初心者は株を買うな!

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532260446

感想・レビュー・書評

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  • 2008年、古い(笑)でも、内容は今でも通じるような気がします。

  • なにやら怪しげなタイトル「初心者は株を買うな!」ですが序章のP.53にあるように

    「私は株式投資をやるなと言っているのではありません。
    初心者は最初から高度な選択能力が必要となる株式取引をやらない方がいいと言っているのです。
    なぜなら、短期売買も、タイミングを狙う投資も、銘柄選択もすべてに共通するのは、失敗の原因が行動経済学的に説明できるからです。」

    …と初心者の株式取引を否定しても株式取引自体を否定しているわけではないようです

    「はじめに」に戻って最近(2008年)の分散投資が通用しない相場についても

     ・金融危機でも投資の基本は変わらない

     ・資本主義の根本的な構造が変わった訳ではありません

     ・短期的な相場の動きだけから性急な判断をするのは危険

    …とあります。まったく同意です。

    その初心者がやるべき投資の基本原則を5つ順番に説明していくのがこの本の内容になります

     原則1 分散をすること
     原則2 長期でやること
     原則3 インデックス運用をすること
     原則4 コストを下げること
     原則5 積立で投資すること

    よくよく考えてみると金融商品を売る側にとっては原則2・3・4あたりは短期的には儲けを減らす行為なので販売会社も一昔前とは違うビジネスモデルになったんでしょう?
    バランスファンドの紹介では自社の「マネックス資産設計ファンド」だけでなく
    他社の「スゴ6」や「世界経済インデックスファンド」もありますし「定食」「幕の内弁当」などとオススメしています

    たしかにバランスファンドは幕の内弁当のような可もなく不可もない定番なのですが個人的に前々から思っていたことに

    様々な本で紹介されてきている基本的なポートフォリオのバランスファンドって実はない!

    国内外4資産の均等投資のバランスファンドこそがコア戦略のド真ん中に来るべきでそこから個人投資家がそれぞれの個性を出していけばいいのになぁ~って思います

    擬似的(その先)に世界経済インデックスファンドで完結でも良いのですがどこのネット証券を探しても4資産均等投資信託がないと言う現実は不思議な現象です

  • 本書は、「金融リテラシーの低い人は、個別銘柄投資は危険なので、リスク低減のためにインデックス・ファンドに投資しましょう」という本。2008年終盤から現在(2009年8月)までの日経225ETFの利回りの高さを考えるとすごく正しい。ちなみに私は個別銘柄に投資し、これまで、日経225とほぼ同じ利回りです。リスク分を考えれば当然、日経225を買った方が良かった。

  • 投資信託を本気で始めるために購入。

  • 初心者はインデックス投信の積立でコスト平均法で行くべし。長期戦で行くべし。そうなんだけどね。

  • だから、インデックスから始めましょうという本。

  • 株を全否定しているわけではないが、株よりも投資信託・ETFをお勧めした本。
    株のリスクを恐れているが、何か投資をやってみたい人はぜひよんでみては。分散投資・長期投資ができる投資信託のことが良くわかります。

    ただ株式投資でも分散投資等は可能ですので、「ローリスク・ローリターン」の投資信託を選択するか、「ハイリスク・ハイリターン」の株式投資を選択するかは性格や自分の許容できる損失額を考えて決めることが重要だと思います

  • 株式投資に触れたことのない人の導入本となっています。

    この本では、何よりも「最初はインデックス投資で始める」と述べています。投資の入り口としては私もこれが最適と思います。資産配分を決めて、毎月インデックスファンドに積み立てる。他人を出し抜いたりするような投資はせず、投資タイミングもあまり考えず、長期的に投資をすることの重要性を述べています。

    インデックスファンド・投資信託に対して否定的・懐疑的な意見もありますが、まず最初にやるべきはこのインデックスファンドによる積立手法なのかと思っています。その上で、自分にあったスタイルにシフトしていくのがベターだと考えています。当然、そのままインデックスファンドに落ち着くのも良いと思いますし、一部だけ好きに動いてみるとか、もっと別のやり方を考えるなどすればいいと思います。が、「色々探せば大儲け出来る」と言った下手な勘違いはしないようにしたほうが良いですね。大儲けのウラには何かしらのリスクや本人の能力が必要と思います。

