- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532261603
作品紹介・あらすじ
災害、事故、電車の遅れ…。誰もがいつも「リスク」に直面しているが、その本質を理解する人は少ない。「ナポレオンの100日天下はなぜ終わったか」「信長はなぜ本能寺で討たれたか」など歴史の事象から、日常生活のトラブル、ドラマの主人公の失敗まで、バラエティに富んだ事例を交え、リスクとは何か、管理するにはどうすべきかをわかりやすく解き明かす。
感想・レビュー・書評
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大事なものを守るために、気づきを大切にすること
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経済
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「リスク」「不確実性」とくれば金融経済関係と思うのはある意味仕方ないと思います。
実際は危機管理の本でした。
危機管理の概要としてはよかった。
しかし、企業リスクなのか個人リスクなのか、どうもポイントが明瞭でない感じがしてならない。
コラムとして紹介している内容も戦史からの引用ということで、企業における危機管理を説いた樋口晴彦の著書に比べると、どうもイマイチに感じた。 -
イマドキの新書らしいといえばそんな感じです。いわば入門書の入門書。重要なところはほとんど他の本からの引用が中心で、この本の特徴といえば章ごとについている歴史コラムがなんでしょうね。
幅広く扱っているのでそれぞれ浅いですが、ざっと俯瞰するのはよいかもです。 -
どうリスクと向き合うべきか?
→リスク管理の基本は、リスクを認識し対処する
リスク認識には、起こり得る事象と起こる確率、起きた時の影響に分解できる
1.将来について謙虚でいる
2.気づきを大切にする
3.木を見ず森を見る、つまり大局観 -
タイトルが昔の本をなぞっていることは読んでだいぶたってから知りました。あんまり期待していなかっただけに意外と面白かったかな。震災やその後の原発事故を例に取りながらいかに人間の認識が甘いかというか、考え方の問題で摘めるリスクも多数あるし、想定外なんてないってことが言えるわけです。こういう本は自分の認識をリフレッシュするのにも有効と言えます。
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初学者のための導入書。物足りない。物足りなさ以上に本全体の構成が甘い…寄せ集めのエッセイ感あり。
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■題名とは違ってとても読みやすかった。
■歴史が好きであれば、歴史コラムだけでも読む価値がある。
■終章大事なものを守る も良い
■様々なエピソードからもリスクの観点で説明。分かり易かった。 -
うーん・・・知りたかった内容じゃないんだよなー
筆者の好きなこと書いてただけって感じだし・・・はっとするような内容は全くなかったんだよな・・・ -
この本は、「はじめに」にあるように、「リスクとともに生きる」ための材料や考え方を提供するものであり、リスクと関係の深い不確実性や「想定外」に関する問題も扱っているもの。歴史コラムについても非常に読みやすかった。
宮古市姉吉地区やディズニーランド・バスジャックのエピソードなどについても印象的。
また、現代の企業リスクは、情報管理とコンプライアンスであると著者の考えが述べられている。
リスクについて、一通りの基本が押さえられるであろう一冊。
(歴史コラム)
本能寺の変/厳島の戦い/ミッドウェイ海戦/ワーテルローの戦い/アルマダの海戦/アルデンヌの戦い/八甲田山雪中行軍遭難事件/タイタニック号の遭難/サラエボ事件/関ヶ原の戦い/江戸幕府の鎖国政策
(書籍メモ)
・畑村洋太郎著「『想定外』を想定せよ」(NHK出版)
・小黒一正/小林慶一郎著「日本破綻を防ぐ2つのプラン」(日経プレミア) -
「あらゆるリスクを考えておく」と口で言うのは簡単だが、実際は想定はできても考えない、対処しないのが現実。想定できることはすべて考え、議論、対策をしておくという単純な行動が大切であることを改めて意識できた。
大事なものを守るために、将来のことについて謙虚であること、気づきを大切にすること、木を見ず森をみること。
歴史事例から最近の事件、事例を多く引用して紹介しているので興味深く読めた。
リスク管理について意識するためにそばに置いておきたい1冊。 -
本書は、”リスク”の解説書だ。”リスク”とは何か、リスクとどのようにつきあえばいいのか、リスクってコントロールできるのか、コントロール方法にはどんなものがあるのか、そこに落とし穴はないのか、穴にハマらないためにどうすればいいのか・・・など、”リスク”と聞けば誰もが持つであろう幅広い疑問に対して、解説している。
