グリーン革命 上 増補改訂版: 温暖化、フラット化、人口過密化する世界

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532316228

作品紹介・あらすじ

フラット化が進むと世界はどう変わるのか?新たに3章を追加した増補改訂版、世界各地から集められた事例も最新情報にアップデート。

感想・レビュー・書評

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  • 初版の日付を見てびっくり、もう2年前の本だったんだ。ただ、情報はそれほど陳腐化した感じはないので、下巻もぜひ読んでみよう。エコ、環境破壊、食料需給など世界的観点から俯瞰できる。一貫して、アメリカ人に対する警告なのが少し気にかかるけど。

  • 東日本大震災で突然直面した東日本での電力不足は、多くの人が経験した現実となりました。本書ではグリーン
    革命という言葉に象徴されるような起こすべき変化について述べられており、アメリカがリーダーシップをとるべきだという主張で結ば
    れています。現在エネルギー不足の環境下にある日本でも示唆に富む本だと思います。

  • 下巻も含めて、フラット化する世界に続き、話の展開の分かりやすさ・現実を説明する文書の明快さ(翻訳の良さ?)に惹きこまれるように読み進めることができた。
    特に、工夫無く石油資源を消費することが一部の資源国の石油独裁主義を支えてしまっていることになっているという仕組みは、普段あまり意識していなかったことなので新鮮だった。
    地球環境問題を本当に切迫した課題であると改めて理解するとともに、現在もあまり真剣にとらえられていない(真剣に対応しているけど全く足りない)し、超抜本的な何かが無いとダメであることを感じさせられた。

  • 請求記号・ 519/Fr/1
    資料ID・100057464

  • 温暖化・フラット化・人口過密化を軸に、国際的に様々な問題が関連しあって深刻化している。
    フラット化した世界では、発展途上国の人々が一気に生活水準を向上させることができる。しかし皆が今の先進国のような生活をすれば、地球は増えすぎた人口を支えることができない。
    しかし、先に贅沢をしてきた先進国が、そういう贅沢を目指してきた途上国に発展をやめろと言えるだろうか。
    著者をアメリカ人なので、アメリカこそが世界の手本となるような全く新しい持続可能な発展モデルを作り、再び世界を引っ張っていくべきだと主張する。これは別にアメリカでなくてもチャンスは十分にあるはずである。
    ただ、手遅れと言ってる割には楽観的で、途上国の人口増加率と先進国の消費率が高すぎると言ってるのに、人口は抑えるべきで、消費については我慢したくないしする必要もないというのはちょっと都合が良すぎる気がする。

  • レポート用。ざっと読んだ。

  • エネルギー・環境問題のスケール感や個々の企業の努力の限界と、その中で取り組むべき事、システム的アプローチの大切さがちょっとわかったような。読んでて面白かった、下巻も読むなう。(石油へ依存した社会が今後直面するエネルギー需要・供給の不一致、石油産出国の政治問題、気候変動、生物多様性、エネルギー貧困の拡大を指摘。個々の企業や個人の取り組みはこれらに対して(必要な)延命策にしかならず、統一したシステム変革による解決への努力が必要と提言。)

  • 菱川さんオススメ本
    読むのに時間をかけてしまったが、
    ビジネスとしての”クリーン”、”グリーン”を提唱している。
    論理はとても共感。
    でも文章にダラダラ感あり。。

  • 「フラット化する世界」のトーマス・フリードマンによる環境問題に関する著書。以下、メモ。
    アメリカはイナゴ世代(ベビーブーマー)の暴飲暴食でどん底に陥る。
    勤勉さが失われ学力が低下した(特に中層、下層)のが不況の原因。
    デンマークは原子力を選ばず再生可能エネルギーを選択しうまくいっているらしい。
    アメリカ国民のエネルギー浪費はライフスタイルがそうだからで、それはアメリカ経済の力強さを反映しているとフライシャーは豪語。まったく。
    これからのアメリカは「コードグリーン」でいくべき。つまりグリーン化をすすめるべき。
    アメリカのライフスタイルを他の(特に新興国)が模倣していくともうこれは大変。
    ソ連崩壊は、原油価格が高騰しそれで食っていけていたが、下落に転じて破綻したのが原因。
    グリーン革命で石油依存が減れば中東の影響力が減じる。
    影響力の大きいアメリカがリーダーシップをとってグリーン革命をすすめるべき。

  • なぜ京都議定書に批准しない国々(中国や米国)が、脱化石燃料の政策を本気で推進するのか、という疑問について、納得がいく仮説が得られた。

    ただ、、前作のフラット化・・もそうだったが、私にとってはトーマス・フリードマンさんの本は読みづらい。膨大な情報量に対して私の知識が追い付かないせいかもしれないが。。

    なので、下巻を読もうという気に今のところなっていない。

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著者プロフィール

ニューヨーク・タイムズ コラムニスト
1953年ミネソタ州生まれ。ブランダイス大学を首席で卒業後、オックスフォード大学で修士号を取得(現代中東研究)。UPI通信に入社し、79年から81年までベイルート特派員。その後ニューヨーク・タイムズ社に移り、ベイルートとエルサレムの両支局長を歴任。その間、ピュリツァー賞を2度受賞。89年に帰国。95年からニューヨーク・タイムズ紙の外交問題コラムニスト。02年にテロ問題に関する執筆活動により3度目のピュリツァー賞。

「2021年 『遅刻してくれて、ありがとう(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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