積読状態だったことを後悔しました。非常に面白い考え方で読書を捉えており、まさに戦略的といえる内容でした。冒頭の「人の精神は読むものからできている」という言葉は、極端だけど面白い解釈だよなと思います。

  • 本が読みたくなる本です。
    私たちは読んだ本で出来ている❗

    「読書の秋」
    ぜひぜひ、みなさんも読んでみてください❕

  • 読書のための指南書。ジャンルの選び方、年代別読書戦略、読んだ内容の活かし方など、参考になることばかり。発売当初は大判の書籍でしたが、文庫本サイズになって読みやすくなりました。

  • 人生を戦い抜くために読書をするのなら、戦略抜きでは難しい。それじゃあどうやって読書戦略を立てればいいのか?
    その方法を教えてくれるのがこの本だ。

    社会人になる前に読んでおくのをおすすめしたい。なぜなら、仕事に役立つ読書戦略は社会人1年目から活用するべきだから。
    ボクは39歳になってから読んだ。大卒後、もう社会人生活15年以上になる。今までの読書を多いに役立てられたかと言えば、不十分なのは間違いない。
    だって、大したキャリアを築けていないから。

    人の役に立ちたいなら、楽しむ読書だけでは足りない。というか、勿体ないと思う。
    これは読書だけには限らない。スポーツだろうとTVゲームだろうと、どんな趣味だろうと楽しむだけでなく、そこから何かを得られないか考えるべきだ。

    この本は全538ページと分厚い!
    著者が書きたいこと書きすぎた上に紹介したい本を紹介しすぎてしまった結果こうなったらしい。ボクも書店で手にとったものの、一旦棚に戻した(笑)
    分厚い文庫が苦手な人であれば、Amazonや楽天で買うことで自身のためらう気持ちを誤魔化すことをおすすめする。

  • 「みんなとおんなじ本を読んでたら、みんなとおんなじことを言うつまんないやつになるぞ。」その通り。とはいえ、おもしろそうとか、これいいな!と思う本がそもそも、理系に偏るので、戦略的に読む、というのはこれまで考えてなかったかも。特に、「好きだけどあまり読んでこなかった」SF系のおすすめが載っていて良かった。新しい事業や投資先のアイディア(になるかどうかわからないけど)を想像しながら読むなんて考えもしなかった。

  • もー、前々からずーっと読みたかったのですが、
    読書系の本はもうそろそろ卒業かなと思っていたので、
    ずっと我慢していました。。笑
    立ち読みでパラパラ読んで、概ね著者の主張のポイントはつかめたというのもありますし。(すみません…。)
    古本で値段が安くなったので、思い切って購入。

    読んでみて、やっぱり安定的に面白い。。
    著者のユニークな考え(の一部)は、こんな様々な本から生まれてきたのか…と思わされます。
    冒頭の著者の自宅の本棚がうらやましすぎる…。
    同時に、本の中身は重複する箇所もあるので、
    冒頭のはじめにと巻末のブックリストや途中の本に対するコメント(書評)を読んで、
    自分の興味のある本を探すブックガイド的な位置づけで、
    読んでみても良いかもしれません。

    本を戦略的に読むのもよいけど、無目的に本に溺れる生活もまた良し。
    (そこまで来ると、著者の主張とは全く異なってきますね。。)

    個人的に気になった未読本
    (★は特に気になった本。)
    ※読み終わった本は、書評のリンクを掲載。

    ★ディック・フランシスの「競馬」シリーズ:本命・度胸・興奮・大穴
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4150707049#comment
    https://booklog.jp/item/1/4150707057?carousel=B00KVA41J0
    https://booklog.jp/item/1/4150707014
    https://booklog.jp/item/1/4150707022

    経営戦略の巨人たち
    https://booklog.jp/item/1/4532316677

    ★火星の人
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4150120439#comment
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4150120447#comment

    京大変人講座
    https://booklog.jp/item/1/4837927793

    華栄の丘
    https://booklog.jp/item/1/4167906392

    ★新たな“プロ”の育て方
    https://booklog.jp/item/1/4295400629

    絶滅の人類史
    https://booklog.jp/item/1/4140885416?carousel=B079KV7GBS

    バッタを倒しにアフリカへ
    https://booklog.jp/item/1/4334039898?carousel=B072FGTM65

    最後の秘境 東京藝大
    https://booklog.jp/item/1/4101012318?author-carousel=B07PP1RRQ5

  • 徹頭徹尾、著者の読書愛に溢れている。専門書を深く、それ以外の本を幅広く、どの年代でどのような割合で読んでいくのがよいのか、著者の戦略が紹介されている。戦略読書を年間百冊、二年続けると、目に見えて自分が変わるという。本をガンガン読みたくなる。

