経済学のセンスを磨く

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 189
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532262747

作品紹介・あらすじ

軽減税率は高額所得者への優遇政策、レタスの価格が原価割れすると出荷しないという農家の選択は間違い。常識に反しているように見える話も、"経済学の考え方"を交えて読み解けば、納得できる!普段の私たちの行動が経済合理性からどれだけズレているかを知ることで、経済学のセンスを身につける。

感想・レビュー・書評

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  • 背ラベル:331-オ

  • 今年、下関市立大学の小論文試験問題で出題されました。世界で大卒人材の需要が高まった80年代以降、アメリカの大卒の所得は伸びているが、なぜ日本ではそれが伸びなかったのか。それは大卒人材の需要の高まりと同時に大卒人材が増加、つまり労働市場への供給も増加したためでした。

  • 「経済学のセンスを磨く」であり、「経済(感覚)のセンスを磨く」ではない。つまり多少なりとも経済学をかじっている人が対象であり、あまり用語の解説などはなされない。
    個人的には多くの論文を用いながらの解説は非常に面白かったです。
    ただ第3章だけ明らかにレベルが高く、大竹先生の気合いも伝わってきたので、わりとここが書きたかったのかな。
    あと2015年の本だが軽減税率について詳しく書かれていてとても面白く読めた。

  • まあまあかな

  • 大学教授でもあり、経済学に精通する著者が私たちの生活に関わることを経済学の観点から考えた時にどれほど違いが生まれるのかということを解説した一冊。

    宝くじやオリンピックなどの話題から税金や教育といった政策に関わるものまで著者の知識とデータを用いて経済学的に見たときの解釈が書かれていて勉強になりました。
    そして、世間で当たり前のように行われていることが経済学的には矛盾していることが多くあるという印象を受けました。

    宝くじの当選者が政治的に考え方が変わることやオリンピックと国家の思惑との関係はなるほどと思いましたし、督促文の文面の違いからみる人間の行動心理や親近感のあるものを選んでしまうメカニズムなどは勉強になり印象に残りました。
    また、増税時に提唱している軽減税率の効率の悪さを知ることもできました。
    そして、トービンのqが景気回復のカギを握るということも感じました。
    上手く教育をするためのバランスを取ることの難しさも感じました。

    本書を読んで経済学の観点からみると矛盾していることや行動の意図も経済学からみると整合性のあることなど今までに知らなかった発見がたくさんありました。
    そして、政府の経済政策に対する著者の想いも感じることができ、非常に身になる一冊でした。

  • 身近な話題から経済学の話題へとつなげていく。読解力の問題か、ピンとこない話が多かった。

  • オイコノミアでの大竹先生がファンで読んでみた。
    難しい内容をわかりやすく噛み砕いて説明。
    でも専門用語が出てくるので後半はしんどかったかな。

    利他性、幸福度など、他人のためにがんばることが幸福度があがるというのは印象的。

  • 「経済脳を鍛える」というネットコラムをまとめたもの。

  • 331.04||Ot

  • 読みやすかったし、おもしろかった。経済学はいまいち苦手意識があるのだが、そんな私でもついていくことができたし。ただやっぱり、もう少しつっこんで教えてほしいと思ってしまう箇所もある。もともとネットコラムだったものを新書にまとめているので仕方はないのだが。まあ、つっこんだことを知りたければ、あとは自ら勉強するべきですね^^;。
    1点だけ不満なのは、まあこれはこの本に限らず「行動経済学」系の本のほとんどすべてに対して思ってしまう事なのだが、「行動経済学の知見」とされているものには、実は社会心理学ではもっと前から取り上げられているものも多いので・・・どや顔しないでね!って思ってしまうこと。これはもうほんとに、大竹先生が悪いのではないのですが・・・。社会心理学の先生方が、もっと頑張るべきなのでしょうね・・・。

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著者プロフィール

大阪大学感染症総合教育研究拠点特任教授。

「2023年 『検証・コロナ期日本の働き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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