紛争の世界地図

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 42
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532260620

作品紹介・あらすじ

ソマリア沖に海賊が出没する理由は?タリバンはアフガニスタンをどれだけ支配している?イランや北朝鮮はなぜ核兵器開発を急ぐのか?-世界の紛争・戦争の背景を知れば、国際面のニュースが違って見えてくる。ナショナリズム、宗教・民族対立、資源・環境問題、グローバル化、軍需産業など多面的な視点と地図を駆使しながら、国際情勢をやさしく解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • ブックオフで100円で売ってて中身を見ずに何となく買い、2日で読了。うん、100円で売られるだけのことはあるな、という本です(笑)

    一応、世界各地の紛争について取り上げてはいるけど、章によって作りこみがバラバラ。これまでのその地域の歴史を概観してみたり、紛争の内部要因に触れてみたり、他方では外部要因を並べてみたり。場合によっては現代の話題にほとんど触れず、紛争が生じるに至った経緯を書き連ねて終わってしまってたりする。この程度であればWikipedia先生に聞くわい、というぐらいの部分も結構あります。
    場所によっては現代の紛争に至る歴史、別の場所では紛争の火種となる各国政府の政策、などと話がバラけるぐらいなら、むしろここ10年から20年の紛争に的を絞って掘り下げてしまったほうが、もう少し内容のある本になったのではないかと思います。

    かろうじて、現代に生きる世代としての解決策や提言なんかがある章も、それらはせいぜい章末の数行程度。著者なりの「論」がまったく見えてきません。250ページ程度の本で「世界の紛争」をフォローしようということ自体が無謀なのかもしれませんが、同じページ数でもっと内容の濃い本ならいくつも挙げられるかと思います。

    何より、新聞社が出してる本のくせに誤字が多く、数字の間違いもあり、地図の塗り分けのセンスがかなり低いというのがいただけない。フランス革命は1979年に起きてちゃダメでしょう。ナポレオン、いつまで生きてたんだよって話です。

    とりあえず再びブックオフの流通に戻すことにしますが、賢明な方は一章だけでも読んでから買うかどうかを決めるよう、お勧めします。恐らく一章だけでも読めば、買う必要はないと気づくでしょう。

  • 図書館より。知識の少ない自分にも各国の動き方が何となく見えてきて、ためになった。

  • ゼミで使用。

  • 「世界テロリズム・マップ」の知見を新しくしたくて読んだのだが、そういう視点からも、読み物としても期待外れ。データ集で済むようなことを文章にした上に自分の意見を交え、話が場所的にも時系列的にもあちこちに飛ぶので内容がわかりづらい。挿入されているグラフや地図を見ると必然性に乏しかったり何をわからせたいのか疑問に思うものが多く、配色、網掛けなども筆者のセンスの無さがうかがえる。

  • 世界の紛争地帯の歴史や問題などを解説した入門書。ただ、本文中の語句に対する注釈は全く無く、図解も少ないので読む上ではネット検索や地図帳は必要になると思います。

  • 為替(FX)のためになるかと読んでみましたが読むうちに、なんて今の日本は恵まれているのだろうと痛感します。今も戦いが続く中央アジアから中近東、列強支配からのしがらみが取れないアフリカ、アメリカの裏庭からの脱却を目指すラテンアメリカ等、現代に潜む問題を改めて知るには良い本だと思います。

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著者プロフィール

現代イスラム研究センター理事長。1955年生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。UCLA大学院(歴史学)修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。著書『現代イスラムの潮流』(集英社新書)『中東イスラーム民族史』(中公新書)『アメリカはイスラム国に勝てない』(PHP新書)ほか

「年 『集団的自衛権とイスラム・テロの報復』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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