男のパスタ道

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.55
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532262471

作品紹介・あらすじ

えっ、オリーブオイルを使うなだって!?シンプルだからこそ奥深い、ペペロンチーノの世界。パスタの選び方、塩の必要量、ゆで時間、ニンニクの切り方、塩と油の使い方…。究極の一品をつくる思考を身につければ、どんな料理にも応用できる。1冊で1品、誰も読んだことのない「革命的レシピ本」が誕生した。

感想・レビュー・書評

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  • まる一冊一番単純なパスタ料理であるペペロンチーノをいかに作るかだけを語った本。この探究心、頭が下がります。自称「書斎派パスタ求道者」というだけあって、えい、やあ、と適当に試しているわけではなく、実際の調理の前に文献を調べて書斎で多くの時間を過ごしているのが良くわかる。パスタ麺をグルテンとでんぷんに分解して実験したり、塩の量が増えるにつれて変化する沸点を計算して、それが麺に与える影響などを調べたりと知的好奇心をくすぐる研究の様々は、趣味とはかくあるべし、と唸らされました。人生楽しまなきゃね。

  • ペペロンチーノ作るだけの本と聞いて読み飛ばす気満点で読み始めたんだけど、意外とちゃんと読んでしまった。そしてまんまとペペロンチーノ食べたくなってる。

  • 熱意のある本好き。
    ごま油と太麺。

  • パスタを要素分解して実験し、最高のアーリオ・オーリオペ
    ・ペロンチーノの作り方を見つけ出していく本。
    普段なにげなく作っているパスタに、こんなにも見直せる要素があるのかと驚いた。
    この本を読んで、なぜこの食材·料理はこのような調理の仕方なのかということを、食材の構成要素(化学式、結合の仕方)から考えてみたくなった。
    また、なぜ?は、その疑問に関わる全ての要素に対して実験をし解を出していくことで、自分で解決できるんだ、と気付かされた。


  • 最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00523857

  • 料理研究家でありライターでもある、土屋 敦氏が、パスタについて深く探求した一冊『 男のパスタ道 』をご紹介します。丸々一冊の分量を用いて、美味しいペペロンチーノの作り方が徹底的に解説されているレシピ本です。
      
    塩が果たす役割の重要性、パスタの選び方、パスタの茹で方、ニンニクと唐辛子の使い方、パスタの炒め方などなど。様々なポイントについて言及されている本書の中で、岩塩よりも海塩がオススメとされているのです。
     
    パスタを茹でる際に、塩はどれくらいの分量を入れるべきか。塩は、水が沸騰してから入れるべきか。ミネラル分を豊富に含む海塩が、パスタの食感に及ぼす影響…等々。料理をする上で、とても参考になる記述の連続です。
     
    著者は、様々な比較実験と試食を繰り返し、ペペロンチーノというパスタ料理を科学的に分析。独自のレシピを掲載しています。この本をお読みになりましたら、ぜひ“わじまの海塩”を用いてペペロンチーノに挑戦して下さい。

  • http://www.byflow.com/item/asin/4479301372 と同じ著者だ。via http://honz.jp/articles/-/40526 ベベロンチーノで、オリーブオイルに代わるモノとは何か。 2014/06/21 私は、「乳化」現象が、ペペロンチーノの味に大きく影響を与えることを知った。この本で言及しているかどうかは、まだ読んでないのでわからないけども。2014/06/21 楽しみの読書"

