仕事中だけ「うつ」になる人たち: ストレス社会で生き残る働き方とは

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532311230

作品紹介・あらすじ

人間関係のトラブル、過大な業務量、成果主義のプレッシャー-さまざまな職場ストレスが引き起こす適応障害=「社内うつ」を手がかりに、企業内のカウンセリングに長年取り組んできた心理学者と、コンピテンシーに基づく人事制度導入を手がけてきた人事コンサルタントが、ビジネス社会のいまを読み解き、ストレス社会での働き方を提案する。

感想・レビュー・書評

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  • 仕事のストレスでムキーーーー!!と叫ぶ気力もなくなってた頃に読んだ本。うちの会社の人事評価制度改革を担当したコンサルタントが共著者というのがポイント。「訳分からん新制度のおかげでこっちは大変だ、いったいどういうつもりなんだっ!?」というつもりで読んだのだが、仕事上のストレスとのつきあい方が対談形式で結構しっかり語られてて、なかなか○。
    これを読んだからといってストレスから解放されたわけでは全然ないけれど、参考にはなったかな。

  • いま取り組んでいる職場のストレス殲滅プロジェクトのネタ本である。80年代から多くの企業にカウンセリングルームを作り自ら臨床に携わった経験から編み出されたストレス検査とそれに基づくコーピング理論は「うつ病」ではない「社内うつ」の概念を打ち出した。先生自身、産業組織心理学は亜流で地味なものなんですよとおっしゃるが、国家を支える労働者の健康を守るための、現実的な方策のまえでは、崇高な思想や学問的価値などどうでもよいこと。すべては現場からなのである。

  • 同僚によきアドバイスができればいいな~と思いながら手に取った本。しかし、自分自身も仕事ウツなのではと思い始めて読んでみた。ここに書かれている事は、すでに数人の友達にもアドバイスし、けっこう役になっている。

  •  自分自身、どうも仕事に集中できず、無気力な状態がしばらく続き、その症状が一般的に「うつ病」と言われているものに近い気がしたため、カウンセリングを受けようかと思っていた矢先、たまたま本屋でこの本を見かけ、手にとって読んでみた。

     この本は、心理学者と人事系コンサルタントによる対談形式で話が進んでいく。

     前半は、「うつ病」とは一般的にどのような物で、また、この本で説いている「社内うつ」とはどう違うのかの説明がされており(真の「うつ病」と「社内うつ」はまったくの別物と考えるべき、とのこと)、その原因と対処に関する概略が記されている。自分自身を振り返ってみると「社内うつ」にマッチする部分が多く、真性の「うつ病」ではないことがわかり、自分にとっては大変役に立った。

     「自分はうつ病なのでは?」と不安を持っている人は、まずこの本を一読し、自分は「社内うつ」なのか「うつ病」なのか見極めて見ると良いだろう(真の「うつ病」と思われる節があるのなら、今すぐカウンセラーに看てもらうことを勧める)。

     ただし、本書の後半は、「社内うつ」の原因を、会社の人事体制、成果主義など「制度側による外的要因」としてしまい、「会社側が制度を変え、フォローアップ体制を取らないと根本的解決にはならない」という論調になってしまっている。たしかに理屈ではそうであるかもしれないが、これは個人一人一人の力ではどうしようもない側面であり、それができないから「社内うつ」が引き起きるのである。

     本書の最後に、「社内うつ」に対処するための自衛策が記載されているが、箇条書きで表面的なことしか書かれておらず、この点は非常に残念である。自分としては、まさにこの自衛策が知りたかったことであり、この点をもっと掘り下げて取り上げてもらいたかった。

  • 今、会社で何かが起こってる。
    我々は職場のストレスといかに対峙すればいいのか?

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