  • 明確に書かれているわけではないが、本書のそもそものターゲットとして、ちゃんと本が読める人。
    読書が続かない人は、まずは自分が楽しく読書ができるようにすることから始める必要があると感じた。
    それぞれの人のステージや目標別に、ターゲットを絞って、戦略的に読書すべしというのは、そのとおり。

    分厚いが、難しいことは書いていないので、すんなり読める。
    3分の1が自分語り、3分の1が本の紹介、3分の1が戦略読書の方法についてといった感じ。

    ブックガイドがたくさん載っているが、無難な選書。
    さすが、経営コンサル。名著や名作と誰からも言われる、外れのない本を選んでいる。
    大衆向けの本をここまで広く浅く読めば、それが武器になるということでもある。

    文化人類学についての言及はあるが、レヴィ=ストロースや、都留泰作の「ムシヌユン」は紹介されない。
    「100分de名著「老子」」は紹介されるが、「バカボンのパパと読む「老子」」は紹介されない。
    哲学ジャンルとして、小林秀雄は紹介されるが、柄谷行人は紹介されない。
    柳田邦夫は紹介されるが、柳田国男は紹介されない。
    広く浅く、偏った選書である。
    ここに紹介されている本を読んだだけでは、他人と違う尖った人材にはなれないだろう。

    また、ガンダムの例えについては、少し違和感があった。
    原典、一次情報ではなく、二次情報、二次創作にしか当たっていないのだろう。

    読書について戦略的に考えたいと思ったら、参考程度にはなる本。

  • 「読書にも戦略が必要だ」という著者。
    ブックガイドと著者の読書全史とともに本の選び方や読め方を紹介していく。
    キャリアステージ毎に読む本を変える「読書ポートフォリオマトリクス」は、ためになる読書戦略として参考になった。
    読書や勉強をしたいけれど、どこから手をつけるか迷っている人や読書をより糧にしたい人におすすめ。

  • 1.自分の読書について見直す。

    2.人は読んだ本でできているので、自分のライフステージにあった読み方が重要になってきます。この時に、読む本について戦略をたてることが重要です。著者は、ビジネスの基礎・応用、非ビジネスの基礎、応用の4分野に分け、社会人のステージごとにどのようなバランスで読めばいいかを提案しています。著者の考えでは、1年目はビジネス基礎を徹底する。2〜4年目はビジネス基礎を10冊、ビジネス応用を90冊、5年目以降はビジネス基礎、応用ともに5〜10冊ずつで、非ビジネス分野を乱読していくスタイルを提唱しています。つまり、基礎を4年目まで仕上げ、5年目以降は自分の色を出していくということです。


    3.読書についても、読む本を定期的に見直すことが重要だと教えてくれたました。自分の本棚を見てみると、ビジネスばかりに偏りがあることに驚きました。日頃、新聞などを読んで感想を書いたりしていますが、どおりで人と同じことを言うけだと納得しました。「読んだ本で自分はできている」という著者の言葉が刺さりました。自分に足りないのは2つです。まず、非ビジネス分野を読むことです。ビジネス分野の本は大抵述べていることは同じです。つまり、こればかり読めば、人と同じ事を言うのは必然でした。他人とは違う視点から物事を考えるためには、古典やSF、科学など、自分の興味を広げなければならないと痛感しました。次に、ビジネス分野の古典的分野を熟読することです。先日読んだ「ブランディングの科学」はマーケティング分野の応用部分に分類されると思います。これが理解できてないということは、基礎力が足りないということです。過去にコトラーやポーターの本を読んだことはありましたが、にわか理解で終わっているので再度読み直そうと思います。

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著者プロフィール

金沢工業大学大学院 教授
1964年生まれ。87年東京大学理学部卒業。92年INSEAD卒業。経営学修士。87年ボストンコンサルティンググループ入社。96年アクセンチュア株式会社入社。アクセンチュア 戦略グループ エグゼクティブ・パートナーを経て現職。

「2023年 『マンガ ビジネスモデル全史〔新装合本版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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