  •  数あるパスタ料理の中でも,調味料以外,肉や魚介など他の食材(おかず)が一切入らないペペロンチーノという最も単純な料理をどうやったら旨く作れるかというテーマに,様々な角度からアプローチした本である。麺の太さ,長さ,茹で時間,水の硬度,水の量,水から茹でるか,沸騰してから茹でるか,茹でる時の塩の種類,濃度,エトセトラエトセトラ……。こうした条件を細かく変えながらできあがった何種類ものペペロンチーノを,どれがどれか分からない状態(二重盲検法という科学実験のお作法)で家族に試食してもらって評価し,「2.5%の塩水で茹でた後に湯で洗う」という斬新な方法に至っている。実際,アマゾンはじめいろいろなところに書かれているレビューを見れば,こうした過程について,「微に入り細に入り,サイエンティフィックに探究した」などという表現で褒めている。もちろん,茹で方に関する文章が本書の2/3を占めているのと,その条件検討の細かさと実際に料理して食べ比べた(食べ比べさせられた)家族の苦労とを想像してしまうのとで,ついついそこにフォーカスしてしまうのであるが,僭越ながらプロの実験科学者として言わせてもらえば,それは茹で方に関して従前から分かっているパラメータの最適化に過ぎず,はっきり言って卒業研究レベルである。むしろ,著者の凄さの第一は,いきなりパスタを茹で始めたりせずに,まずは十分に文献を読み,デュラムセモリナの澱粉とタンパク質とを分離抽出して,澱粉の主成分であるアミロペクチンとパスタの吸水膨張現象(糊化という)との関係や,タンパク質の主成分の一つであるグルテニンの構造と歯ごたえとの関係を考察するところから始めたことである。この基本を押さえておかないと,そもそもパスタの茹で方を巡る実験成果の解釈が上っ面で終わってしまう。そして,凄さの第二は,オイルに関して従来にはなかった視点を導入したことである。パラメータの最適化とは異なり,これは未知の要因の発見であり,ひらめきである。研究で言えば,オリジナリティに当たる部分で,ここで著者の得た「オリーブオイルは加熱すると酸化し風味が落ちてしまう,ニンニクの香りは油にはほとんど移らずに高い揮発性のためにキッチンに移っているだけ,最適な炒め油は(高級天ぷら店でも使われる)太白胡麻油である」という結論は修士論文レベルと言ってもよい。こうした探究の結果,最終的に至ったのが,手間はかかるが絶対の自信の「勝負ペペロン」,手をかけなくても十分旨い「休日ペペロン」,そしてお手軽にしては納得の「時短ペペロン」なのである。この研究(と言ってよいと思う)の過程と結論を新書で読める至福を,是非味わっていただきたい。
     ちなみに,この著者による類似の本には,本書に先立って,27ものレシピを載せた「なんたって豚の角煮」や,本書の後に上梓された「男のハンバーグ道」・「男のチャーハン道」もある。興味のある人は,併せて読むことをお薦めする。
    mak

    蔵書なし

    • tokudaidokusho2さん
      ペペロンチーノ食べたくなった!
      ペペロンチーノめっちゃ好き、自分で作ったことないから作ってみたいなぁ〜
      ペペロンチーノに賭ける思いがもう狂気...
      ペペロンチーノ食べたくなった!
      ペペロンチーノめっちゃ好き、自分で作ったことないから作ってみたいなぁ〜
      ペペロンチーノに賭ける思いがもう狂気の程だと感じた。
      こんなペペロンチーノにこだわる人のペペロンチーノ食べて見たーい。
      ペペロンチーノのお店出したら絶対いくー(⌒▽⌒)

      隣のサンドイッチ
      2018/11/06
    • tokudaidokusho2さん
      まだ読んでいませんが、ペペロンチーノにオリーブオイルを使わないと書いてあるらしいですね。それだけで、ペペロンチーノ好きの自分は仰天しました...
      まだ読んでいませんが、ペペロンチーノにオリーブオイルを使わないと書いてあるらしいですね。それだけで、ペペロンチーノ好きの自分は仰天しました。
      早く読んでみたいです。

      WS
      2018/11/07
  • ペペロンチーノだけの語り本.アツい.度重なる試行錯誤.そして衝撃だったのはオリーブオイルは香りづけで,太白胡麻油を使うところ.

  • 濃い塩水で茹でて、お湯で洗ったスパゲティは、オリーブオイルをかけただけでも十分塩味がついているので美味しかった
    男のチャーハンも楽しみ

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著者プロフィール

1977年、神奈川県生まれ。関西大学社会学部教授。専攻は福祉社会学、家族社会学、子ども社会学。著書に『はじき出された子どもたち』(勁草書房)、『「戦争孤児」を生きる』(青弓社)、共編著に『孤児と救済のエポック』(勁草書房)など。

「2023年 『社会的養護の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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