- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532314781
作品紹介・あらすじ
リソースベース、ポジショニング等々様々な考え方が入り乱れている経営戦略。経営学の第一人者が切れ味鮮やかに戦略の地図を解説し、組織の暴走、シナジーの崩壊などの問題点も浮き彫りにする待望の経営戦略入門。
感想・レビュー・書評
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特に第二部のメカニズム思考法は、すぐにも使える思考法であり、一読の価値あり。著者については、地道に丁寧な仕事をする人という印象を受けた。論理の飛躍を感じる部分が少ないので、実務で利用する際にも安心感がある。経営戦略の本で、どれか一冊ということであれば、この本を紹介するかもしれない。
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一般的には戦略論の概観を掴む際の良本とされているが、まさにその評価通りの本。また経営コンサルタントとして思考する事を求められる身にとっては、コンサルタントとしての思考法を学ぶことができる本。
特に良かったのは下記3つ
①経営戦略を考えていくプロセス126〜127頁
②メカニズム解明法164貢
③人は実践から学ぶ328頁 -
経営戦略の考え方がすっきりと整理された名著。
第3部において1、2部との理論的なつながりがもっと述べられるとさらに理論と現実との関連がよくわかる。
また、3部は経営学がなかなか触れないドロドロした部分にさわやかに切り込んでいて学ぶことが多い。
勉強になりました。 -
経営戦略論の歴史が著者によってわかりやすくまとめられている。これほど読みやすい経営学の本は初めてだった。
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経営戦略、思考法を体系的に分かりやすく整理。
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「経営戦略の論理」、弟子の手によって進化、な感じ。
沼上さんの本ってこんなに読みやすかったかな?
それくらいスーッと頭に入ってくる。
戦略という、一見定性的な指標にこそ
ダイナミクスの概念が大事だと懇々と説く本。
前半の戦略体系のまとめはさすが。
そこからのダイナミクスへの適用もさすが。
後半の例は、ちょっと助長な気もしなくはないが、それでも十分楽しめる。
マジで戦略論の本で人に自信持って薦められる本です。 -
前半部は、戦略論の考え方を概観でき、理論の相互関係が理解できる内容であった。後半部は沼上教授ならではの内容であった。後半をもう一度ゆっくり読みたい。
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非常にわかりやすく読みやすい!
経営学勉強している人ならば、今まで学んできた様々なワークフレームが整理されてとてもすっきりすると思います。 -
各経営戦略を整理され、わかりやすい事例をもとに解説されている。
特に以下の4点が重要だと思われた。
❶ p243
差別化をチャレンジャーが達成できるようになるためには、少なくともリーダー企業よりも外向きの競争思考の組織を構築していなければならない。
そして、リーダーの組織的問題を捉えて、差別化するタイミングを見計らうこと。
❷ p325
リアルな小人の相互作用を頭に描き、徹底的に「なぜ」「どうして」と言う問いにこだわりを持って考え抜けば、全てとは言わないまでも暴走と英断の違いを少しでも判断可能なレベルと明確化していく。
埋没費用を正当化の手段に使わないこと。
❸p29
3×3のSWOT分析により、要因を結びつけて戦略の選択肢を生成する。
❹p126
5つの戦略論を複眼的に用いていくプロセス