中国人が上司になる日 (日経プレミアシリーズ)

著者 :
  • 日本経済新聞出版社
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本棚登録 : 46
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532264147

作品紹介・あらすじ

ある日、わが社が中国企業の傘下に――そのとき、どうするクオリティよりスピード重視、政治を無視すると何もできない、面子を何より重視する、同じ国でも出身地によって全く特徴が違う、携帯の機種で社会的地位を判断・・・中国のビジネス習慣は日本とはこんなに違う! !

中国メディアで約10年勤務経験を持つ著者が、
中国企業で働く日本人や中国人ビジネスパーソンに取材を重ね
日中のビジネス文化の違いと、その付き合い方について分析する。

【目次】
プロローグ ある日、中国人はやってくる。
第1章 中国人社長がやって来た!
第2章 中国企業で働く、ということ
第3章 こんなに違う会社のしきたり
第4章 面子は時に仕事より大事
第5章 中国の常識は日本の非常識
第6章 中国人も戸惑っている

【本書の内容から】
●クオリティの日本人、スピードの中国人
●年下のエリート中国人と働くということ
●日本の会社は「給料が低い」?
●あの人誰? 謎のダウンロード社員
●「お父さんは何をしている人ですか」
●コネの有無が全てを決める
●「帰省時の自慢」のために頑張る
●爆買いする中間層と成金層
●「灰色収入」は悪ではない
●「ほうれんそう」なんて嫌いだ!
●中国企業で評価される人材とは?

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    プロローグ中国企業がすぐそこに
    第1章中国人社長がやってきた
    第2章中国企業で働く、ということ
    第3章こんなに違う会社のしきたり
    第4章面子は時に仕事より大事
    第5章中国の常識は、日本の非常識
    第6章中国人も戸惑っている
    第7章お客様は中国人

    確かに、中国の会社の仕事の進め方についての本は
    少ない。
    そうした観点からすれば、おもしろい。

    中国からの輸入をして30年、うち直近5年は、在上海。
    やがて自分は、中国の会社でアルバイトをする気がする。

  • 14年ほど前に外資系に転職して今に至っています。アジアンの本社は転職したころはシンガポールでしたが、数年前から上海に変わっています、なし崩し的に。。。

    私が変化を感じたのは、8年程前、シンガポールオフィスの社員が、本国及び英国人の前以外では、勤務時間中も中国語で会話をしていることでした。シンガポールオフィスに勤務する人たちは、国籍を問わず皆、中国語が共通語のようでした。この時、いずれ私の会社のアジアは、中国人か中国語をしゃべる人がコントロールするだろうと思い、中国語の勉強を始めました。

    今も続けていますが、中国語が流暢に話せるとはとても言えるレベルではありませんが、読んだりメールしたりするのは、何とかできるようになりました。言い換えると、ヒアリングとスピーキングは全然使い物になっていないのが現状です。

    そんな私ですが、現在の上司は日本人ですが、2年前に辛の上司が中国人になりました。また昨年10月からは、米国籍ですが中国人が上海オフィスに赴任しています。私も、この本になるように、中国人が事実上、上司になっていると思います。そんな私が帰省するときに本屋で目に留まったのがこの本でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・中国企業では、日本企業にありがちな、部門間調整や、根回しが必須の会議は通じない。行動力が無いと仕事にならない(p58)

    ・不完全でも、とにかく史上初のものを市場に出す、まずはユーザーの声をかき集めてその声をきき、どんどん改良していく(p70)

    ・ファーウェイは、北京の平均月収の3倍(3万元)だが、中国人の意見は、仕事内容からして高くない、体力のある若者たちだけが可能、996(毎日9時から午後9時まで、週6日)どころではない。(p75)

    ・その人個人よりも、その人の背景(家族や親戚)が大事というのは、中国社会の基本である(p103)

    ・爆買いの収束は、中国経済減速のせいというよりも、新たな関税法の適用で、爆買いのうま味が減ったことが原因ではないか(p114)

    ・面子よりも仕事が大事とは、日本人なら百も承知のことであるが、中国人にとっては、画期的な発想の転換である(p132)

    ・中国では、単なる顔見知りから始まり、友達(朋友)となり、関係が深まると親友(好朋友)、最高レベルは「自己人」である(p140)

    ・北京人は政治を語り、上海人は経済を語る、上海人いわく「北京のやつは政治しか語らない」であり、逆に北京人は「上海人は金が全てだね」となる(p149)

    ・今でこそ中国各地の料理店が日本に進出しているが、かつて日本の中華といえば、だいたいが広東料理であった(p153)

    ・中国人には灰色収入がある、臨時収入やアルバイト収入のことである、黒色収入と異なり、違法ではないが税金のかからない10割が可処分所得である(p188)

    ・ヒトの会社のたまに自分の能力を使うのは嫌、早く自分の会社を作りたい、というのが中国人の根幹にある(p191)

    ・中国語の発音はリズム感が強調されている、単語のなかに母音が多い、ことから外国人からは「声が大きい」と感じられるのではないか(p228)

    ・海底ろう(火鍋レストラン)では、、社員たちに権限を与えた、客から不満が出た場合、自分の判断で値引き等ができる(p244)

    2020年1月26月日作成

  • 東2法経図・6F開架:B1/9/414/K

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著者プロフィール

ノンフィクションライター
愛知県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、同大学院アジア太平洋研究科修了。テレビ構成作家を経て、95年より北京師範大学、北京語言学院へ留学。中国各地のラジオ局で日本語番組のプロデューサー・MCを務める。2014年帰国し、現在日経中文網やサンケイビジネスアイにてコラムニストを務めるほか、早大エクステンションセンター等にて中国についての講義を行う。

「2019年 『中国人が上司になる日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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