世界城

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.08
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本棚登録 : 148
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532280598

作品紹介・あらすじ

一家団欒に突然飛び込んできた少女は、「城」の外に出て行くと言う。「城」の外に「世界」などないのに。物々交換でささやかな日々を送る村で少女が産み落とした赤ん坊は、ジュチと名づけられ、村人全員によって育てられた。11歳となったジュチは大きな使命を持って外へと踏み出すのだが…。作家生活20周年、著者初の本格冒険ファンタジー、ついに登場!

感想・レビュー・書評

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  • 小林泰三は因果を書く。

  • 世界観がよい!!!!!
    続編があるような終わり方で、これだけでは世界観が生かしきれてないのがな
    続編読みたかった

  • ストーリー:
    一家団欒に突然飛び込んできた少女は、「城」の外に出て行くと言う。
    「城」の外に「世界」などないのに……。
    物々交換でささやかな日々を送る村で少女が産み落とした赤ん坊は、
    ジュチと名づけられ、村人全員によって育てられた。
    11歳となったジュチは、大きな使命を持って村の外へと踏み出すのだが……。
    「世界」とは何か。巨大な「城」にはどんな秘密があるのか。
    傷つきながらも成長していく少年の姿をドラマチックに描く、
    著者初の本格冒険ファンタジー、ついに登場!

    感想:
    本作はファンタジーということで著者の作風としては初(?)なものであると思われるが、著者特有の独特な雰囲気、登場人物たちの愚者と賢者的なやり取りが垣間見える点は変わらなかった。度々意味があるのか無意味なのか意味深な描写があるがたいていは意味がない描写だったりする点は少し気になった(いつもの作風であれば何かしらの意図があったりするのだが)。世界観や設定は面白いと思うが、続編の有無が明確でないとただ風呂敷広げて終わりという感じにも捉われかねない。

    以下気になった点箇条書き
    ・ダグがジュチへあそこまで律儀に「守る」ということを守っていたのがいまいちわからない(ヘカテから言われたからと言ってはいたがそんな理由だけで命を懸けて守る理由にはならないし、もし元からそこまでの大親友であればその描写が無いと信憑性に欠ける)
    ・なんちゃっ皇帝との面談?の際、何故急に皇帝の真偽を問う場に急変したのか意味が分からない(その流れになったのも、皇帝の真偽を何故その生活を謳歌しているであろう皇帝が耳を貸したのかも、色々と錯誤。これはただの描写ミスというか展開ミス)
    ・ラストでダグが急に命を捨てあの策をやろうとしたのかもわけがわからない(その直前には村は見捨てて二人で逃げようと言うような自分に正直な子供だったのに)

    続編があるなら明らかにされていくであろう内容
    ・母親は何者だったのか
    ・ジュチの出生(父親は何者だったのか)
    ・母親は何故外の世界に出ようとしていたのか
    ・外の世界とは
    ・城とは
    ・第二商会とは

    総評:
    続編がないと明確にレビュー出来ない。続編に期待。

  • 続きがあるのか?
    壮大な物語の導入にすぎない内容、謎もまだ殆ど残されたまま。世界観の全貌も見えて来ていない。続編求む。

  • ちょっと説明が多い
    あまりに牧歌的

  • どんな世界を見せてくれるのかと思いきや、あっさり。そして、続く。のか?もっとがっつり読みたかった。面白そうな設定だけに、続きをにおわして終わるのは残念。

  • 「世界」には「城」しかないと思われている世界。
    限られた領地で暮らす村人。
    そのうちの一家に突然飛び込んできた少女。
    彼女は赤ん坊を産み落とすと姿を消した…
    赤ん坊はジュチと名付けられ村人に育てられる。
    11歳になったジュチは大きな使命を持って
    村長の孫、ダグと村の外へと踏み出すが…

    やや軽めのダークファンタジー。
    児童書のような印象をうけますが
    プロローグ…なんですかね…?
    「冒険はこれからだ」みたいな
    終わり方をしたので続きがある…んですよね…?

    「世界は城であり、城の外はない」という
    世界観の中で暮らす人々。それゆえに
    絶対的に土壌、土や資源が足りず
    それが原因で隣村ともめたり
    それでも「城」を壊すのは絶対の禁忌とされていたり
    設定的には好きなので続きが読みたいところです。

  • 『肉食屋敷』に続き、ヤスミン作品四作目。著者初ファンタジィ。王女と名乗る謎の少女が突然やってきた。そして子を産み、何処かへ消えた…。この<城>の世界観は某有名マンガの“壁に閉じ込められた人類”と酷似し、とても魅力的なのだが、如何せんストーリィがね・・イマイチでした。残念。

  • 読みきりだと思って読んだら続き物の第1章に過ぎなかったでござる。
    ヘカテばあさんに地図を借りに行くところがクライマックスで、あとは「はじめてのおつかい」だったな…。
    おい!小林泰三よ、続編を書く気はあるんだろうな!?
    本当頼みますよ先生…!!

    心配なので思わずファンレター出しちゃったよ。

  • ゆるやかに話が進んで行くと思っていたら中盤から終盤の展開で胸が熱くなった。ダグ良い奴。何となく彼は死んではいないような気がするが…続編はあるのだろうか。

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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