「上から目線」の構造

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532261399

作品紹介・あらすじ

目上の人を平気で「できていない」と批判する若手社員、駅や飲食店で威張り散らす中高年から、「自分はこんなものではない」と根拠のない自信を持つ若者まで-なぜ「上から」なのか。なぜ「上から」が気になるのか。心理学的な見地から、そのメカニズムを徹底的に解剖する。

感想・レビュー・書評

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  • 若い人限定ではなく
    皆そうなってしまいますよね
    人間は自己評価が高い生き物
    でも間違いなく言えるのは1人1人 格は違えど【自己評価より絶対に実力はない】ということ

    基本しっかり謙遜が心から出来てて、威張らないし、見栄をはらない人で的確な事を言う人自分は憧れます。

    自分の務め先や親族…過去の経験でもそうですが
    個人的に【承認欲求が強い人は仕事が出来ない】と思います≪一言で言うと悦に入る人≫
    出来る人は【承認を要求しない】からです

    承認欲求が強いと言うことは
    【その人は職場や家庭で浮いてて誰にも相手にされてない】
    【面倒臭いからハイハイそうですね…と流されてるのも気づけない】
    そもそもやるべき事がわかり、地道にやれる人は見返りを求めませんし結果は後からついてくる

    と思いますが…自分も出来てないので(笑)

    ※結局上から目線で今、一言言いたいかってっていうと
    【ウチの部長、技術以外の仕事や人格に難があって、いつも優柔不断だから12月になる前から嫌な予感してたけど…昨日のクリスマスにグループLINEで「今年の忘年会の参加する、しないを教えてください…」って確実にどこも予約してないの丸わかりだし…去年もあなたが仕切るようになって忘年会予約無しで駅周辺を小一時間歩かされて、おじさん集団で5時間サイゼリアで呑まされ…そこから庄屋行くとかあり得ないから 今年は参加しないよ!!】って事!!

    • workmaさん
      ベルコさんへ

      年末の忙しい時期には煩わしいことが山盛りですよね…お察しします(^_^;)))
      「謙虚」「誠実」な態度になるには、やはり...
      ベルコさんへ

      年末の忙しい時期には煩わしいことが山盛りですよね…お察しします(^_^;)))
      「謙虚」「誠実」な態度になるには、やはり、読書かな?と個人的にはおもいます。本のなかには、様々な人物、思考、事柄、が出てくるので、読むことで想像力が鍛えられるのかな?
      で、何が言いたいかっていうと、
      「おじさん集団よ、くだを巻く前に…。本を読め!」

      ってこと。
      2022/12/26
    • ベルゴさん
      そうですね!!
      読書しないおじさん達は
      大技林(ファミコンなどの裏技がのってる分厚い本)で頭どついてやります。
      そうですね!!
      読書しないおじさん達は
      大技林(ファミコンなどの裏技がのってる分厚い本)で頭どついてやります。
      2022/12/27
    • workmaさん
      あはははは!
      その技いいですね!
      今から大技林用意しようっと!( ≧∀≦)ノ
      あはははは!
      その技いいですね!
      今から大技林用意しようっと!( ≧∀≦)ノ
      2022/12/28
  • 「上から目線」、今風に言うなら「マウント」ということになるんだろうか。上から目線を“する側”の心理を知りたくて手に取ったが、内容は“される側”の心理構造だった。
    「甘えの構造」や「空気の研究」も引用し、日本人特有の心理構造を説き明かした滋味深い本。
    とは言え、年と共に「上から目線」と思われがちなので(本人にそのつもりは一切ありません!)、気を付けて生きていこうと思う^_^

  • 「上から目線」について心理学博士の著者が論じた本。

    本来、上から目線で当たり前の筈の上司の言葉に、部下が「上から目線ですね」と意見することに疑問を呈する形で話は始まり、「劣等コンプレックスを抱えた人間が陥りがちな心理状態」、「日本独自の自己愛」「大学生を例とした、空気を読む社会のジレンマ」「キャラをつくるということ」「日本人の視線に対する考え方・感じ方」、そして少し「引きこもり」について触れたかと思うと、「母性原理と父性原理」に至ってこの本は終わります。

    読んでいて「なるほど」とか「そうなのか」と思えるところと、「いや、違うんじゃないか」「著者は(私と違って)そういう考えなのか」と思うところがはっきり二層に分かれていると感じました。

    心理学博士が論じる心理学のお話は楽しいものが多く、自分の中にあるスキーマ(物事を捉える枠組み)で我々は物事を捉えている、という話はなるほど! と思いましたし、「世の中を勝ち負けの図式で見る人は人間関係も上下の図式で見ようとする」「自信のある人物は自分を変えることに抵抗がないが、自信のない人間は今の自分にこだわる」などなど、読んでいて興味をそそる心理学的解説がある一方で、
    フリーターに対する意見であったり、クラス担任を引き受けたときの話、引きこもりや母性原理の話を読んでいると、「この人はクラスでカースト下位になったこともないし、どちらかというと中~上あたりにいた人なんだろうな」という感想を抱きました。
    最終章でその思いは一層濃いものとなり、戸塚ヨットスクールが出てきた辺りで「ああ、この人はクラス担任にしちゃだめだな」と思いました。
    (「体罰があったから俺たちの頃は不良が抑えられていたんだ」とか言う人なんだろうな、と)

