辞める首相辞めない首相

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532261368

作品紹介・あらすじ

国の最高権力者がその座を離れるとき、政治家としての本質が最もよく表れる。田中角栄元首相以降、20人の男たちの退陣ドラマから、首相の資質、権力の本質を問うとともに、史上稀に見る「辞めない首相」の最新動向も盛り込み、日本の政治の行方を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 結構な首相をバッサリ切っている。
    おそらく菅直人と鳩山、宇野、海部の評価がものすごく低い。

  • 戦後の首相がどう辞めて行ったかを赤裸々に書いている一冊。かなり直近まで網羅されていて、政治記者である筆者だからこそ記載できるエピソードがちりばめられていて面白い。
    日本の首相は権力の塊というような話があるけれど、それだけにあっさり辞めたくないという気持ちもわかるし、一度その地位に立っちゃうとそれまで見えていたものも見えなくなるんだなぁと。
    権力の怖さが垣間見えるわけです。

  • 参議院選挙が終了した今読んでみた。

    田中角栄以降の首相で、任期中に無くなった、
    大平氏と小渕氏を除くすべての総理に付いて書かれている。

    民主党政権で書かれているのは二人。
    鳩山氏と菅氏である。
    何れも記憶に新しいだけに、戸惑い、憤りを
    新た飲してしまった。

  • 資料ID:92115279
    請求記号:

  • 本作で綴られている各首相の時代というものだが、概ね自分の人生とも重なる。「首相が○○氏だった頃、自分は?」と思い起こす場面を多々挿みながら、「途轍もなく偉い」ように見える地位を掴み取った男達―日本では、未だ女性の首相は登場していない…―の物語を興味深く読んだ…更に「あなたとは違うんです」やら「重大な決意」やらと「そう言えば流行った…」という、各首相を巡って出て来たフレーズも懐かしい…

    こういう具合に、「軽い読み物」的に付き合える一冊ではあるのだが、他方で「“トップリーダー”とは何か?」というようなことや、「“引き際”とはどういうものか?」という、「些かの哲学」に思いも至る。加えて…「“政治”というものは、かの田中角栄首相の時代から今日まで、随分と“問題”ばかり在ったのか…」と、やや暗澹たる気分になる面も否定は出来ないが…

  • なかなか面白かった。各首相の引き際にそれぞれの政治哲学や人間性が現れてることがよく分かった。また、過去の政権闘争の推移を体系立って知ることができた。

  • 田中総理以降の総理の辞任の仕方にこだわった、面白い本だった。しかし、次の総理は誰?とすぐに出てこない自分としては、流れがつかめなかったのが少々残念。人間味あふれる総理の一面、権力欲というか総理にしがみつく姿勢から自分は総理の器ではないという潔い総理。さまざまな人間模様が楽しい。

  • 【主な内容と流れ】



    【私が感じたこと】



    【おすすめしたい人】

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著者プロフィール

塩田 潮(シオタ ウシオ)
作家、政治評論家
ノンフィクション作家・評論家。1946年生まれ。高知県吾川郡いの町出身。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。雑誌編集者、記者などを経て、1983年、著書『霞が関が震えた日』刊行でデビュー。同年、同作で第5回講談社ノンフィクション賞受賞。著書に『霞が関が震えた日』(講談社文庫)、『東京は燃えたか』(朝日文庫)、『大いなる影法師』(文藝春秋)、『一〇〇〇日の譲歩』(新潮社)、『昭和の教祖 安岡正篤』(文藝春秋)、『日本国憲法をつくった男 宰相幣原喜重郎』(朝日文庫)、『金融崩壊』(日本経済新聞社)、『郵政最終戦争』(東洋経済新報社)、『田中角栄失脚』(朝日文庫)、『新版 民主党の研究』(平凡社新書)、『憲法政戦』(日本経済新聞出版社)、『熱い夜明け でもくらしい事始め』(講談社)、『内閣総理大臣の日本経済』(日本経済新聞出版社)、『密談の戦後史』(角川選書)、『内閣総理大臣の沖縄問題』『解剖 日本維新の会』(ともに平凡社新書)など多数。

「2022年 『大阪政治攻防50年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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