「金融工学」は何をしてきたのか

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532260606

作品紹介・あらすじ

安定的な原材料供給や信用リスク軽減に金融工学が果たす役割は大きい。リーマンショックを引き起こした住宅ローン担保証券に、金融技術はほとんど使われていなかったのだ。バブルとその崩壊を引き起こす「強欲」の「暴走」という実態を描きながら、改めて金融工学の本質を説く。

感想・レビュー・書評

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  • 803円購入2011-06-28

  • (121114)
    金融工学の業界についての概要。
    メインの話ではないけど、サブプライムローンに関する記述とか
    かなりわかりやすかったと思う。

  • 「金融工学バッシングをしている人の中には、金融工学なんかやめてしまえという人もいる。しかしそれは、一度橋が壊れたからもう橋を作るのはやめよう、と言っているようなものだ。人間はもはや、ボートで川を渡るような世界に逆戻りすることはできない。我々がやるべきことは、絶対に壊れないような橋を作ること、そしてそれを適正にメンテナンスすることなのである」
    デビット・シュミッタライン

  • 久々にこの手の話が読めてよかった。入門書になりえ、研究者から見たリーマンショック前後の事情も読め、なかなかの充実感。

  • タイトルとギャップがある。 簡単な歴史と著者に関するポイントが多すぎる。もっと簡潔に説明が欲しかった。 金融工学が結局何をしてきたのかが?

  • 金融工学はリスクヘッジのためか、投資家の欲望のためか。金融工学の必要性と怖さの両方をしっかりと伝えた本。
    金融工学の歴史にも触れ、経済学者、エンジニア、金融機関それぞれの立場から考えられた本です。きちんと金融工学について深めの所まで説明しているので、理解して読み進めることができます。

  • * 「金融工学」に罪はない。悪いのはそれを利用している「強欲」な人間。
    * 強欲な人間の暴走を防ぐ方法、というところまでは踏み込まれていない。
    * 人間が構成要素に入る分野の研究とは。

  • 日本の金融界は、四半世紀にわたる努力によって、やっと世界水準に追いついたにもかかわらず、リーマンショック以来、金融工学の肩身が狭くなってしまったと著者は嘆いている。

    悪いのは、アメリカの強欲資本主義、はたまた、MBA、ビジネススクールの考え方などであり、金融工学自体が築いてきたものは本来経済社会にとって必要な技術であるという。

    日本の社会も経済社会の急激な変化に右往左往することなく、今後もじっくり着実に金融工学の進歩に寄与していかねばならないと締めくくっている。

  • 入口の入口、1限目の概論。生理的な拒否感もあるが、読んだ時にはわかった気になるがなかなか心に入っていかない。
    勝手に他人に生命保険をかけ、一見魅力的なルールのギャンブルを創り出す。彼らのやってることがギャングと全く同じであると理解できる。

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著者プロフィール

中大

「1992年 『数理決定法入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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