安売りしないでお客をガッチリつかむ技術
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2012年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532317669
作品紹介・あらすじ
なぜ、1680円のタンメンが売れるのか?ほんの少しの努力とコツで、「不幸のスパイラル」から脱出できます。
感想・レビュー・書評
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高く売るには我慢。
そもそも、高い印象が世間にある商品なのかが大事だな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安売りによる弊害と安売りしない(高く売る)ための手法について述べている.
安易な安売りは競合他社との際限の無い価格競争に繋がり,安さ重視の客層しか集客できなくなる.価格を下げることは簡単ではあるが,負のスパイラルへと陥いることとなる.
高く売るためには価格以外のメリットに訴求し,客層も変える必要がある.例えば限定感,利便性,歴史など.
ところどころ言葉遣いに違和感はあった(特に"高く売る"という表現)が,いかにして付加価値をつけるかということについて参考となった.消費者心理に基づいた事例も多く納得感がある.中小の小売業者を対象読者の中心に置いているようだが,販促方法をそのまま商品企画に置き換えるとメーカー勤務の自分にも役立った. -
小売業での話ですが、商品を高く売る必要があることについて、非常に納得がいきました。
高く売る ということへの意識が少し変わった気がしました。
本書について印象に残ったポイントをいくつか挙げると
・商品を安売りすると価格競争に巻き込まれること。
・商品を安く売ること自体は非常に簡単で多くの人が陥ってしまっていること。
・安売りの状態から商品を高く売るためには「客質」を変える
(金額の面で質の高い客を相手にするように変える)必要があること。
などです。
人は納得すれば高くても買うということは分かっておかなければならないですね。 -
値上げをすることに悪を感じてしまうのは人のよい証拠らしい…。
高いということはそれだけの労力と経費や材料費がかかっている。
ただ、それが価格にみあっていない質ではダメなわけで、むずかしいわけ。 -
「安さ」に価値を見出して、それを求めているお客さんに「高く」売ろうとしても失敗に終わるのはあきらかである
そもそもが無謀な挑戦なのだ
商品を高く売るためには、既存の「安さ」を求めている常連のお客様をたとえ失うことになったとしても、”客質”を変えるぐらいの大改革を断行しなければならない、というような話
「商品を高く売る」ことは簡単だとは決して言ってはいないが、かといって希望がなくなるという本でもない
むしろ、ヒントとしての光を見出せるだろう
個人的にこの本を読んで勉強になったのは
・中小企業がこれから生き残るには「ファン化」のさらに上の「宗教化」を目指そうという話
・「世間相場」についての話(商品が高いか安いかは絶対的な金額であらわせるものではなく、実態はきわめて相対的なものであってその判断のよりどころとなっているのが「世間相場」という概念である)
の2つだ。
本書自体、とてもよかったがこの2つもさらに加わるので本当に出会えてよかったと思える1冊だ -
著者は有名な経営コンサルタントの竹内謙礼氏。
安売りしないでどうすれば良いのか?
事例を交えて紹介してくれています。
商売されている方は多くのヒントが得れる本です。 -
読者ターゲットは中小の小売、ネットショッピングなどを意識していると思う。一度安くしたものを元に戻すのはむずかしいと。よくその罠にはまってしまう企業があるが、まさにその通り。
高く売るということはブランドを作ることで、そこに何が必要かということを丁寧に説く。 -
商品を安く売るということは自分の首を絞めていくのと同意であることがわかった。
いかに高く売っていくことに注力できるのか。そのコツが書いてあった。