「話し方」の心理学: 必ず相手を聞く気にさせるテクニック

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532312442

作品紹介・あらすじ

プレゼン・営業・コーチング・面接でも使える究極の心理テクニック集。全米で40年にわたり語り継がれてきたビジネス&コミュニケーションの古典的名著。

感想・レビュー・書評

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  • 昔からサザエさんの状況を他人と共有できる回想シーンに、あれが使えればなぁと思っていた。

    いくら筋道を立てて論理的に話しても、聞き手と同じレベルの情報を共有することはほぼ無理。なぜなら価値観、経験、状況が異なるから。という身も蓋もない前提から始まる。たしかに同じ本を読んだって(読書なのだから自発的に)、読後の感想は180度違うこともある、全く同じなんてことはない。

    そこを出発点として、どうしたら能動的に聞いてもらえるか?心を開いて話してもらえるか?会話できるか?を説いていく。題名は「話し方」だしテクニックという言葉もでてくるが、人間は機械ではないのでマニュアルはないと認識しているように、ハウツー本感は少なく、「心理学」を軸に人間の普遍的な心理にアプローチしているためか、50年前の本でも、文化の異なるアメリカ人著者の本でも違和感はない。

    目から鱗の記述があるわけじゃない、ただ実践できているかどうかは別。

    こういう本は本当に悩んでいる時に読む方が効果が数倍あると思う。

    結局、会話の上達に近道はなく、日々の訓練とこちらの誠意+「ちょっとしたコツ」なんだと思う。


    2020.7.15

  • 和訳している本はちょっと理解が難しい。
    当たり前のようなことだけど、実際習得するまでは難しいかも。
    わかっているつもり。
    具体例が多くてわかりやすいけど、内容がてんこ盛りでどう手をつけていいのかわからない。
    この本に書いてあることを実践で活かすためにはかなり読み込まなきゃダメだな

  • 原著が1963年と、50年近くも前の本でありながら
    自分にとって目からウロコの内容が盛りだくさんだった。
    と同時に、いかに自分が独りよがりな話し方を行っていたのかを
    思い知らされる結果にもなった。

    この本を読んで改善すべき点はたくさんあるけれども、
    まずは
     ・会話の相手の反応を意識する(相手をよく観察する)
     ・質問をうまく利用してコミュニケーションロスを埋める
     ・相手の話を遮らずに最後まで聞く

    この、ごくごく基本的な3点を意識して改善してから再度
    読み直したいと思う。

  • 「話し手」が優位に話をするための単純な技術解説ではなく、
    「聞き手」が何を考えているかという部分を心理学的な視点から丁寧に解説。
    人と話が擦れ違うことや噛みあわないことは寧ろ自然なことであり、
    基本的に人は分かり合えるものではない、という出発点が、
    読み終える頃には相手への肯定感として抱けるようになるのだから不思議なもの。
    何より腑に落ちたのは、話術のテクニック本でたまに見かけるような、
    ただ人の気持ちを操作するための内容とはまるで異なっていること。
    まずは自分側の思い込みや心構えを解きほぐすための構成になっている。
    読んでいて納得する話も多く、目から落ちた鱗が二枚や三枚ではすまなかった。

  • 会話をしている時のお互いの心理が上司と部下の場合、夫と妻の場合などシチュエーションを含めて説明されているので非常にわかりやすい。古典的ということでいつの時代、どの世代の人にもあてはまる内容なのでこれを頭の片隅においているだけで次第にコミュニケーションが上手にとれるようになっていくかもしれない。

  • 他のこの手の日本のビジネス書と比較すると、この本の方が納得できる。
    そもそも人は他人の話など聞こうとしないものだ、というのが前提として書かれている。

  • 超おススメ。
    人と話すことどうなっているのか。
    人とすれ違うのはなぜか。
    ちょっとショッキングだけど、
    とても参考になる本。

  • 読書の目的
    人に話を聞いてもらうには?
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    ●人は会話で感情を表現し、潜在的メッセージがこめている。
    ●コミュニケーションが難しいのは人と人だから。人の内面なんて「何でもあり」
    ●説得するには、まず下地づくりから。

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    3年くらい前に読んで、すごく影響を受けた本でした。
    再読すると、意外とサラっとした感じでした。(日常で実践してある程度身になってることが多かったのかも)
    「話し方の心理学」というタイトルですが、中身は、相手に話を聞く土台をいかにつくらせるかという内容。
    説得やアドバイス、力づけてやることでさえも、相手が求めていないものはおせっかい。
    すべてに共通するのは、「話す前に聞く」、「相手の感情を発散させる」。
    「話す」と「聞く」は切っても切れない両輪。

    • SSSさん
      再読すると、意外とサラっとした感じでした。(日常で実践してある程度身になってることが多かったのかも)

      →すごい!です。
      再読すると、意外とサラっとした感じでした。(日常で実践してある程度身になってることが多かったのかも)

      →すごい!です。
      2010/03/08
  • 【目的】:話をきちんと伝えるコツが知りたい。<BR>
    ・話の目的、方向性を最初に知らせる。<BR>
    ・無言でうなづいていても、理解しているとは限らない。<BR>
    ・相手の気持ち・感情を尊重する。受け入れる。<BR>
    ・自分の感情も言葉で語り、相手の感情も引き出す。<BR>
    ・言葉はイメージの断片。主観的な言葉から受け取るイメージは人によって異なるので、具体的数値や例を説明したり、相手の理解を質問してみる。<BR>
    ・話を聞いてもらうためには、本題からそれないこと、一度の発言で伝えたいことは一つにすること、分かりきっていることは話さず、繰り返しに同じ表現は使わないこと、具体的な言葉を使うこと。<BR>
    ・質問により相手に考えさせる。<BR>
    ・確認、繰り返し、要約で理解を深めさせる。<BR>
    <BR>
    #相手と意見が違うと、つい論理的に議論したくなるが、相手の状況により、特に感情的な不満・怒りの表現などには、論理的な展開は望めないこと、まず相手とその感情を否定せず、受け入れることが大切だと理解できた。<BR>
    #言葉のあいまいさと確認、質問の大切さを感じた。<BR>
    <BR>

  • 人は自分でもわかっていない理由で物事をしりぞけることがある。そこで適切な質問が最も重要となってくる。

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