- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532310981
感想・レビュー・書評
-
すばらしい経営者というのは、基本的なことがきちんとできた上で(経費の見直し、人のさい配)、思い切ったことができるのだなーと。頭が堅そうな、かつ行動も遅そうな、という偏見を持っていた銀行の人なのに、これほど柔軟かつ強力に改革を進めたところが素晴らしいなと。
以下、メモ
------------------
樋口 廣太郎(ひぐち ひろたろう、1926年(大正15年) - 2012年(平成24年)
京都大学
京都出身、布団屋、
住友銀行副頭取
1986年、アサヒビールへ
・キリン・サッポロの社長・会長からのアドバイス、仕入れが高い。→仕入れを全部チェックしたら、ありえない75億円浮いた。
→返済にあてず、広告費と良い材料の買い付けにあてる
3か月経った古いビールを廃棄 18億
ヒント:
・3社のビールは基本的に同じ味(国立醸造研究所)
・ビール雑誌:ビールに含まれているアルファさんが世界的に7%減っている:苦味のもと
・5000人を対象にした市場調査で味を決める
・メーカーは大根役者。監督(消費者)の言う通りに一生懸命演じる。
《失敗》
豪ビール会社、フォスターズ社買収、国家間のいざこざに巻き込まれて、株価暴落
86年 シェア9.6%
98年、シェア39.5% ,4倍に
何事にもよらず、全力を挙げてもなかなかうまくいかない場合がある。そんな時には休むのが一番だ。未来は神様におまかせするしかない。
声が大きくて、ニコニコと明るく元気で、ちょっぴり知性があれば、大概のことはうまくいく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上司から「ぜひ読んでみるといい」と薦められた1冊。
アサビールの名経営者として有名な、樋口廣太郎氏の自著伝です。
文章の歯切れもよく、氏の人柄がよく表れていると思います。
また、氏が小渕内閣時代、経済戦略会議の議長を務めたことから、小渕元首相の人柄について触れる部分もあり、非常に面白く読みました。
はじめにーのタイトルである「夢あればこそ」は、経営者には必要なモチベーションであるとともに、社会人として、もっとも必要な要素ではないかと、個人的には感じます。