    投資信託をコスト増と嫌う人も多々いるようです。確かに数多くの投資信託は手数料が高いですが、インデックスファンドなど、コストが安いものもあります。一般的な証券会社の煽り文句によって勘違いしてしまう部分についても述べてストップをかけており、本書でひと通り導入における危険は知ることが出来ますね。

    気になるのは、「リスクコントロールには分散投資しかない」(P63) の点。リスクコントロールは分散投資というより、リスク資産へ投資する配分も重要かなと思います。また、やっぱり投資の基礎本には課税関係が述べられていませんね。利回りx%などは、課税前なのか後なのか、そのあたりも含めて考えないと、思いがけない税金がかかることもあります。(今のところ、株式・投資信託の課税は売却益の10%、いずれ20%へ戻る予定になっています)

    程々に投資と付き合う方はこれでベターとも思っていますが、課税制度・その他業界の動きなど、追っていくとこの本でも足りない部分、誤解を有無部分があります。そのような情報は個々の有料セミナーであったり、投信ブロガーさん(業者より情報が早いことも多々あります。好きこそものの上手なれってことで、非常に詳しく分析されている方が多いです)の情報を元に日々情報収集をして、自分で考えて答えを探していけば、数年もすればかなり詳しくなるのではないでしょうか。

  • 投資の基本中の基本です。初心者の方はこの本を読むべきです。
    投資に関しては様々な書籍があり、いとも簡単に儲かるようなことがかかれていますが、簡単に儲かるものはありえません。その点、この本は投資本の良書といえるでしょう。
    投資に膨大な時間を費やすことは費用対効果で考えると、それほど良くないと思います。人的資本を伸ばす方がよいでしょう。

  • 今回も内容には触れないように・・・
    本書を通して、内藤忍さんがすごく頭がいいと思うところ。それは、一冊を読む上で読者をあきさせない構成ができている点。

    たいていの文庫本では、文字だけの羅列で、実は書いている以上に表現したいことがうまくできていないことが多い。しかし、図表とともに、コラム等のCoffee Breakが多く記載されていて飽きが来ないところがよいと思います。

    □本書を通して読者へ訴えていること

    投資の5原則
    1.分散すること
    2.長期でやること
    3.インデックス運用すること
    4・コストを下げること
    5.積み立てで投資すること

    □内藤氏に思うこと
     マルキール教授の講演会?での内藤さんと、本書の内藤さんがLinkしているところが凄く好感しました!急に他誌ではアクティブファンドやFXを推奨したら、愕然としますが。

     そのままなんですねぇという所です。

    □資産運用のポイント
     P135ページのイボッソンから提供されている資料でしょうか。。
    10年単位での資産運用においては、1970年から4資産に均等に投資をした場合、20年保有 では、確実にプラスになるという結果がでています。

     今後は?というと、過去に起きた確率が発生するか・・・・と考えましょう!

    □本書について
     また、持ち越しです。
     すいません、読みきれていません。
     株式投資を否定するものではなく、どちらかというと金融リテラシを持つための一冊だと思います。そのため、「2009年10月1日 初心者は株を買うな 日経プレミアシリーズ 内藤忍」で紹介したような著者のひとつとして、一つ一つ読んで理解するのがよいと思います。(僕はまだすべてを理解しているわけでもないしなんとなくしか読めていません。)

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著者プロフィール

株式会社 資産デザイン研究所 代表取締役社長一般社団法人 海外資産運用教育協会 理事長1964年生まれ。東京大学経済学部卒、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント(MBA)卒。金融機関を経て、1999年にマネックス証券株式会社の創業に参加。株式会社マネックス・ユニバーシティなど、グループ会社の代表取締役などを歴任後、2013年1月より現職。早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、雑誌、ネットでの連載コラムを担当。「内藤忍の資産設計塾」シリーズなど著作は40冊を超える。毎週金曜日配信の「資産デザイン研究所メール」は、配信数4万9000通を超える人気。 内藤忍の公式ブログ「SHINOBY'S WORLD」も毎日更新中。

「2022年 『あなたの人生に最適なお金の増やし方が見つかる 投資図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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