本書最大の特徴は、その”わかりやすさ”に尽きる。専門用語を説明するのに、平易な言葉を使っていること、そして、常に身近な例を取り上げていること・・・この2点が読者の理解度向上に大きく寄与していると言えるだろう。
この”わかりやすさ”に華を添えているのが、途中途中に登場する歴史コラムだ。誰もがよく知る歴史上のイベントを振り返り、”リスク”の観点から考察している。本能寺の変にはじまり、厳島の戦い、ミッドウェイ海戦、八甲田山雪中行軍遭難事件、タイタニック号の遭難・・・など全部で12のコラムがある。歴史好きには、ありがたい。
わかりやすい!と書いたが、実のところ、リスクの初心者のみならず「今更、リスクの基本なんて」・・・ていう玄人にも、向いているかもしれない。玄人ほど、難解な専門用語を知りすぎて、変に詳しい知識をつけすぎて、ものごとを複雑に捉えすぎる傾向があるからだ。リスクに関わる知識を持ちすぎたゆえに、人にわかりやすく説明できない人も多い。
初心者は、難解なリスクの世界に足を踏み入れる”とっかかり”の本として、玄人は、堅くなった頭を柔らかい頭に戻す本として・・・有効な本だろう。
(書評全文はこちら→ http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html) -
この世はあやふやだ。リスクを正しく認識し対応していかないといけないな。だけどこの世で不確実なことは増大していく一方で難しいな。しかし、がつんと刺激を受けるような本ではないかな?
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よくまとまっているが、記述内容が薄い。歴史コラムは面白く読めた。
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内容自体はとてもオーソドックスで、特に新しい知見はなかったけれど、幅広い分野をカバーしつつ読みやすくコンパクトにまとまっていて、リスク管理の入門書としてはよくできているように思った。僕として一番好きだったのが、コラム。有名な歴史(主として戦争)を、リスク管理の観点から切って見せてくれているのは、おもしろかった。
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リスクをマネジメントするには?
不確実性の下で意思決定するには?
「想定外」の事態をなくすためには?
そもそも、リスク、不確実性、想定外はどう違うのか?
マネジメントにおいて必要性が高まるこれらの問題を判り易く教えてくれます。
特に、歴史上の出来事になぞらえたコラムが面白いです。 -
リスク、不確実性をしっかり考えるとっかかりとしては良い本なのかもしれないが、その先が読んでも見えてこなかった。コーヒーブレークのように挿入されている歴史に関する読み物の方が関心をひく残念さ。
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もう少し突っ込んだ説明があればいいと思った。リスクに関して実際に会った出来事や会社で起こりうること等にからめて述べているので、わかりやすいと思う。各章末にあるコラムはおもしろかった。
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「想定外」とは何か?
認識、コントロールや意思決定の対象外とされているもの。
「想定外」の事態が生じるのはなぜか?
そもそも「想定」そのものに問題があることが多いから。
そのパターンとしては、以下の4つ。
①思い込み(過去の成功体験、偶然の積み重ね等)
②希望的観測
③思考停止
④想像力の不足
なぜ、そんなパターンの「想定」をしてしまうのか?
リスク管理を行う「インセンティブ」がないから。
「インセンティブ」がない理由は以下の3つ。
①リスクを考えると不安、前向きなことを考えたいという人間としての自然な欲求
②「リスクの非対称性」(リスクが現実にならない場合の評価)
③リスク管理を行わないことはリスクをとらないことで、リターンも得られないという誤った考え
リスクと言うものを自然災害といったハザードリスクに限らず、戦略リスクに広げて考えてみると、技術革新等の環境変化に対応できない企業の思考・行動を説明することにも適用できそう。そして、環境変化に対応するための一つの策としては、「インセンティブ」を与えるような評価体系を設計すること。人の心にどう働きかけるかという問題に行き着く。 -
ディズニーリゾートが年間180回以上訓練していることに一番驚きました。計画を立てるだけではなくて、実際にやってみて修正することが重要ですね。
不確実性にどう対応するかについて一番興味がありましたが、説明ばかりで記述がなかったような。確率が低いことと、頻度が低いことは違うなとか、確率が低くても試行回数が多いほうが、確率が高くても試行回数が小さければ実際に起きる可能性は高いとかいろいろ気づきました。