    「甘やかしてはいけない」という考えの中に、「寄り添って支えながら自立を促す」というものがこの方の中には無い気がします。母性原理と父性原理は二つで一つなのであって、母性に傾き過ぎてもいけないけれど、父性一辺倒であったならそれはそれで問題なわけです。

    ただただ、時期が来たら乱暴に突き放してでも自立させなければならない。そうしなければ甘ったれた引きこもりや、フリーターを増産してしまう、とでも言いたげな内容に途中からは閉口してしまいました。

    「前時代的な考えの人」という感じ、と言えばわかっていただきやすいでしょうか。頑固一徹。そういう感じ。
    甘ったれが増えたから引きこもりが増えたわけではないと個人的には考えていますので、著者の意見とは全く合いませんでした。
    あくまで心理学的コラムの部分を楽しむ目的でしたら、お勧めできると思います。

    「上から目線」かどうかを決めるのは良くも悪くも受け取る側、なわけです。
    昨今、「ハラスメントハラスメントとうるさくて何も話せないよ~」と言っているおじさまたち。そういう人を私は想像せずにはいられませんでした。
    傷つけるばかりで傷ついたことのない人間や、傷ついたことを気にするなと教えられた人間には、弱き者、弱者でしか存在できない者の気持ちはわからないのでしょうか?
    私はそうは思いませんが、その点への希望は本書では見出せませんでした。

  • 仕事関連で 若い世代との gapを考える
    感情が そうさせるもの 未熟であるもの 空気(雰囲気)を読めないなど、理由は多くありそうだが、 心理的な 原因であるようだ
    70年代 それ以前から 始まっている
    分析 解説しても 無駄かもしれない

  • 他者からのアドバイスは素直に聞くと、成長できる。そのためには、自信や心の余裕が必要だ。甘えが強かったり、「認めて」アピールがうまく行かなかったり、見下され不安があると、相手に攻撃的になり、「上から目線」と感じる。私はこの本を読んで、人からの視線をそこまで気にする必要あるのかな?と思った。

  • 若者批判の本かと思いきや、心理分析を主とした結構真面目な本。単純に社会的批判を行う本と違い、内容に深さがあり新しい観点・考え方を得られる部分も多かった。但し、後半は他者の主張の引用が多くなり筆者自身の分析が浅くて読み応えが半減。もうちょっと頑張れ。

  • 確かにすぐ、「上から?」っていう人いるよなぁ。その返し、頻度多いとわりと違和感。
    そういう人と、そう言われがちな人の精神構造を読み解こうとしている本。一冊の本にするほどの風潮かは?だけど、確かにそう解釈すると納得かもなあ。などと。

  • 目上の人を平気で「できていない」と批判する若手社員、駅や飲食店で威張り散らす中高年から、「自分はこんなものではない」と根拠のない自信を持つ若者まで―なぜ「上から」なのか―。ま、いろんな人がいますわな。

    「目上の人を平気で「できていない」と批判する若手社員、駅や飲食店で威張り散らす中高年から、「自分はこんなものではない」と根拠のない自信を持つ若者」本当に世の中はいろいろな方がいるもんだとこの本を読んで思いました。

    この本はなぜ「上から」ものを言ったり考えたりする人がいるのか?また「上から」という目線がどうして気になるのか?ということを心理学者である筆者が読み解いたものです。

    個人的には筆者の読み解くメカニズムについては「最近の若い方」(この文句は何千年も前から使い古されていることは承知の上)がとにかく「上から」ものを言われるのがいやで仕方がないと。自分の中にもそういう要素がまったくゼロではないのでなんともいえないものがあるんですが。少なくとも社会的な顔をしなければならないときにはそれなりのことができなくはないというのと「そういうこと」をいうのがたとえば上司の場合は「職業的良心」に基づくものだということはやっぱり、何度か会社をクビになってわかるのではないでしょうか?

    後、「上から」という目線でものを言われるのがイヤという方は何らかのコンプレックスだったり、その他もろもろのことがあるんだなぁ、と感じながら。筆者の文章を読んでいました。「世代間コミニュケーション」というものについて、考える必要性がある方は手にとって見てはいかがでしょうか?というのが感想です。それ以上でも以下でもありません。

  • 何故、上から目線になるのか、心理状態がどうなっているのか、事例を使って解りやすく説明されています。身近な人をイメージしながら、自分と重ねながら、読むことができます。若者は、若者なりに大変で、我々とは、また、全然違った環境で育っているので、仕方ない、ということが、わかった気がします。わかりましたが、このギャップは、どうやったら埋められるのでしょうか?

  • 最近の若者は感が発せられているが、本当にそうだろうか。

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著者プロフィール

榎本 博明(えのもと・ひろあき):1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。川村短期大学講師、 カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師。著書に『〈自分らしさ〉って何だろう?』『「対人不安」って何だろう?』『「さみしさ」の力』(ちくまプリマ―新書)など。

「2023年 『勉強ができる子は何が違うのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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