投資の鉄人

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.78
  • (7)
  • (20)
  • (10)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 145
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532263393

作品紹介・あらすじ

今日、多くの方が将来のお金に対する不安を感じています。不安を感じつつも、どうしてよいかわからないという方も多いものです。しかし、将来の自分は今の自分が支えるより仕方がありません。
投資は、できるだけ早く、できるだけたくさん儲けようとするから難しいのです。少しずつ時間をかけて資産を育てていけば、とても簡単なものです。
人生を通じての資産運用を始めるのは、そんなに難しいことではありません。本当に難しいのはそれを続けることです。そして、続けなければ効果が出てきません。

長期的に資産を形成していくための「装置」を作り、それを点検しつつ「管理」していく。長い期間にわたって資産運用を続けていると、その道中にはいろいろな誘惑が登場します。しかし、それらに惑わされないで、ひたすら合理的なことを続けるのが大切です。「惑わされない」ことが資産運用の成功のカギです。

個人投資家を惑わす大きな要因は4つあります。それらは「情報」「相場」「商品」、そして、「自分」です。これらに惑わされず、投資を成功に導くにはどうすればよいのか。個人投資家に絶大な信頼を寄せられる資産運用のプロ4人が集い、4つのテーマから実践的にアドバイスします。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「情報」「相場」「商品」「自分」の4テーマについて、惑わされないようになるためのポイントがコンパクトにまとめられています。さらさら読める新書ながら、質の高い内容に思います。

  • 至極真っ当なことがかいてあると思う。この種の本は安易なハウトゥ本より、こういった本質的なことを考えさせる本の方が読んでいて面白い。

    それにしても、昔の投資家は、グレアムさんにしても、テンプルさんにしても上手いことを言ったもんだ。

  • 長期投資を今一度再認識させられるするための貴重な本。

  •  投資を考える全ての人にとって必読の書。

     最終章のラストの座談会で大江氏が言う以下の言葉が本書の全てを語っている。

    「投資でもっとも大切なことは、“惑わされない”ということに尽きると思います。人の言うことに惑わされず、自分の頭で判断すること、そして自分に惑わされないように「仕組み化」「ルール化」することが重要です」

  • とてもわかりやすく参考になる。投資は 、あらためて長期が大切。短期でチョコチョコ動くのではない。
    投信もシンプルなものを選ぶべき。年に数回は、投資配分の見直しが必要。

  • [図書館]
    読了:2018/1/14

    アセットロケーション(notアロケーション)の考え方をこの本で初めて読んだ。とても参考になった。
    「カモにされる投資家」へのツッコミも激しく、親が退職金で投資を始める!とか言い出したらまず読ませたい本。

  • [手に取った理由]
    投資ブログで紹介されていたから。

    [感想]
    投資をする際に、やってはいけない事が書いてあり、参考になりました。状況による心境の変化を、例を上げて解説しています。

    なるほど。こうやって人は間違った選択をしてしまうのですね。思い当たる事が書いてありました。

    ここに書かれている失敗はせずに投資をしたいと思いました。

  • 一応、初心者…という域から、そろそろ初中級者くらいの投資歴にはなりつつあるけど、そういう時が一番、知識やテクニックを中途半端に知ってしまった頃であり、だからこそ痛い目にあうかも…と思っていたところにこの本と出会い、とても参考になった。「普通の主婦が1億円…」的煽りタイトルの本よりも、もっとこういう本がたくさん出てほしいと思う。

  • 投資をする際に参考にしたいと思った点は以下の2点。

    ①リターンはコントロールできないが、リスクはコントロールできる。
    ②情報の価格にある理由を考える(証券会社のセミナーでなぜ無料のものがあるか)。

  • 難しいこと考えずに初心者は(証券会社がオススメの)投資信託を買いなさい、ってことをいってます。

    前線バリバリの証券アナリストたちが投資のコツを解説した本。派手なテクニカル分析よりも、老後資産を構築するために、長期的にじっくり資産を作ることを目指す、すごく渋い本。

    ダイヤモンドZAIのコラムっぽいな、と思ったし、序盤はしっかり読むほどでもないかな、と思っていたけど、第2章、第3章と進むにつれ、どんどん実践的になっていきました。
    資産形成の大きな参考になります。

    投資は短期的なものではなく、長期間、忍耐を持ってじっくり貯めるものというスタンスです。
    ふーん、と思いつつ、この本のメインターゲットが(多分)退職金投資家(あるいは老後資金投資家)と考えれば、そりゃそうだ。
    目先の利益よりも、老後の資金を確保するためだったら、キャピタルゲイン目的の投資なんかオススメできないでしょう。

    フィリップ・フィッシャーの「株式投資で普通でない利益を得る」のエッセンスを噛み砕いて抽出した感じです。
    これから投資を始める人はもちろんだけど、すでに読んでいる人もぜひ参考にしてほしい一冊です。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1981年東京大学理学部数学科卒業、1988年米国マサチューセッツ工科大学経営科学大学院(MIT Sloan School of Management)修士課程修了。
1981~2008年に(旧)日興証券グループ各社に勤務し、主に調査部門に所属。2009年からは、経験を活かし、大手金融機関等に所属せず独立した形で、広く世界主要国の経済および市場(株式、債券、為替、商品市況等)動向の分析業務を行っている。米国情報機関の外部アドバイザーも務めている。
CFA協会認定証券アナリスト(Chartered Financial Analyst)。著書は、『ゼロからわかる時事問題とマーケットの深い関係』(2015年、金融財政事情研究会)、『勝率9割の投資セオリーは存在するか』(2016年、東洋経済新報社)、『投資の鉄人』(2017年、日本経済新聞出版、共著)、『投資のプロはこうして先を読む』(2018年、日本経済新聞出版)など。

「2020年 『コロナ後を生き抜く 通説に惑わされない投資と思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

馬渕治好の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×