中谷巌の「プロになるならこれをやれ!」
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2003年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532310950
作品紹介・あらすじ
つねに辞表を胸に仕事をせよ!主張を100語でまとめる力を磨け!英語を身に付けよ!「自由人」を目指す人たちへ、多摩大学長・UFJ総研理事長・ソニー取締役会議長の著者が贈る熱いメッセージ。
感想・レビュー・書評
-
この瞬間を生き抜く覚悟を持つことが必要
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テクニック、スキルだけでなく高い志を持つことが大切。IT化が進み形式知はとたんに陳腐化し、暗黙知が重要になるという点は納得。
-
「デジタル革命」は究極の「アナログ革命」という部分に共感し、自分自身も仕事上感じていた事が正しかったと追認しました。イチローがメジャーで3割5分の高打率を残している事は典型的な形式知の情報ですが、なぜ160キロのボールをヒットできるのかは、まわりくどい説明をする評論家はいても、明確な理由は誰にもわかりません。それはイチロー自身も言葉で伝えることはできない、極めて複雑な暗黙知です。形式知は、デジタル化されオープン化され共有される事で価値を下げていきますが、暗黙知はこれまで以上に重要になる。だから「デジタル革命」は究極の「アナログ革命」。自分にしかできない事は何かを深く考え、見つける事が必要。
-
経済学の教科書も書いたりする中谷巌さんの本。
刺さった言葉
同じ人間がやったこと、書いてこと。
理解できないはずがない。
論理と屁理屈の違いは言葉の使い方
論理=本質を簡潔で平易な言葉で話す
屁理屈=揚げ足をとる、必要ないことが多い
質問で相手の想像を掻き立てる。
プロになるには1万時間コミットする -
一流のプロになって活躍している人に共通するものは何か.
①自分の仕事に命をかけている.自分の時間やお金をプロとしての技量を磨くために決して出し惜しみしない.逆に,素人は出し惜しみをする.ろくに投資もしないで,リターンだけを過大に期待する.
③プロは必ず結果を出す.環境変化,身体の故障など,言い訳の材料はいつでも誰でも山ほどあるものだ.しかし,ことあるごとに言い訳をする人で一流なっのプロになった人はいない.
・本物のプロは,後進を育てることに多くの精力を使っている.後進を育たいと思うようになる「世代性」を身につけられない大人は精神的に停滞していく.
・高橋尚子は,マラソンの最後でどうしようもなく苦しくなると,コーチやお世話になった多くの人たちの顔を思い浮かべるのだという.そうすると自然に力が出てきて,頑張れるという.自分の周りの人たちへの感謝の気持ちをバネにしている.
『1章 「自分の価値観」にこだわれ』
・「あいつはここを押せばなんでも言うことを聞く」と弱みを握られてしまい,その人はプロとして生きる道を閉ざされてしまう.逆に,「あいつはここまでは言うことを聞くが,その先は一歩も妥協しないやつだ」と周囲の人に認識させておけば,自分の価値観や信念を曲げずにすむようになる.
『2章 転機を逃すな』
・自分の限界を超えることができる人というのは,「どうしたらポイントを早くつかめるのか」という意識や,「何がもっとも本質的な点なのか」という問いかけを常に強く持っている人.
『4章 「直感」を「概念化」する能力を磨け』
・「以心伝心」ではリーダーは務まらない.
『5章 表現力を鍛えよ』
・もしあなたがキャリアアップを志向するなら,自分の言いたいことを30秒でまとめて説明できる能力を磨きましょう. -
11/27
-
タイトルやら目次を見るとなにやら激しそうな印象を受けるけれど、中身はそうでもない。
むしろ納得感のある内容。
情熱的な精神論かと思いきや、もっと哲学的。
でも難しく書いてあるわけではないので、若手ビジネスパーソンに読んでもらいたい。
リアリティもあるし。
プロになる、って、まずは「自分」というプロにならないといけないんだな、と思った。 -
経済学者の中谷巌氏が書いたプロ論
まずは1万時間かけてプロフェッショナルになることを目指す、言いたいことを30秒、100語で言うなど、彼の今までの人生の中で得てきたものを簡潔に説明。
大学教授からシンクタンク理事長、社外取締役、大学学長と様々な職を歴任してきた中谷氏の言葉には参考にすべきことが多くある。
彼の本では『痛快!経済学』、『痛快!経済学2』が得にオススメです。 -
「プロフェッショナルとは何か?」とか「プロフェッショナルを目指せ!」という本はあまたありますが、具体的に、何をどのくらいやればプロになれるのかについて触れられている本は少ないと思います。
ワールドビジネスサテライトへの出演、企業の社外取締役、多摩大学の学長として活躍される中谷先生の答えは明快です。
「1万時間勉強すること」
どうして1万時間かというと
1日8時間×週5日×5年間=1万時間
だから。
ちなみにこの学習時間は大学の博士過程を修了するまでに要する期間・時間とほぼ一致するとのこと。
なるほど、納得です。
そういえば、私が司法試験予備校に行っていたとき、合格者は最低でも試験勉強に5,000時間は費やしているという話を聞きました。1年で合格しようと思えば、一日13時間を費やす計算です。
私は勉強するのは嫌いじゃ無いんですが、1万時間を費やす程情熱を注げる対象を見つけるのに手間取ってしまっています。 -
進路に迷った時に読んでいます。バイブルになりえる本だと思います。社会人、職業人として必要なもの、単にスキルではなく精神的なものを呼び起こされる一冊です。